今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

障害者の日

2004-12-09 | 記念日
今日(12月9日)は、「障害者の日」
1975(昭和50)年の国連総会で「障害者の権利宣言」が採択された日にちなんで、国際障害者年の1981(昭和56)年、この日に開催された総理府(現在の内閣府)主催の中心記念事業「広がる希望の集い」で制定。厚生省(現在の厚生労働省)が実施。
その後1992(平成4)年国連は、1982(昭和57)年の国連総会で、「障害者に関する世界行動計画」が採択された日にちなみ、12月3日を「国際障害者デー(International Day of Disabled Persons)」と宣言し、加盟各国に対し、この日の挙行を要請した。
「障害者の雇用の促進等に関する法律」(障害者雇用促進法)では、すべての事業主に対し、社会連帯の理念に基づき障害者の雇入れに努めなければならないとした上で、国、地方公共団体、民間企業等に対し、政令で定める雇用率に達する人数の身体障害者または知的障害者を雇用すべき義務を課している。障害者雇用率は、1998年7月以降、一般の民間企業では1.8%、特殊法人等については2.1%以上となっている。
インターネットの求人情報を見ても、大手企業などで障害者を求めているHPも多く見られるようになり、この障害者雇用についての企業の関心度合いも大分高まってはきているように思われる。これには、2002年の障害者雇用促進法の改定後、厚生労働省が法定雇用率を達成せず指導後も改善が見られない企業名を公表する方針を強く打ち出したり、「障害者就業・生活支援センター」を大幅に拡充するなど、障害者の雇用促進に注力していることも大きいだろう。
しかし、「障害者を募集してもなかなか採用実績が上がらない」と言った企業も多く、ここには、採用する企業側と採用される障害者との間のミスマッチなども多いようだ。
現に私が、現役の頃仕事をしていた大手企業も、障害者だけで運営できる業態の開発もするなど積極的に障害者の雇用を促進しているが、それでも、国の定める障害者雇用率に至っていないのが実情であった。
障害者に対する障壁を除去し、障害者の「社会参加」を推進していくためには、障害者問題に対して、国民一人一人が理解と認識を深めることが最も重要であろう。
私は、テレビなどでも話題になった、先天性四肢切断という障害をもちながら逞しく生きている乙竹洋匡(おとたけ ひろただ)君にただただ感心した。あれだけの障害をもちながら、何故、あれだけ、明るく自信を持って生きてゆけるのだろうか。
彼の書いた「五体不満足」を読んで、やはり、ご両親の立派さに感動した。五体不満足の子供と初対面した時に、おかあさんが「かわいい」と言ったという。このような、ご両親に過保護ではなく、普通の子と同じように育てられたからこそ、彼も自信を持って、むしろ、普通の体の人以上に逞しく育ったのだ。どうしても、親をはじめ、世間の人達も普通の人達と同じように接する事をせず、手助けすることを先ず考えるし、一般の障害者も手助けされることを先ず期待してしまうのではないだろうか。
乙竹君は「五体不満足」の本の最後に書いている「環境さえ整っていれば、僕のような体の不自由な障害者は、障害者ではなくなる」と・・・。
障害者が、人から手助けされなくても、普通の五体満足な人達と同じように行動出来るために、国や行政、そして、私達は何をしてゆかなければならないのだろうか・・・このような機会に一度考えてみよう。
(画像は以下参考の障害者雇用Pよりお借りしています)
参考:
国連広報センター
http://www.unic.or.jp/schedule/futur.htm
国際連合と障害者問題- 重要関連決議・文書集 -
3「国連障害者の10年」終結(ページ135から145):国際連合と障害者問題 - 重要関連決議・文書集 - 中野 善達編
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/intl/un/unpwd/po135po145.html
障害者雇用の現状と課題|DISCO HR-Plaza
http://www.hr-plaza.com/hre/2004_july/feature02/002.html
働く障害者の弁護団
http://www5a.biglobe.ne.jp/~roudou/bengodan.html
障害者雇用ホームページ
http://www.pref.osaka.jp/koyosuishin/syogaisyakoyo/index.htmlhttp://www.pref.osaka.jp/koyosuishin/syogaisyakoyo/index.html