近江鉄道821
近江鉄道800系電車(は、近江鉄道の通勤型電車である。
本系列は西武401系を1990年(平成2年)から1997年(平成9年)にかけて譲り受け、自社彦根工場にて改造の上で登場したもので、近江八幡・貴生川寄りからモハ800形(820形)-モハ1800形(1820形)の順に編成されている。・ワンマン運転対応工事施工(車外バックミラー・料金表・運賃箱設置等)・空気制動の電気指令ブレーキ化・連結面寄り裾角の切り欠き・電気連結器の撤去・モハ800形の連結面寄りのパンタグラフ撤去
主要機器に関しては上述制動装置の改造以外はほぼ西武在籍当時のまま使用されている。車体塗装は西武時代と変わらず黄色一色とされており、本系列全編成の標準塗装となっている。また現在、従来ステンレス地むき出しで無塗装とされていた客用扉の黄色塗装化およびシートモケットの更新、つり革の交換が順次施工されている。
15編成計30両を数えた元401系譲受車のうち大半が本系列に改造され、2011年(平成23年)1月現在13編成26両が在籍している。
800系
本系列のうち11編成22両を占める基幹形式である。正面形状が220形類似の額縁タイプの三面折妻形態に、前照灯および標識灯が角型タイプの一体ケース収納型に改造されているが、本形式では非貫通構造とされた点が異なる。また、種車401系の形態上の相違点の存在や、改造が長期にわたっていることから、編成ごとに形態の差異が見られる。
以下、編成ごとに仕様の詳細を述べる。なお、竣工に際しては全編成とも近江鉄道従来車の改造扱いとされ、西武鉄道時代からの車籍は継承されていない。
820系
種車は同じく西武401系であり,基本仕様も800系806F以前の編成と同一であるが、コスト削減のため改造内容が簡易化されたため別形式に区分される。車体関連の改造は裾角の切り欠きと正面ステンレス飾り板の撤去程度に留まっており、800系と比較すると割合原形を保っている。2編成4両が在籍するが、本形式は改造時期がほぼ同時期であることに加え、種車が同一仕様であり、形態的な差異はない。なお、両編成とも800系と異なり近江鉄道従来車からの車籍継承は行われず、西武鉄道時代からの車籍がそのまま引き継がれている。竣工は822Fが1997年(平成9年)3月と早く、追って同年8月に821Fが竣工している。
車両定員 136 名(座席56名)
最大寸法
(長・幅・高) 20,000 × 2,937 × 4,150 mm
車両質量 37.8 t
軌間 1067 mm
電気方式 直流 1500 V
編成出力 960kW
主電動機 直巻電動機HS-836-Frb
主電動機出力 120 kW / 個
歯車比 15:84=1:5.60
駆動装置 中空軸平行カルダン
制御装置 抵抗制御MMC-HT-20A
制動方式 HRD電気指令ブレーキ
製造メーカー 西武所沢車両工場
備考 数値はモハ800形のもの。
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