4月29日に「昨日のお買い物 本5冊」の中に書いた最後の1冊
その時僕はこう書いた。
>詳しくはわからないけど、色々な人生が交錯して4つの物語が並走して、バラバラ死体が歩いて…
>不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開で巧緻な騙し絵のような現代の寓話らしい…
>うーん、読んでみないと全く想像がつきません
まさに解説どおりの小説だった。
この本を開くと先ずエッシャーの騙し絵が書かれている。
びっくりしたのは僕が今住んでいる仙台市が舞台の話だった。著者紹介を見てみると千葉県生まれだが東北大学法学部出身らしい。さらにじっくりと見ると「アヒルと鴨のコインロッカー」とある。
「んっ?どこかで見たぞ…」そうか昨日の広報紙に載ってたんだ。オール宮城ロケの仙台の映画を全国にどうのこうの…
本題に戻って「ラッシュライフ」だが、種明かしをすれば、それぞれの登場人物の過ごしている時間が非常に巧くずらしてある。読者には同じ時系列を過ごしているように錯覚させるようにしながら。
ただ、ちゃんとヒントはちりばめられているのだ。なんだか胸に引っ掛かるような違和感を覚えるように…
最後の方に来て「そうか!ここか」となった
読み終わってみて、感想は「面白かった」になるだろう。少なくとも感動も感激もしていない。
そりゃそうだ全てが繋がったようであるけど何一つ解決していないのだから。
寓話とするには…うーん
「金で買えない物もある」という事くらいだ(笑)
by Oz
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