
御袖天満宮です。社の石段は、大林宣彦監督の映画「転校生」で撮影舞台として使われました。NHK連続テレビ小説「てっぱん」では、横山隆円が住職をする神社として石段と鐘楼が出てきます。さらに、境内は、テレビアニメ「かみちゅ!」に登場する「来福神社」(コミック版では「八島神社」)のモデルになっています(社殿は同市内の艮神社)。
石段は約5メートルの一枚石が55段使われており、最後の1段だけわざと石を継いであります。神社の参道の近くには、道真が休憩したと伝えられる腰掛石があります。所在地は広島県尾道市です。旧社格は郷社。
菅原道真が藤原時平の讒言によって左遷され大宰府へ船で向かう際、尾道に上陸して休憩していると、土地の人々が麦飯と酒を供した、道真はこれに感謝して自らの着物の袖を破り自分の姿を描いて与えたという。袖を祭ったのが神社の起源です。 江戸の時代まではこのあたりが海岸線であっことを示す証拠でもあります。
道真が天神として祀られるようになると、当地でも延久年間(1069年 - 1074年)、大山寺境内に道真の袖を神体として祠を建立し、後に「御袖天満宮」と呼ばれるようになりました。大山寺は別当寺とされ、天神坊とも呼ばれました。明治時代に郷社に列格した。昭和48年に火災で社殿を焼失し、現在の本殿は昭和58年に再建されました。
毎年、7月中旬(7月25日の直前の金曜日から日曜日までの3日間)は「天神祭」が開催されています。初日は「御神輿行幸祭」と「御神輿巡行」、2日目は「勧学祭」および「福引き」や「大道芸」といった地域の人が楽しめるイベント、3日目は「御神輿還奉祭」、「御神輿巡行」が行われ、最後に「勇壮五十五段大神輿還幸の儀」と呼ばれる55段の石段を御輿が登ったり降りたりする行事が執り行われています。
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