小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

花の履歴書

2011-05-21 | ガーデニング

日経新聞の朝刊に記載されている「私の履歴書」は、著名な方の人生のエピソードですが、普通の人にも今までの人生の旅を振り返ることがあるように、きっと植物にもいろいろな旅があるのではと、いつもこの季節、わが家の庭の片隅に、ある花が咲くと思います。

きっと、この花には花が咲いたという華やかさがないので、特にそう思うのかもしれません。花の名前さえわからず、何十年も経ったのですから。

昨年、いつもお邪魔しているTUKASAさんのブログ「みちくさ日記」で名前を教えていただきました。やっとわかった名前は、「ヨウラクツツアナナス」。ヨウラクは瓔珞と書いて、仏像の胸にかける飾りを指すらしいのですが。

 

 

            

このヨウラクツツアナナスがわが家に来たのは、昭和も40年代。まだガーデニングという言葉も一般的ではなく、観葉植物のはしりだったと思います。

その後、数回の引っ越しを経て今の家に落ち着いているのですが。引越しのときに置き忘れ、近所の方が大事に育てて下さって、おかげでもとに戻ったり、いったんは絶えてしまったけど、株分けしたものが元気を取り戻したりと・・・。

この山あり谷ありの「ヨウラクツツアナナス」に履歴書というものを記すことができるのなら、きっといろいろ書きとめたいこともあるのではと、この地味な花ではあるけれど、首を傾げたように見える表情に、この花の人生(?)に想いを寄せてしまいます。

コメント (7)
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