その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる砂の惑星デューンで繰り広げられたアトレイデス家
とハルコンネン家の戦い。ハルコンネン家の陰謀により一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者
ポールはついに反撃の狼煙を上げる砂漠の民フレメンのチャニと心を通わせながら、救世主として
民を率いていくポールだったが、宿敵ハルコンネン家の次期男爵フェイド=ラウサがデューンの新た
な支配者として送り込まれてくる。
待ちに待った二作目 1作目の世界観はそのまま、緊張感あるシーンが続く第二作でした
夕日をバックにしたカットや独特な三日月など景色も素晴らしくPART1の初め位の海や水が出て来た
シーンが懐かしくなるくらいにPART2は砂だらけ・・・
前作以上にとにかく映像美に圧倒された映画だった。まず、舞台となる惑星アラキスが美しい
砂漠が滑らかな曲線を描き、夕焼けによってオレンジ色に染まり輝く。アラキスの首都アラキーン
全体が空撮で映され、その造形美を見せる。建物は全体が濃いグレーで、直線が組み合わさった
無機質なデザインが、近未来的でありつつも古代の遺跡のような印象も残す。建物の内部は太陽の
光が上手く利用されており、綺麗に差し込むようになっていて、光と影のコントラストが美しかった
大軍が集結して綺麗に整列する様はそれだけで美しかった。そのため戦闘シーンも圧巻でアクション
のレベルも高く手に汗握る映像が続く。作中で古代ローマのコロッセオを思わせる円形闘技場が出て
くる。そこの観客席で、大勢のハルコンネンの兵士達が集まり歓声を上げる姿は、それだけで圧巻
だった。ストーリーは、主人公ポールの成長が見どころ。フレメン内で徐々にその力を認められ
リサーン・アル=ガイブ(救世主)として皆に認められる。前作では普通の青年に見えた彼が救世主
の名に相応しい威厳を身に付けていく。パート2に突入してからストーリーもいよいよ盛り上がりを
見せてくる
こういう壮大なスケールの映画こそ劇場で観るに相応しいと感じられる最高の映画だった ☆☆☆☆