ミュージカル映画のスターだったジュディ・ガーランド(レネー・ゼルウィガー)は、遅刻や無断欠勤を
重ねた結果、映画のオファーがなくなる。借金が増え続け、巡業ショーで生計を立てる毎日を送って
いた彼女は、1968年、子供たちと幸せに暮らすためにイギリスのロンドン公演に全てを懸ける思いで挑む
子供のころから働き続けてきた。
遊ぶことも恋をする事も大人達に我慢させられてきた人生 十分眠ることも許されずに働き、睡眠時間
のかわりに大人が与えたのは覚醒剤?であろう薬だった。働き続けてもお金は残らず、住む家も無く
結婚と離婚を繰り返しても、男は誰も頼りにならない、終いには子供の親権も元夫にとられてしまう
47年の人生の晩年に近い時期、ロンドンでのステージは成功するかに思えたが、しかし酒と薬で舞台に
遅刻し、舞台に立ってもパフォーマンスは安定しない・・・
そんな陰鬱な人生であるが、しかし、毎日コツコツ生きていくしかないと歌う・・・
そして、ラストの「オーバー・ザ・レインボー(虹の彼方に)」は、周りの大人達、男達に破滅に
導かれた女性の絶唱である。「オーバー・ザ・レインボー」が来るんだろうなと予想していても涙腺が
緩むさらに、歌えなくなったジュディ・ガーランドを観客が「オーバー・ザ・レインボー」の大合唱で
支える。この作品を観ている、多かれ少なかれトラブルを抱える大人の涙腺は緩んでしまうでしょう
最後のオーバーザレインボー迄物語全体を見れば、子役上がりのスターにありがちな転落人生を描いた
凡庸なものか?と思って居たのですが
最後にやられました ☆☆☆★