石木ダムの建設予定地にすむホーちゃんのブログに一編の詩が
紹介されていました。
ダム小屋の入り口のドアに一年ほどまえにそっとはさんであったそうです。
http://hozumix.blog32.fc2.com/blog-entry-297.html
来て 見て 触れて この大自然
今来て 今日来て 明日も来て
採って 触って 嗅いでみて
聞いて 眺めて 微笑んで
歩いて 坐って 跳んでみて
遠く離れて想い出す
祖先が眠る故郷だ
皆さん判って この胸の内
我等のお山 虚空蔵様よ
岩谷鎮守の権現様よ
伏してお願い 守ってね
あなたの故郷 石木の杜を
私のふるさと 石木の里を
望郷の人の ひとりごと
かって生活をしていたこうばるへの懐かしい思いと、ダムの底に沈むことなく
いつまでもふるさととしてあり続けてほしいという切なる願いが込められた詩です。
私は、用地賠償に応じ補償金をもらってこうばるを離れていった人たちが、ダム建設推進
の組織を作って長崎県などに「早く反対地権者の土地を取り上げてダムを造れ!」
みたいな要請をしていることについてとても違和感を持っています。
せめて「自分たちはふるさとを離れる選択をしたが、ふるさとに残る選択をした人たちもいるので
その人たちの意向を尊重して話し合いを続けてほしい」ぐらいのことを言うのが人の道ではないのか・・・。
かつて同じ地域で生活していた人たち、仲間を苦しめるようなことがなぜできるのだろうか・・・。
自分の生まれ育ったふるさとをそんなにダムの底に沈めてしまいたいのか・・・。
この人間の心理が私にはよくわかりません。機会があればじっくり聞いてみたい。
しかし、この詩を読んで少しホッとしました。そんな人たちばかりではなかった。