今日(1月17日)は「防災とボランティアの日」
阪神・淡路大震災では、政府や行政の対応の遅れが批判された一方で、学生を中心としたボランティア活動が活発化し、「日本のボランティア元年」と言われた。
これをきっかけに、ボランティア活動への認識を深め、災害への備えの充実強化を図る目的で、1995(平成7)年12月の閣議で制定が決定され、翌1996(平成8)年から実施された。
阪神・淡路大震災からの復興の過程は、企業・行政中心の現代社会に人間・市民の力 (ボランタリズム) がいかに重要であるかを気づかせた過程といってもよい。その意味で、ボランタリズムの高揚はこれからの社会にますます重要なものとなっているのは事実である。
今年は、阪神・淡路大震災の発生・「ボランティア元年」と呼ばれた1995(平成7)年から11年目に年である。火山活動や地震の発生は地球が活動を続けている証である。巨大地震の多くはプレートが沈み込む滑り面で発生する。今地球は世界的に大きな地殻変動期を迎えているのではないかと思われる。人を始め地球上の生物はその活動を続けている危険な地球上に生息しているのである。そのため、昔から世界各国で人々は大地震に遭遇し被害にあってきているが、昨2005(平成17)年度だけでも、世界的には、以下のような大地震が派生している。
2005年2月22日 イラン、ケルマン州ザランド近郊で地震。 - M 6.4、死者・行方不明者500人超。
2005年3月28日 インドネシア、スマトラ島沖で大きな地震。(スマトラ島西岸の地震) - M 8.7。震源地に近いニアス島などで1000~2000人が死亡。スマトラ島沖地震につられて発生した断層型の地震。
2005年10月8日 パキスタン地震。 - M 7.6、死者約50,000人。
又、日本国内でも、以下のような大地震が発生している。
2005年3月20日 福岡県西方沖地震 - 本震はM 7.0、福岡県と佐賀県で最大震度:6弱、死者1人。
2005年8月16日 宮城県沖で地震 - M 7.2、宮城県で最大震度:6弱、宮城県沖地震とは別の地震。→ウィキニュース
2005年11月15日 三陸沖の地震 - M 7.1 北海道~関東にかけて最大震度:3 大船渡市で最大50cmの津波観測
地震への防災として最も肝要なことは、、先ず、人の住んでいる家屋への対策であろう。先の阪神・淡路大震災でも、震災による家屋の倒壊によって、多くの人たちがなくなった。1昨年の新潟中越地震では、既に死んで生き埋めになっている人を大勢の救助隊員がで何日もかかって車の中から運び出す映像がTVで放映され感動を呼んだが、阪神・淡路大震災においては、震災直後の火災の発生により、倒壊した家屋の下敷きになったものの、危険が迫っており、救助すること出来ずに困っている家族に、自分を置いて逃げろと言って、家屋の下敷きになって、生きたまま焼け死んだ人が何人かいた。又、消防隊員なども、余りにも多くの被際者がいるために、倒壊家屋に埋まっている人がいても、少人数を助けることよりも他の大勢の人の方を助け出すことを優先しなければならないため、涙を飲んで、埋まっている人を助け出さないままその現場を離れた人もいると聞いている。田舎の広い土地に住んでいるのではなく、神戸のような狭い土地に大勢の人が密集して住んでいる大都市部に起きた大震災では、家屋の倒壊などによって、このような地獄図絵のようなことが実際に起こっているのである。
今、地震予知連などが地震予知の研究をしているが、一般に、地震の発生を事前に「正確に」予知することは困難とされている。だから、震災対策の基本はなんといっても建築物・構造物の耐震対策にある。私の弟は、阪神・淡路大震災のあったころ、大手ゼネコンに勤務していた。神戸にも自分が現場監督をした建物があることから、震災で建物がどうしてこんなに多く倒れたのか見ておきたいというので、私の家からの帰りに、遠くの神戸駅まで、歩いて倒壊した建物を観て回った。その時に、一番多かったのは、古い木造の家屋などでは、シロアリの被害にあっているところが多かった。シロアリの被害で柱の基礎部分がやられているのである。あるいは、外見や利便性ばかりを考え、小さな家なのに玄関部分に吹き抜けを造ったり、駐車場などのスペースをとっている為、構造上の欠陥が出来ている・・・などのところがやられている。又、鉄筋のビルでは、近く同士の同じ様なビルなのに多くの建物が倒れているところとそうでないところがあるが、埋め立て地域に被害が多く発生している。そして、倒壊した鉄筋のビルでは、鉄筋量を減らすなどの手抜きの工事が多いのに驚いていた。私は建築関係の人に知り合いが多いが、前々から、その人たちが言っていた。建物など「安くしろと言われたらいくらでも安く出来る。目に見えないところで、手を抜くことはいくらでも出来るので、素人がいくら外見を見ても気のつかないように建てられる」と言っていた。だから、建築関係の人間の間では昔から、建物だけは、安いからと言って買うものではない。信用のできるところに任せて建ててもらう、又信用のあるところから買うのが最善策である」と言われていた。去年、姉歯元建築士による耐震設計偽装問題が発覚した。姉歯元建築士だけの問題ではなく、木村建設や住宅販売会社ヒューザーなどが、震度5に耐えられないような欠陥建物を建設し販売していたことが問題である。日本のような地震多発国で、金の為なら何でもする、自分の魂まで悪魔に売るようなな人間が、戦後はびこってきたことを非常に悲しく思う。又、耐震強度偽装問題で、住民支援策の対象となっている分譲マンション10件から退去した101戸の大半が民間住宅に転居し、公的住宅など自治体が用意した受け入れ先には12戸しか入居していないことが12月30日、国土交通省の調べで分かったといわれるが、皆さん、どのような気持ちでこの正月を迎えられたのであろう・・・本当にお気の毒に思う。ただ、今回のヒューザーの物件など、同じ地域の同じ様な建物に比べると非常に安すぎるともいわれている。安くて良い物があればよいが、世の中、理由もなく安いものはないと考えるのが普通だろう。この点は購入者にも少し反省の余地があるのではないか?。阪神・淡路大震災では、政府や行政の対応の遅れが批判もされたが、今回の事件も同様である。しかし、阪神・淡路大震災のような天災でも何の対応もしてくれなかった政府が、本来は、欠陥のある建物を販売した販売者に第1義的な責任のある人災に対して、思いも寄らない速さで救済策を打ち出したりしたのは、政府に負い目があるからだろう。これから、少しは、今後同じ様な事件が発生しないよう対策を講じるであろうが、忘れてならないのは、どんなシステムであろうともそのシステムを行うのは人間である。システムを過信しない方がよいだろう。
今日、阪神・淡路大震災のあった日に、耐震構造に問題のある建物を販売したヒューザー小嶋社長の証人喚問が行われる。この問題に係わっていたのではないかとされる自民党の伊藤公介元国土庁長官は党住宅土地調査会長を辞任したから理由で、証人喚問されず、小嶋氏だけの喚問で、済ませようとしているが、もし、小嶋氏にほんの少しでも良心と言うものがあるのであれば、11年前の阪神・淡路大震災の時の状況を思い出しながら、知っているすべてのことを正直に暴露していただきたい。もし、陰に隠れて業者にたかっている政治家や官僚がいるのであればすべて表に引きずり出して欲しいものである。
それと、阪神淡路大震災から11年たって、神戸の街は復興したといわれるが、それは、表面的な目に見える建物が復興しただけのことであり、街の復興に対する政府の支援は余りなく、復興の為に、神戸市は、深刻な財政難に陥っており、これは、被災して、まだ、立ち直りかけている市民への税金と言う形で負担になっていることを知って欲しい。神戸市民への、震災の影響はまだまだ続いているのである。
(画像:マンションの耐震構造偽装次々発覚。該当マンションに住んでいる住民達は引越しを迫られた。11月26日千葉県船橋市での撮影。11月30日朝日新聞写真より)
参考:[PDF] 地球の歴史
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/gai/pdf/31.pdf
地震 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9C%87
日本付近で発生した主な被害地震(1996年以降) /気象庁
耐震強度の偽装問題 (Yahoo)
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/false_quakeproof_data/
災害とボランティア
http://www.alc.co.jp/clubalc/vj/topics/39_01.html
阪神・淡路大震災では、政府や行政の対応の遅れが批判された一方で、学生を中心としたボランティア活動が活発化し、「日本のボランティア元年」と言われた。
これをきっかけに、ボランティア活動への認識を深め、災害への備えの充実強化を図る目的で、1995(平成7)年12月の閣議で制定が決定され、翌1996(平成8)年から実施された。
阪神・淡路大震災からの復興の過程は、企業・行政中心の現代社会に人間・市民の力 (ボランタリズム) がいかに重要であるかを気づかせた過程といってもよい。その意味で、ボランタリズムの高揚はこれからの社会にますます重要なものとなっているのは事実である。
今年は、阪神・淡路大震災の発生・「ボランティア元年」と呼ばれた1995(平成7)年から11年目に年である。火山活動や地震の発生は地球が活動を続けている証である。巨大地震の多くはプレートが沈み込む滑り面で発生する。今地球は世界的に大きな地殻変動期を迎えているのではないかと思われる。人を始め地球上の生物はその活動を続けている危険な地球上に生息しているのである。そのため、昔から世界各国で人々は大地震に遭遇し被害にあってきているが、昨2005(平成17)年度だけでも、世界的には、以下のような大地震が派生している。
2005年2月22日 イラン、ケルマン州ザランド近郊で地震。 - M 6.4、死者・行方不明者500人超。
2005年3月28日 インドネシア、スマトラ島沖で大きな地震。(スマトラ島西岸の地震) - M 8.7。震源地に近いニアス島などで1000~2000人が死亡。スマトラ島沖地震につられて発生した断層型の地震。
2005年10月8日 パキスタン地震。 - M 7.6、死者約50,000人。
又、日本国内でも、以下のような大地震が発生している。
2005年3月20日 福岡県西方沖地震 - 本震はM 7.0、福岡県と佐賀県で最大震度:6弱、死者1人。
2005年8月16日 宮城県沖で地震 - M 7.2、宮城県で最大震度:6弱、宮城県沖地震とは別の地震。→ウィキニュース
2005年11月15日 三陸沖の地震 - M 7.1 北海道~関東にかけて最大震度:3 大船渡市で最大50cmの津波観測
地震への防災として最も肝要なことは、、先ず、人の住んでいる家屋への対策であろう。先の阪神・淡路大震災でも、震災による家屋の倒壊によって、多くの人たちがなくなった。1昨年の新潟中越地震では、既に死んで生き埋めになっている人を大勢の救助隊員がで何日もかかって車の中から運び出す映像がTVで放映され感動を呼んだが、阪神・淡路大震災においては、震災直後の火災の発生により、倒壊した家屋の下敷きになったものの、危険が迫っており、救助すること出来ずに困っている家族に、自分を置いて逃げろと言って、家屋の下敷きになって、生きたまま焼け死んだ人が何人かいた。又、消防隊員なども、余りにも多くの被際者がいるために、倒壊家屋に埋まっている人がいても、少人数を助けることよりも他の大勢の人の方を助け出すことを優先しなければならないため、涙を飲んで、埋まっている人を助け出さないままその現場を離れた人もいると聞いている。田舎の広い土地に住んでいるのではなく、神戸のような狭い土地に大勢の人が密集して住んでいる大都市部に起きた大震災では、家屋の倒壊などによって、このような地獄図絵のようなことが実際に起こっているのである。
今、地震予知連などが地震予知の研究をしているが、一般に、地震の発生を事前に「正確に」予知することは困難とされている。だから、震災対策の基本はなんといっても建築物・構造物の耐震対策にある。私の弟は、阪神・淡路大震災のあったころ、大手ゼネコンに勤務していた。神戸にも自分が現場監督をした建物があることから、震災で建物がどうしてこんなに多く倒れたのか見ておきたいというので、私の家からの帰りに、遠くの神戸駅まで、歩いて倒壊した建物を観て回った。その時に、一番多かったのは、古い木造の家屋などでは、シロアリの被害にあっているところが多かった。シロアリの被害で柱の基礎部分がやられているのである。あるいは、外見や利便性ばかりを考え、小さな家なのに玄関部分に吹き抜けを造ったり、駐車場などのスペースをとっている為、構造上の欠陥が出来ている・・・などのところがやられている。又、鉄筋のビルでは、近く同士の同じ様なビルなのに多くの建物が倒れているところとそうでないところがあるが、埋め立て地域に被害が多く発生している。そして、倒壊した鉄筋のビルでは、鉄筋量を減らすなどの手抜きの工事が多いのに驚いていた。私は建築関係の人に知り合いが多いが、前々から、その人たちが言っていた。建物など「安くしろと言われたらいくらでも安く出来る。目に見えないところで、手を抜くことはいくらでも出来るので、素人がいくら外見を見ても気のつかないように建てられる」と言っていた。だから、建築関係の人間の間では昔から、建物だけは、安いからと言って買うものではない。信用のできるところに任せて建ててもらう、又信用のあるところから買うのが最善策である」と言われていた。去年、姉歯元建築士による耐震設計偽装問題が発覚した。姉歯元建築士だけの問題ではなく、木村建設や住宅販売会社ヒューザーなどが、震度5に耐えられないような欠陥建物を建設し販売していたことが問題である。日本のような地震多発国で、金の為なら何でもする、自分の魂まで悪魔に売るようなな人間が、戦後はびこってきたことを非常に悲しく思う。又、耐震強度偽装問題で、住民支援策の対象となっている分譲マンション10件から退去した101戸の大半が民間住宅に転居し、公的住宅など自治体が用意した受け入れ先には12戸しか入居していないことが12月30日、国土交通省の調べで分かったといわれるが、皆さん、どのような気持ちでこの正月を迎えられたのであろう・・・本当にお気の毒に思う。ただ、今回のヒューザーの物件など、同じ地域の同じ様な建物に比べると非常に安すぎるともいわれている。安くて良い物があればよいが、世の中、理由もなく安いものはないと考えるのが普通だろう。この点は購入者にも少し反省の余地があるのではないか?。阪神・淡路大震災では、政府や行政の対応の遅れが批判もされたが、今回の事件も同様である。しかし、阪神・淡路大震災のような天災でも何の対応もしてくれなかった政府が、本来は、欠陥のある建物を販売した販売者に第1義的な責任のある人災に対して、思いも寄らない速さで救済策を打ち出したりしたのは、政府に負い目があるからだろう。これから、少しは、今後同じ様な事件が発生しないよう対策を講じるであろうが、忘れてならないのは、どんなシステムであろうともそのシステムを行うのは人間である。システムを過信しない方がよいだろう。
今日、阪神・淡路大震災のあった日に、耐震構造に問題のある建物を販売したヒューザー小嶋社長の証人喚問が行われる。この問題に係わっていたのではないかとされる自民党の伊藤公介元国土庁長官は党住宅土地調査会長を辞任したから理由で、証人喚問されず、小嶋氏だけの喚問で、済ませようとしているが、もし、小嶋氏にほんの少しでも良心と言うものがあるのであれば、11年前の阪神・淡路大震災の時の状況を思い出しながら、知っているすべてのことを正直に暴露していただきたい。もし、陰に隠れて業者にたかっている政治家や官僚がいるのであればすべて表に引きずり出して欲しいものである。
それと、阪神淡路大震災から11年たって、神戸の街は復興したといわれるが、それは、表面的な目に見える建物が復興しただけのことであり、街の復興に対する政府の支援は余りなく、復興の為に、神戸市は、深刻な財政難に陥っており、これは、被災して、まだ、立ち直りかけている市民への税金と言う形で負担になっていることを知って欲しい。神戸市民への、震災の影響はまだまだ続いているのである。
(画像:マンションの耐震構造偽装次々発覚。該当マンションに住んでいる住民達は引越しを迫られた。11月26日千葉県船橋市での撮影。11月30日朝日新聞写真より)
参考:[PDF] 地球の歴史
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/gai/pdf/31.pdf
地震 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9C%87
日本付近で発生した主な被害地震(1996年以降) /気象庁
耐震強度の偽装問題 (Yahoo)
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/false_quakeproof_data/
災害とボランティア
http://www.alc.co.jp/clubalc/vj/topics/39_01.html