秋になって日照時間が短くなってくると、がぜん酔芙蓉が元気になってきます。白からピンクへ
その色変化の時間も早くなり、午後にはすでにピンク色のほろ酔い加減!
この酔芙蓉は、20年前に旅行先の千葉勝浦の朝市で苗を買ったものです。数年で幹も太い樹に育
ち、晩夏から秋にかけて、多少の天候不順にもかかわらずよく花をつけてくれます。
芦ノ湖西岸ウォーキング
周囲23キロある箱根の芦ノ湖は、東岸にはロープウェイや箱根神社、関所などの観光地が点在して
いるので訪れる機会があるのですが、その対岸は三国峠などの山並みが迫っていて、未知の場所の
ように思ってしまい、数年前に少し歩いたことはあったのですが、多分道はつながっていないだろ
うと勝手に思いこんで引き返したことがありました。
最近になって、湖畔を1周するハイキングコースがあることを知って、是非芦ノ湖西岸を歩いてみた
いと思っていました。
距離は13キロ、ところがこのコースはスタートと終点地点にトイレがあるのみで、途中は何もない!
ただ遊歩道の一本道が続くのみなので、何かあったらエスケープさえできないこともあって、ちょっ
と覚悟が必要でした。
10月のはじめに、桃源台の湖畔の駐車場に車を止めて、朝8時にスタートしました。
桃源台に咲いていた吾亦紅と萩の花
「桃源台ロープウェイ乗り場」脇から芦ノ湖湖畔を左まわりに歩きだします。お天気は雲が多いも
のの雨の心配はありません。
芦ノ湖キャンプ場から湖畔西岸を望む
芦ノ湖キャンプ村を抜け、15分も歩くと湖尻の水門にでます。この水門は芦ノ湖の水位調節と
芦ノ湖から早川への治水を管理する水門です。
湖尻の水門からの芦ノ湖の眺め
水門から狭い林道が続きます。右側は三国山の山並みの裾野にあたり道幅がぐっと狭く感じます。
林道の湖側は雑木林が続き岸辺に下りることはできません。
深良水門を過ぎて、しばらくすると樹木が切れたところから芦ノ湖が見渡せます。
わずかに色づいた木々
しばらくすると、林道はぐっと狭くなり細い山道となります。
キノコの色が鮮やかです。
7キロ地点あたりの真田浜から1時間もすると白浜にでることができます。西岸で湖岸の砂浜に下
りることができるのは、この二か所ぐらいでした。白浜の砂浜でお昼となりました。
対岸には箱根神社の赤い鳥居なども遠くみえました。と
トリカブトの花
遠く遊覧船が通ると、静かな湖畔にもわずかに波が押し寄せてきます。
ゆっくりお昼を過ごした後、白浜を発ちました。道幅も広くやがて車道となり、釣りをしている
人も見かけるようになりました。
しばらく歩いて国道1号線にでるとまもなく終点の箱根町に着きます。ゆっくりお昼の休憩時間を
取ったので、歩行時間はほぼ5時間ほどでした。
雑木林の中で見かけたツルニンジンの花
ミゾソバの花 海賊船からは間近に見える箱根神社の鳥居
帰りは、車を駐車している桃源台まで箱根町港から海賊船に乗って30分の船旅でした。
気持ちのいい森林浴の一日でした。