中山道ウォークも梅雨を外し、暑い夏を避け、秋に入っても台風襲来などで、なかなか実行に移すことができませんでしたが、ほぼ6か月ぶりにこの週末、先回の松井田宿から2日間かけて、碓氷峠を超えて軽井沢宿まで歩くことができました。
今回はいきなり上州から信州へ至る碓氷峠越えを控え、中山道の3大難所(木曽のかけはし、太田の渡し、碓氷峠)のひとつでもあるので、訛った身体に不安を抱えての出発となりました。
朝、自宅を出たのが6時50分、JR上野ライン高崎駅から信越線松井田駅に下りたのが10時30分、神奈川、東京、埼玉、群馬と1都3県に渡り3時間半かかりました。
いよいよスタートです。文句なしの好天気
11:00中山道松井田下町交差点が今回のスタート地点、
日曜日だと言う事もあって、街は車も人通りもなく静か 趣のある民家が建ち並んでいました。
妙義山麓が間近に見えるようになってきました。お地蔵さんと妙義山
11:30 補蛇寺 松井田城主の墓があり
小田原城攻めの際、前田利家の攻撃の前に落城し自刀となり
のちに前田家の大名行列が通ると墓は悔し汗をかいたと言われています。
11:45 迫る妙義山 急こう配の尖った斜面が特徴
JR信越本線は、この先の横川が終着駅
旧道はこの踏切先で消滅しますが、右手前に折れてこの先旧道と合流
12:45 碓氷神社
碓氷郷の鎮守産土神でうっそうとした杉木立のなかに佇みます
13:30 旧道はいったん国道にでてから再び脇道へ入って行きます
百合若大臣なる大男が弓を射る際に踏みつぶしたという足の痕跡(と見えなくともないけれど)
ひなびた街道が続きます
14:00 峠の釜めし発祥の地でもある「荻野屋」の黄色い看板が見えてきました。
左折すると横川駅 長野新幹線の開通したことで信越線はここが終着
かっては碓氷峠越えの急勾配用に機関車を交換するため、横川駅に5分間停車したそうです。
駅弁として販売した「峠の釜めし」が名物になり、現在に至っていますが
今では少し寂しげなのぼりと閑散とした駅
でもやっぱり美味しい「峠の釜めし」
漬物が別パックに 白いのはわさび漬け
横川駅前にある宿でこの日は宿泊、時間があったので横川駅周辺を散策することにしました。
廃線となった脇は「遊歩道アプトの道」
明治26年に官設鉄道中山道線が開通し、開業当初は急勾配用に歯車を用いたアプト式が採用されましたが、
昭和38年にはレールとの摩擦力を高めた電気機関車に変更になりました。
旧丸山変電所 鉄道史上初のアプト式鉄道に電気を供給するために建造され、現在国の重要文化財
宿泊はたったの3組というゆったりとした宿で、暖かなもてなしを受けました。ラグビーワールドカップ「イングランド対ニュージーランド」戦をテレビで観戦しながら、翌日の碓氷峠越えに備えて、早めに就寝しました。