瀬戸内海に浮かぶ直島は島のいたるところにアートがあり、国際アートフェスティバルも行われた島、
一度是非行ってみたいと思っていました。
高松からフェリーでほぼ1時間、ただ直島は住民およそ3200人の小さな島、宿泊施設があまりなく、
(もっとも美術館とホテルが一体となったベネッセアートサイトには宿泊施設もあるのですが、とても高くて・・・)
それで、高松にホテルを取り、島をフェリーで往復することになりました。
島に上陸したら、すぐにレンタルサイクルの手続きをとり、電動自転車とママチャリと選択肢があったのですが、
ここは風を切って自力で爽快なサイクリングをと、1日300円のママチャリに決めて出発。
(いずれ、電動自転車を選ばなかったことが悔やまれることになるのですが)
まず、島を横断するように家プロジェクトのある本村地区に向かいます。
家プロジェクトとは、古い家屋を改修し、アーティストが家の空間そのものを作品化したプロジェクトです。
建物の中は撮影ができなかったのが残念でしたが、中も外も丸ごとアートになっていて、これらを芸術品と
理解するのは、私には難解で「おもしろい!」「変わっている」?・?・?ただ、日常を離れた不思議な空間でした。
もとは歯医者さんだった建物、錆びたトタンなどあらゆるものがスクラップされています。廃墟を意味している?
うぅーん、わからない!足元にかわいいタイルが敷き詰められていました。なにか、なつかしぃー
建物の中は一筋の光もない、真っ暗で直角な家「南寺」。
光を知覚する人間の作用に着目した、アメリカの現代美術家ジェームス・タレルの作品。
真っ暗闇に10分ほども佇んでいるとある方向から紫色の光のスクリーンが見えてくるという不思議な体験。
光りと影のアート空間「地中美術館」は、建築家安藤忠雄氏の設計によるもので、建物の大半が地下に埋没された
美術館です。
ここではクロード・モネの絵画「睡蓮」シリーズ5点を自然光のみで観賞することができます。
長い時間をここで費やすことはできませんでしたが、1日を通して、作品の表情が変わっていくのを
もう少し体感してみたいと思いました。
島全体が現代美術による直島は、島を循環するバスを利用して観賞することもできるのですが、
私達は自転車が便利だろうと思い、レンタルサイクルにしたのですが、小刻みのアップダウンが多いこと、
この日は風も強く私はほとんどを、自転車を引きながら歩くことになってしまいました。
街並みはここだけ時間が止まってしまったような、とても静かな島でした。