我が家のツワブキはなかなか気難しくて、咲いても1,2輪の年が多かったのですが、
今秋は葉を間引いたところ、少しだけ多く花が咲くようになりました。
今週月曜日、友人夫妻と4人で新幹線の新富士駅よりレンタカーで、かって日蓮宗の総本山
「身延山」と修験霊山「七面山」を結ぶ宿場町として栄えた「赤沢宿」を訪れました。
この宿場は山梨県南巨摩郡早川町に位置しているので、まず身延山久遠寺に寄ることにしました。
52号線をひたすら上ります。
まず、久遠寺の玄関総門を潜ります。この後、三門まで長い門前町が続くのですが、車でスルー
してしまいます。時間に余裕さえあればぜひ歩いてみたいと思いました。
三門、唯々でかい!その全容をカメラに入れるのには夫が我々3人を残してだいぶ後ずさり!、
なんとか入りました。
三門とは山門(?)と思ってしまうのですが、これは「空・無想・無願」の仏教の教えに
ならっているのだそうです。
それに菩提梯287段が続きます。車だとここを迂回するように本堂脇の駐車場に向かいます。
帰りは歩いて下りたのですが、膝は悲鳴を上げていました。
身延山久遠寺本堂と身延山山頂・奥之院を結ぶロープウェイは、全長1665メートル
標高差は763メートル。
歩くと2時間半、日蓮上人は毎日風雨も厭わず登られたとか。
私たちは、身延山に生息して天然記念物にもなっているブッポウソウ(仏法僧)を
ロープウェイの中で録音された鳴き声を聞きながら難なく山頂(標高1153メートル)に
到着しました。
ここからの眺望は素晴らしく東には富士山の姿が。
眼下には富士川が蛇行して見えます。
北側にはお天気も良かったので南アルプスの山並みも眺めることができました。
身延山久遠寺の懐の深さ、大きさに驚きました。
身延山を後にして車を走らせること3,40分。赤沢宿を目指しました。
明治・大正期には1000人ほども宿泊したと言われている講中宿はすでに数件が往時の
面影を残しているのみですが、現在は重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
集落は山の斜面にへばりつく様に石垣の上に家並みがあり、石畳の細い道が続きます。
ひと一人出合いません。限界集落となっているようにさえ思われました。
軒下に並ぶ講中札。
深い山がかさなり、風の音さえも山間に吸い込まれそうな静寂さがありました。