今日(1月4日)は、「金の鯱鉾の日」
1937(昭和12)年、名古屋城の天守閣から金の鯱鉾の尾の部分の金板2枚が盗まれた。金板2枚でうろこ58枚分に相当する。2日後の6日に盗まれたことがわかり、27日に、盗みの前科がある佐々木賢一が逮捕された。(「今日は何の日~毎日が記念日」より)
しかし、以下参考のHP「What is the KINSHACHI?」には、盗まれたのは、金板2枚ではなく、うろこ58枚と書いてあった。同HPには、当時の新聞の写真も添付してあり、そこに「剥ぎ取った58枚」の文字も見えるので、こちらの情報の方が正しいようだ。2日後の6日に盗まれたことがわかり、犯人は盗んだ金鯱の売り込み話から足がつき、同月27日、盗みの前科がある佐々木賢一が売却代金の受取に来たところを逮捕されたそうだ。なんでも明治以降、金鯱の鱗の盗難事件は3度もあったのだとか・・。それにしても、大胆不敵。よくも盗めたものだ。
1612(慶長17)年で名古屋城が建設された。金の鯱鉾は雌・雄があり、金板の重量は、雄、 雌共に各18kgと言うから、2枚で38kgか・・・?私も随分前にゴールドブームがあったときに金塊500gのものを1個だけ買ったが、その時はグラムあたり1900円、500gで約95万円(当時は消費税なし)だったよ。だから、もし、金板なら、1枚18kgもの金を普通の者が売り捌こうとすると不審に思われない方が不思議だよ。うろこ1枚約620gという計算か?これにしても、無印のただの鱗を売りに行けばやはり疑われるだろうな~。
江戸時代、江戸と大坂の中間に位置する尾張・三河は、東海道・中山道の交通の要衝として栄え、御三家の尾張徳川氏のもとで一大都市に発達する。江戸・大坂・京の影響を受けつつ独自の文化を作り上げ、東海地方の政治・経済の中心地であった。「尾張名古屋は城でもつ」と俗謡で詠われるように、金の鯱鉾で有名な名古屋城は、今も昔も名古屋の象徴である。しかし、第二次世界大戦中の昭和20年の名古屋空襲で大天守閣など大半は焼失し鯱鉾も失われ、今あるものは、1959(昭和34)年天守閣とともに再建された2代目とか。今の2代目のものの金量は雄・雌共に約44kg程度と言うが、初代の鯱鉾は今のものより金の含有量も多かったのではないだろうか?
当時、・尾張藩は六十二万石の城下町。金の鯱鉾は尾張藩の財力を誇示したものであったろう。そして、この名古屋城の金の鯱鉾は、出来た当時から地元のシンボルとして、土地の人達にも親しまれていたのだろうね。殖産興業に力を入れた明治政府は、国内各地の産業・産物を把握する一方で、1871(明治4)年から博覧会を開き、その情報の公開、普及に努めた。そして、翌1872(明治5)年の東京湯島聖堂での博覧会には、名古屋城の金の鯱などが出品された。そこに出品された金の鯱などは、翌1873(明治6)年にオーストリアで開催されたウィーン万国博覧会の「日本館」に展示され、当時の欧州の人々を感嘆させたという。この金の鯱鉾は、今年3月24日に開かれた「2005年日本国際博覧会|愛・地球博」の開会式典でも展示された。これまでにも名古屋城の博覧会開催により、天守閣から地上に降ろして名城公園内の博物館に展示された事はあったが、外部施設での展示は1959(昭和34)年に再建されてからは初めてのことだ。私は、|愛・地球博には行っていないので、見ていないが、うろこなど盗難にあわないよう随分と警備は厳重なものだったろうね~。(^0^)
そういえば、三菱マテリアルが、この博覧会に合わせて、金の鯱鉾を純金で模した「三菱の純金鯱鉾」を、売り出していたよ。調べてみると、K24、約15g ×2体(1セット)、ガラスケース付 参考価格:258,000円(金小売価格 1g =1,572円。3月2日現在)とあった。世界経済の不安定な時は金価格が上昇するが、今朝、田中貴金属工業株式会社のホームページを見ると、2005年12月28日16時現在公表の金地金小売価格は、1g当たり税込み2052円(消費税込み)となっていたから、今では、相当値打ちは上がってるよね~。
それと、先にも述べた1872(明治5)年の東京湯島聖堂での博覧会に金の鯱鉾が出品されたがその時の様子などを歌った「名古屋甚句」がある。当時から名古屋の花柳界などで歌われてきたものらしいが面白い歌だよ。以下で聞けるよ。(歌詞、説明つき)
名古屋甚句
http://www.mmc.co.jp/japanese/news/2005/news20050309.html
(画像は、「三菱の純金鯱鉾(しゃちほこ)」)
参考:
What is the KINSHACHI?<知っているようで、知らない金鯱の真実!?>
http://www.museum.or.jp/nagoyajo/mame/4/4.html
以久遠氏の Beauty,Business & Favorites 旅紀行/名古屋城の金鯱
http://homepage3.nifty.com/~bbf/31tour.html
2005年|ニュース|三菱マテリアル
http://www.mmc.co.jp/japanese/news/2005/news20050309.html
田中貴金属工業株式会社
2005年12月28日16時公表の金地金小売価格は税込み2052円。
http://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/
1937(昭和12)年、名古屋城の天守閣から金の鯱鉾の尾の部分の金板2枚が盗まれた。金板2枚でうろこ58枚分に相当する。2日後の6日に盗まれたことがわかり、27日に、盗みの前科がある佐々木賢一が逮捕された。(「今日は何の日~毎日が記念日」より)
しかし、以下参考のHP「What is the KINSHACHI?」には、盗まれたのは、金板2枚ではなく、うろこ58枚と書いてあった。同HPには、当時の新聞の写真も添付してあり、そこに「剥ぎ取った58枚」の文字も見えるので、こちらの情報の方が正しいようだ。2日後の6日に盗まれたことがわかり、犯人は盗んだ金鯱の売り込み話から足がつき、同月27日、盗みの前科がある佐々木賢一が売却代金の受取に来たところを逮捕されたそうだ。なんでも明治以降、金鯱の鱗の盗難事件は3度もあったのだとか・・。それにしても、大胆不敵。よくも盗めたものだ。
1612(慶長17)年で名古屋城が建設された。金の鯱鉾は雌・雄があり、金板の重量は、雄、 雌共に各18kgと言うから、2枚で38kgか・・・?私も随分前にゴールドブームがあったときに金塊500gのものを1個だけ買ったが、その時はグラムあたり1900円、500gで約95万円(当時は消費税なし)だったよ。だから、もし、金板なら、1枚18kgもの金を普通の者が売り捌こうとすると不審に思われない方が不思議だよ。うろこ1枚約620gという計算か?これにしても、無印のただの鱗を売りに行けばやはり疑われるだろうな~。
江戸時代、江戸と大坂の中間に位置する尾張・三河は、東海道・中山道の交通の要衝として栄え、御三家の尾張徳川氏のもとで一大都市に発達する。江戸・大坂・京の影響を受けつつ独自の文化を作り上げ、東海地方の政治・経済の中心地であった。「尾張名古屋は城でもつ」と俗謡で詠われるように、金の鯱鉾で有名な名古屋城は、今も昔も名古屋の象徴である。しかし、第二次世界大戦中の昭和20年の名古屋空襲で大天守閣など大半は焼失し鯱鉾も失われ、今あるものは、1959(昭和34)年天守閣とともに再建された2代目とか。今の2代目のものの金量は雄・雌共に約44kg程度と言うが、初代の鯱鉾は今のものより金の含有量も多かったのではないだろうか?
当時、・尾張藩は六十二万石の城下町。金の鯱鉾は尾張藩の財力を誇示したものであったろう。そして、この名古屋城の金の鯱鉾は、出来た当時から地元のシンボルとして、土地の人達にも親しまれていたのだろうね。殖産興業に力を入れた明治政府は、国内各地の産業・産物を把握する一方で、1871(明治4)年から博覧会を開き、その情報の公開、普及に努めた。そして、翌1872(明治5)年の東京湯島聖堂での博覧会には、名古屋城の金の鯱などが出品された。そこに出品された金の鯱などは、翌1873(明治6)年にオーストリアで開催されたウィーン万国博覧会の「日本館」に展示され、当時の欧州の人々を感嘆させたという。この金の鯱鉾は、今年3月24日に開かれた「2005年日本国際博覧会|愛・地球博」の開会式典でも展示された。これまでにも名古屋城の博覧会開催により、天守閣から地上に降ろして名城公園内の博物館に展示された事はあったが、外部施設での展示は1959(昭和34)年に再建されてからは初めてのことだ。私は、|愛・地球博には行っていないので、見ていないが、うろこなど盗難にあわないよう随分と警備は厳重なものだったろうね~。(^0^)
そういえば、三菱マテリアルが、この博覧会に合わせて、金の鯱鉾を純金で模した「三菱の純金鯱鉾」を、売り出していたよ。調べてみると、K24、約15g ×2体(1セット)、ガラスケース付 参考価格:258,000円(金小売価格 1g =1,572円。3月2日現在)とあった。世界経済の不安定な時は金価格が上昇するが、今朝、田中貴金属工業株式会社のホームページを見ると、2005年12月28日16時現在公表の金地金小売価格は、1g当たり税込み2052円(消費税込み)となっていたから、今では、相当値打ちは上がってるよね~。
それと、先にも述べた1872(明治5)年の東京湯島聖堂での博覧会に金の鯱鉾が出品されたがその時の様子などを歌った「名古屋甚句」がある。当時から名古屋の花柳界などで歌われてきたものらしいが面白い歌だよ。以下で聞けるよ。(歌詞、説明つき)
名古屋甚句
http://www.mmc.co.jp/japanese/news/2005/news20050309.html
(画像は、「三菱の純金鯱鉾(しゃちほこ)」)
参考:
What is the KINSHACHI?<知っているようで、知らない金鯱の真実!?>
http://www.museum.or.jp/nagoyajo/mame/4/4.html
以久遠氏の Beauty,Business & Favorites 旅紀行/名古屋城の金鯱
http://homepage3.nifty.com/~bbf/31tour.html
2005年|ニュース|三菱マテリアル
http://www.mmc.co.jp/japanese/news/2005/news20050309.html
田中貴金属工業株式会社
2005年12月28日16時公表の金地金小売価格は税込み2052円。
http://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/