孤独な女性「オオバカナコ」は、怪しいサイトのアルバイトに手を染めた事でどん底に陥り、とあるダイナーに
ウエイトレスとして売り払われる。重い鉄の扉を開けると極採食の広がる店内 その店の店主は元は殺し屋
今は天才シェフのボンベロ(藤原 竜也) そこは次から次へと凶悪な殺し屋たちが集まるレストラン
殺し屋専用の ダイナー
好みで大きく賛否が分かれそうな作品です。つまらないと言えば実につまらない。けれどこの偉大な演出家の我儘娘の
自由奔放な極色彩への執着は只ならぬものがあり、パフォーマンスとして観れば大いに楽しめるのではないでしょうか?
物語なんてどうでもよろしい、外連味たっぷりの真紅の世界にどっぷりと身を任せましょう。本物か否か知る由もない
おびただしい数の薔薇の花びらがスクリーン一杯に充満し、人工的な原色が噴き出し続ける・・・・
大袈裟な役者のコテコテ演技も役者本人がノリノリになる程の吹っ切れ度だから、その大見えを歌舞伎よろしく楽しましょう
宝塚に戻ったような男装の真矢ミキ 流石だと感心する。 監督の意図を飲み込んでいる土屋アンナのゲス女っぷりも最高
キレた武田真治のぶっ壊れぶりなど、普段テレビで見る人物像からの極端なかいりに呆れを通り越し楽しんでいる自分がそこに
そして主役の玉城ティナ、今迄、この女優さん余り知りもしてなかったんですが、まあこのぴったりなハマリ役!!
おどおどとしぶとさが混在し愛くるしいお顔とスレンダーな肢体で魅了する。
マトリックス、宝塚、リメンバーミーっぽさが目立ってしまったのがちょっと残念 虻川ワールドが好きならば ☆☆☆