嫌われ者の旗本・吉良上野介からの陰湿ないじめに耐えかねた赤穂藩主が、江戸城内で吉良に
斬りかかった。赤穂藩主は当然切腹となったが、実は斬られた吉良も逃げ傷で瀕死の状態に
陥っていた。逃げて死んだとなれば武士の恥、お家取り潰しも免れない。そこで吉良家家臣の
提案により、上野介にそっくりな弟・孝証を身代わりにして幕府を騙し抜こうという前代未聞
の作戦が実行されることに。一方、切腹した赤穂藩主の部下・大石内蔵助は、仇討ちの機会を
うかがっているように見えたが……。
コミカルからシリアスまで自由自在にキャラクターを演じきるムロツヨシさんの演技の振り幅
の凄さは必見です。仁義とずる賢さと友情と覚悟にほんの少しのエロスも相まみれ物語りは淡々
と進んでいく。討ち入り直前のムロツヨシと瑛太の打ち合わせでの覚悟と友情にシリアスを感じ
ます。そして最後何故かラグビーボールのように扱われる首!何なのこのコミカルさ!
その首が実は・・・ そしてすぐに安堵に変わるネタバレもよかったです!
『総理の夫』『かぐや様は告らせたい』の河合監督らしく、また『超高速!参勤交代』の土橋氏
原作・脚本らしく、観終わって特に何も残らない軽さが良かったですね
吉良家の目線から忠臣蔵を描いたのは新鮮でしたね ☆☆☆★