5年かけて復原工事が進められていた東京駅丸の内駅舎が完成したのが10月、100年の時を超えて開業当時の姿に
復原されたのですから、機会があったら早く見たいと楽しみにしていました。
東京・四ツ谷にある迎賓館赤坂離宮の前庭一般公開が11月1日から3日までと聞いていたので、この2か所の建築文化財
を合わせて見てきました。
出かけたのが遅かったので、すでに秋の午後の陽は低く射し、建物を撮るのには少し陰影がはっきりしてしまい残念でしたが、
レトロなその赤レンガの駅舎は、周りを高層ビルに囲まれながら、東京の新しいランドマークとして十分にその存在感のあるものでした。
駅前の丸ビル5階のテラスからは、駅舎や駅前広場が見渡せ、まるで箱庭のようです。
ドーム内の天井にはレリーフや彫刻がちりばめられています。
陽が落ちないうちにと、四ツ谷駅に向かいました。駅からまもなく白亜に金の飾りのついた迎賓館の正門が見えてきます。
普段は門越しにネオバロック様式の宮殿を石畳の先に垣間見るのですが、3日間だけは、正門から建物の前まで入ることが
できます。(建物の内部は年に一度だけ一般公開され、こちらは事前申し込み)
迎賓館赤坂離宮は国のレセプションや晩餐会などが行われる迎賓施設で、国宝に指定されています。
緑青の屋根と、花崗岩の外壁を持つ宮殿
手入れの行き届いた松と、和洋折衷のコントラスト
端正な迎賓館の建物を見てからもう一度、東京駅に戻りました。
赤いレンガの駅舎の中は、たくさんの人々が行き交っていました。旅の始まりであり、終着駅でもある東京駅、たくさんの人々の
ドラマがあり、そこはなにかほっとするような暖かい空間でした。