
対空レーダー装置JTPS-P14:陸上自衛隊
JTPS-P14
同装置は、高射特科部隊の装備する中・高高度の目標探知用3次元レーダーで、71式対空レーダー装置JTPS-P5の後継として1988年(昭和63年)度に装備化された。31/2tトラック(73式大型トラック)に車載して搬送し、必要に応じて卸下された上、アウトリガーを立てて空中線を起こして使用します。電源車がセットになります。
中高度から高高度より侵入する敵を探知するためのものである。71式対空レーダ装置 JTPS-P5の後継として1988年度から配備が始まった。配備先は、主として師団・旅団隷下の高射特科大隊、本部管理中隊であり、師団・旅団の野戦防空における主たるセンサーとなる。なお、強力な探知能力と引き換えに機動力に欠け、また低空域での探知能力にもやや不足があることから、より小型で機動性に優れ、低高度に重点をおいたJTPS-P9やJTPS-P18と組み合わされるかたちで運用されることが多い。
通常73式大型トラックに搭載されるが、地上に器材を降ろして使用することもある。移動時はアンテナを倒しているが、使用時はフェイズド・アレイ・アンテナを立てて使用する。地上設置時は、固定脚を伸ばして機器を安定させる。配備から20年以上が経過しており、更新という形で探知精度や中・高空域の目標情報の迅速・正確な収集・処理・伝送及び機動性の向上を図った新たな対空レーダ装置1号JTPS-P25が開発され、2012年度より配備される予定です。
周波数:Sバンド
空中線:フェーズドアレイ
表示方式:PPI、RSI表示
全長:約6,000mm
奥行き:約2,400mm
全高:約2,500mm
重量:約4,000kg
電源:115V|60Hz|10KVA
主要構成:3 1/3tトラック1台に搭載|電源車
製作:三菱電機
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