芦屋駅(あしやえき)は、兵庫県芦屋市船戸町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅です。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。新快速の停車駅です。
高級住宅地として名高い芦屋市の中心で、駅ビルには大丸芦屋店がある。芦屋市の代表駅ですが、市役所は阪神電鉄の芦屋駅が最寄です。阪神間の都市の多くと同じく、他社の同名の駅とは離れている。西宮市・尼崎市・伊丹市などでは他社の駅の方が市の中心市街地を形成するが、芦屋市においては当JR駅が市の中心部に当たる。しかし、駅前から一歩奥に入ればすぐに震災後少なくなったとはいえ豪壮な邸宅、ステンドグラス窓の洋館など、谷崎潤一郎の作品「細雪」の世界さながらのお屋敷街が存在する。
芦屋・西宮の高級住宅地からは一見、山手側を走行する阪急神戸線の方が便利なように見えるが、芦屋川駅や夙川駅の駅前が未整備なのに対して、当駅周辺は整備されており自家用車でのアクセスが容易なため、芦屋市内のみならず西宮市西部の高級住宅地の住民も当駅を利用する傾向にある。近年の新快速停車でさらに拍車がかかった。
日中時間帯は1時間あたり新快速・快速がそれぞれ4本、各駅停車が8本停車する。朝ラッシュ時の大阪方面は新快速・外側快速がそれぞれ8分間隔、各駅停車が4分間隔で発車し、外側線の列車は4分間隔になる。夕方の姫路方面は新快速が7分半間隔で停車する。
島式2面4線のホーム(12両編成対応)の両側に、通過線が1本ずつ設けられた2面6線の地上駅で、駅舎は橋上化されています。併設した駅ビルと駅前のビル群とはペデストリアンデッキで連絡します。外側線の本線は特急や貨物列車などの通過線で、ホームがない。そのため、新快速は当駅構内のみ内側線の待避線(1・4番のりば)に移る。内側線の本線は2・3番のりばである。
各駅停車と新快速・快速との接続駅であるが、接続列車によって各駅停車の到着ホームが変わる。大阪駅基準で夜22時(土・休日ダイヤでは21時)以降はJR神戸線が20分サイクル運転になるが、当駅での緩急接続は行われる。当駅には折り返し設備もあり、現在は使用されていないが実際に阪神・淡路大震災のとき使われたことがある。2007年度後半、朝ラッシュ時に当駅始発の普通列車(西明石駅から回送)が設定されていた。なお、阪神・淡路大震災でホームが壊れたため、大阪方面のホームは東側にずれている。
当駅は駅長が配置された直営駅であり、管理駅として立花駅・甲子園口駅・西宮駅・さくら夙川駅の4駅を管轄している。アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCA及び提携ICカード利用可能駅です。オープンカウンター式のみどりの窓口には指定席券売機も設置。切符売場の。券売機は5台です。改札口にはICカード専用機もあり改札機は6台になっております。
のりば
芦屋駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1・2 ■JR神戸線 上り 尼崎・大阪・京都方面
3・4 ■JR神戸線 下り 三ノ宮・姫路方面
構内には6線あり、ポイントが複雑であることから、列車が構内に入線する時は下記の通りに速度規制がかかる。下り線大阪側のポイントの改良工事が行われ、大阪方面外側線から1番のりばに入線する際は45キロ制限から60キロ制限に緩和された。
新快速及び外側線経由の快速は1番・4番のりばにのみ停車できる。
内側線経由の快速は原則として2番・3番のりばを使用する。夕方のラッシュ時は東西線からの各駅停車が新快速と快速を連続して待避する関係で、快速も新快速に合わせる形で4番のりばを使用する。
各駅停車は快速とのみ相互接続する場合1番・4番のりばを使用する(主に東西線方面の列車)。新快速と相互接続する場合及び緩急接続が行われない場合は2番・3番のりばに停車する(主に大阪方面発着の列車)。
1913年(大正2年)8月1日 - 国有鉄道東海道本線の西ノ宮駅(現在の西宮駅) - 住吉駅間に新設開業。旅客・貨物取扱を開始。当時の精道村の請願、工事費1万円の寄付により建設。当時の1日の乗降客数は80人。
なお駅の設けられた時の村名は「精道」であったが、国鉄では知名度を理由に1889年(明治22年)まで存在した村名で、当時字名として残っていた「芦屋」をつけた。後の1940年(昭和15年)に市制が施行されたときに、「芦屋」の名は新しい市名として復活している。
1960年(昭和35年)10月1日 - 貨物取扱が廃止。
1980年(昭和55年)10月 - 駅ビルとしてモンテメール開業(主要テナントは大丸と三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行))
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
1990年(平成2年)3月10日 - 日中時間帯に新快速が停車するようになる(同時に高槻駅にも停車)。
1993年(平成5年) - 休日の新快速が朝にも停車するようになる(夕方以降は通過のまま)。
1995年(平成7年)
1月17日 - 阪神・淡路大震災により一時営業休止。
9月1日 - 土曜・休日の新快速が全列車停車。
2003年(平成15年)
11月1日 - ICカードICOCA供用開始。
12月1日 - 新快速が全日・全列車停車するようになる。
1957年(昭和32年)に東海道本線の快速停車駅を増やすことが検討された際、当時は隣接駅であった西ノ宮駅と当駅で争奪戦が繰り広げられた。結局、複々線の内側(電車線)を走る快速列車は当駅、外側線(列車線)を走る快速列車は西ノ宮駅に停車させることで決着をみている。
普通列車の待避駅が西宮駅でなく当駅である理由は、待避駅のバランスがよいからである。当駅と西宮駅は昔から停車列車などで争ってきたが、阪急・阪神中心の西宮に比べて芦屋市の中心部にある当駅のほうが利用者は多く、優先されている。
電報略号 アシ
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度- 28,669人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1913年(大正2年)8月1日
備考 直営駅(管理駅)
みどりの窓口 有
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