今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

鉄道の日

2005-10-14 | 記念日
今日(10月14日)は「鉄道の日」。1922(大正11)年に「鉄道記念日」として制定。
1872(明治5)年9月12日(新暦10月14日)、新橋~横浜間を日本初の鉄道が開業した。「鉄道記念日」のままでは国鉄色が強いということで、1994(平成6)年に運輸省(現在の国土交通省)の提案により「鉄道の日」と改称し、JR以外の民間鉄道も巻き込んだ記念日となった。今年度で12回目を迎えている。JR西日本などでは、この日にあわせて、JR全線の普通・快速列車の普通車自由席が乗り降り自由な「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」を発売している。設定期間は異なるが、使用方法は基本的に青春18きっぷと変わらない。近場を観光するならこの日にするといいね~。
ちょっと、記念日とはそれるかもしれないが、此処では、私の地元、神戸と鉄道のことなどを・・・
1872(明治5)年新橋ー横浜間の鉄道が開通。この時、英国で鉄道が開通して既に半世紀が過ぎていた。この2年遅れの、1874(明治7)年5月11日、阪神間に鉄道が開通し、神戸駅が出来た。開業当初の大阪までの所要時間は1時間10分、当時としては驚異的なスピードで一日昼間だけ8往復したそうだが、運賃は上等1円、中等70銭、下等40銭と、とても高かった。そして、神戸から下関をめざいして開業していた民間の山陽鉄道の兵庫ー明石間も1888(明治21)年11月11日に開通。この山陽鉄道は、1899(明治32)年には、わが国初めての食堂車を、翌1900(明治33)年には寝台車を連結して、旅を楽しむ時代の先駆けとなった鉄道なのだ。東海道線新橋・神戸間が全線開通したのは、1889年(明治22)年7月1日のことであった。いよいよ本格的な鉄道の時代が来た。汽笛一声新橋を・・・、「地理教育・鉄道唱歌」(作詞:大和田建樹 、作曲:多 梅  雅 )は世界一長い歌(全66駅各駅停車)と言われているが、皆さんどこまで知ってるかな・・・?当時の鉄道唱歌「東海道編」最後の駅「神戸」に関する部分は以下の通り。
1:汽笛一声新橋を はやわが汽車は離れたり 愛宕の山に入り残る 月を旅路の友として
62:神戸は五港の一つにて あつまる汽船のかずかずは 海の西より東より 瀬戸内がよいも交じりたり
63:磯にはながめ晴れわたる 和田のみさきを控へつつ 山には絶えず布引の 瀧見に人ものぼりゆく
64:七たび生まれて君が代を まもると云いし楠公の いしぶみ高きみなと川 ながれて世々の人ぞ知る
65:おもえば夢か時のまに 五十三次はしりきて 神戸のやどに身をおくも 人に翼の汽車の恩
66:明けなば更に乗りかへて 山陽道をすすままし 天気はあすも望あり 柳にかすむ月の影
<文部省唱歌と絵画>鉄道唱歌・・・ここで、あの懐かしい「鉄道唱歌」をMIDIを聞きながら歌ってみませんか。
神戸と言えば船と港を第一に連想するが、神戸は、鉄道に関しても、我が国有数の先進性を誇っていた都市だった。鉄道の開業こそ新橋ー横浜より、2年遅れたものの、名所も市内随所に見られたし、このときに出来た石屋川の川底トンネルは、日本で最初の鉄道トンネルである。(その後の高架化によりなくなる)。そして、鉄道の複線化も日本で最初。神戸ー三宮間は創業時より複線であった。1906(明治39)年、鉄道国有化があり、神戸には南日本全体を管理する神戸鉄道管理局が置かれ、新橋と並んで、全国的な鉄道拠点の双璧となっていたが、これは、1928(昭和3)年に、残念ながら、大阪へ移転してしまった。1930(昭和5)年、には、東京ー神戸間に「特急つばめ」が運転され、神戸で、船に接続する國際列車としての役割を果たしていた。今では旅行やビジネスなどでも遠距離の客は、鉄道よりも、飛行機を利用する時代になった。今、神戸では、神戸沖に建設中の神戸空港が来年2月に開港する。海と空、そして鉄道が一体となり、非常に便利になるだろう。観光都市・神戸の市民として、期待しているが・・・。
(画像は、コレクションの明治時代の絵葉書より「東海・山陽両線の起点たる神戸駅」)
参考:
国土交通省HP
http://www.mlit.go.jp/
JR西日本
http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/050916b.html