今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

クリスマス・イヴ

2004-12-24 | 行事
今日(12月24日)は、「クリスマス・イヴ」。クリスマスの前夜。
12月25日、クリスマス(キリスト降誕祭)は、イエス・キリストの降誕記念日。西暦336年にイエス・キリストの降誕の日とされているが、キリストがこの日に生まれたという確証はなく、昔、ローマ帝国内では、太陽崇拝が広く行われており、ローマ暦では12月25日が冬至で、この日を太陽誕生の祝日として祝っていた為、教会がこの祭日を取り入れ、「正義の太陽」であるキリストの誕生の日として祝うようになったそうだ。
クリスマスの人気者のサンタクロースは、実在で、そのモデルは、3~4世紀にリキュア(現トルコ)のミュラの司教だった聖ニコラウスだといわれていることは、今は、殆どの人が知っていることだろう。しかし、聖ニコラウスがサンタさんのモデルなら何故、あんなに赤い服を着てるんだろうね~。
サンタクロースといえば、赤い帽子に赤い服の白いひげのおじいさんであるが、このまっ赤な姿は、昔から悪魔のイメージとして民衆に定着していたものだそうだ。ニコラウス司教の肖像画は、ミトラと呼ばれる司教冠とミサで着る祭服姿で、聖ニコラウスの日には、ミトラに祭服という司教の扮装をしたニコラウス役の男性と、赤い装束に身を包んだ悪魔役の若者が一組になって、二人とも大きな袋を担いで家々を回る。良い子には、ニコラウス役がプレゼント入り袋からからプレゼントを出して与え、悪い子には、悪魔役がカラ袋をかつぎ、そのカラ袋に放り込んで地獄へ連れて行くと脅す。子供たちは両親の言いつけを守ってよい子になると約束し、贈り物をもらうのだそうだ。それが、アメリカに、サンタクロースの習慣が入ったとき、若いアメリカ社会では、ヨーロッパの悪魔の古いイメージはなかったので、まずカトリックの司教の衣装がなくなり、かわりに悪魔の赤い装束が、サンタクロースの衣装に変わったということらしい。・・・これは、参考のカトリック中央協議会HPに書かれてたことだが、なかなか面白い話でしょう。
日本では、開国をし文明開化間なしの1874(明治7)年には、もう、日本で最初のクリスマス祝会が東京築地・東京第一長老協会で催され、サンタクロースも登場したというが、そのサンタは、わざわざ純日本風に、裃をつけ、大小脇差しをさし、大森カツラをかぶり、殿様ふうのいかつい扮装であったというのが面白いですね~。それに、こんな面白い記事も見た。
1920(大正9)年12月25日讀賣新聞随筆として:
「今は片山里の児供にまでもクリスマスが待たれておる。俳句の季題となったほど日本の生活化して、銀座や日本橋の商店がクリスマスの装飾を年中行事とするはおろか、郊外の淋しい町の小さな翫具屋の店先にまでクリスマス御進物の建札を見掛ける。それほどクリスマスは年々盛んになって、教会へ行く者が一人も無い家庭でも聖樹を飾って児供と共に無邪気な一夜を面白く遊ぶ風俗が次第に殖えて来た。
 仏教徒が一年中の最好季たる花見時に乗じて仏誕祭を盛んにしようと一生懸命になっても、葦に釣るした花御堂を嬉しがるのは児供だけで、門徒や法華の偏信者でもお釈迦様を祀ろうとはしない。が、児供にパヽさんマヽさんと呼ばせる家は信者でなくてもクリスマスをして、歳暮の贈品や奉公人に遣る仕着せまでをクリスマスと称する。欧化の大勢であるが基督教的空気はこれと一緒に段々濃黒に浸潤して来るので、聖書を一行も読んだ事の無い人がクリスマスの翫具を児供に頒ち、救世軍の社会鍋に銀貨や白銅を投込んで行く。」・・・・今、日本では、宗教を越えた年末の国民的行事となっているが、このころから、すでに、今と同じような風潮があったんですね~。それにしても、自分の家の仏や神さんも祭らない人達がクリスマスをお祭り騒ぎで祝うのには、聖ニコラウスさんも、驚いていることだろうね~。
ま!、不況の世の中で、日本の国民がどこかの土光さんじゃ~ないけれど、メザシばかり食べてたのでは、益々、不況になるので、高額なプレゼントを買ったり、酒飲んで今年の憂さを晴らしてお金を使うのも、景気のためには良いことであり、国家に貢献していることになるんでしょう。
そういう、私も、仏教徒ではあるが、孫のためには、安くはないクリスマスプレゼントをもう、済ませたよ・・・。(ーー゛)
讀賣新聞随筆の記事などは、参考に掲載のクリスマスと正月(1)から引用させてもらった。今日は、クリスマスの前夜祭、日本経済活性化のためにも大いに賑わうといいね~。
(画像のサンタは素材の小路からお借りしてます。)
参考:
カトリック中央協議会
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/index.htm
今日は何の日12月24日「クリスマスイブ」
http://www.nnh.to/12/24.html
クリスマスと正月(1)
http://juntak.c.u-tokyo.ac.jp/2001/aoyama/1204/handout1204.html
AArts at Dorian[聖書物語」
http://www.ne.jp/asahi/art/dorian/Bible/JBible.htm
音楽ひめくり「世界中のクリスマス・ソング」
http://www2.yamaha.co.jp/himekuri/view.html?ymd=19981224
ここで素敵なクリスマスソングが試聴できます。
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/thwin/Xmas/index.html