オープニングは全員集合。
バランシンっぽく、ゴメスはこういう繊細な作品を作るのかと
意外に思った。
(なんとなくパワフル系かと予想していた)
第一部
「オテロ」
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:アルヴォ・ペルト
エレーヌ・ブシェ、ティアゴ・ボァディン
ノイマイヤーらしい純白な世界。
ゆったりとした動きだけど、
オセロとデズデモーナの関係が徐々に変わっていく。
ドラマチックだった。
「コッペリア」
振付:ミハイル・バリシニコフ 音楽:レオ・ドリーブ
メラニー・ユレル、マチアス・エイマン
地味すぎて辛い。
せめてもっとほのぼのカップル的な雰囲気があれば。
それなりに高い技術を見せているんだけど
全く魅力的に見えない。
「失われた時を求めて」より "モレルとサン・ルー"
振付:ローラン・プティ 音楽:ガブリエル・フォーレ
マルセロ・ゴメス、デヴィッド・ホールバーグ
素晴らしい!の一言。
惹かれ合い、同調し、反発し、でも引き合う。
物語としての「モレルとサン・ルー」としてもいいし、
(といっても私は粗筋しか知りませんが)
単純に旬のダンサー二人の並びも良い。
蠱惑的で肉感的なのに、ピュアでもある。
不思議な熱量の世界だった。
モレルがゴメスで
ホールバーグがサン・ルーなんだっけ?
逆の方がしっくりするよなー、
と思ったけど
このパターンだと・・・、と、
自分の中で膨らませていくのも面白いな。
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アシュレイ・ボーダー、ホアキン・デ・ルース
力任せ過ぎなのがいっそ清々しい。
技を見せることに終始し、バランシン要素皆無だけど、もうOK!
2人ともNYCB本場のダンサーだけど
今はこの芸風でバランシン作品はOKなんだね。
私が思うバランシンって、映像ではスザンナ・ファレル、
ナマで見たのはダーシー・キスラーで
音楽がキラキラ輝いて身体から零れてくるイメージなんだけど
そういうタイプはもういないのか、
私のイメージがそもそも間違っているのか。
ボーダーに比べてデ・ルースが小さくて、
見てて痛々しかった。
彼より小柄な人はそんなにいないだろうけど。
第2部
「ダイアローグ」
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:フェデリコ・モンポウ(「ショパンの主題による変奏曲」)
ディアナ・ヴィシニョーワ、ティアゴ・ボァディン
ピアノ演奏:アレクセイ・ゴリボル
恋人同士の日常の風景なんだろうけど、
私の頭の中には入って来なかった。
ヴィシとボァディンの並びは存外に良く、
ヴィシはルジとも合ってたし、
意外と誰とでも合うのかな、
マラーホフは結局ワシリエワが一番合ってたな、
と思いながら寝た。
ごめん。
第3部
「フーケアーズ」
振付:ジョージ・バランシーン 音楽:ジョージ・ガーシュイン
アシュレイ・ボーダー
開演前に
「ホアキン・デ・ルースが、かねてより痛めておりました
膝の状態が悪化したために、アシュレイ・ボーダーによる、
バランシン振付の「フーケアーズ」に変更させていただきます。」
とのアナウンスが入り、演目変更。
ボーダーは歯切れの良い踊りだった。
音楽性も高く、見ていて気持ちが良い。
衣装も音楽も用意済みだったのは
演目変更は想定内だったのかな。
「マンフレッド」
振付:ルドルフ・ヌレエフ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
マチアス・エイマン
内容はわからないけど、いかにもヌレエフっぽい、
香気漂う作品で、エイマンは美しく踊っていた。
ソロの方が断然輝いている。
「ジュエルズ」より "ダイヤモンド"
振付:ジョージ・バランシン 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
エレーヌ・ブシェ、デヴィッド・ホールバーグ
実に素晴らしかった!!
ABT出身で、ボリショイのプリンシパルというホールバーグは、
バランシン振付のロシア・バレエへのオマージュというこの作品の
まさに具現化だ。
作品に相応しい気品や品格はあるけど、
「眠り」のような、どこか甘やかなパ・ド・ドゥだった。
硬い鉱石の威厳や圧倒的な威圧感は無いけど、
こういう雰囲気でもいいんじゃないかな。
そして、ブシェのチュチュはレア!
ありがたい!!
「オネーギン」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
ディアナ・ヴィシニョーワ、マルセロ・ゴメス
ゴメスに髭がない。大減点。
二人とも失ってしまった青春の苦さは皆無で、
現役感漂う、情熱的かつ官能的な踊りだった。
長年に渡る不倫の清算にしか見えない。
それはそれで美味しいけど。
フィナーレもゴメス振付で、タンゴチック。
悪くないけど、衣装チェンジを待つ時間が
ちょいイライラした。
◆上演時間◆
第1部 15:00 - 15:50
休憩 15分
第2部 16:05 - 16:35
休憩 15分
第3部 16:50 - 17:40
バランシンっぽく、ゴメスはこういう繊細な作品を作るのかと
意外に思った。
(なんとなくパワフル系かと予想していた)
第一部
「オテロ」
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:アルヴォ・ペルト
エレーヌ・ブシェ、ティアゴ・ボァディン
ノイマイヤーらしい純白な世界。
ゆったりとした動きだけど、
オセロとデズデモーナの関係が徐々に変わっていく。
ドラマチックだった。
「コッペリア」
振付:ミハイル・バリシニコフ 音楽:レオ・ドリーブ
メラニー・ユレル、マチアス・エイマン
地味すぎて辛い。
せめてもっとほのぼのカップル的な雰囲気があれば。
それなりに高い技術を見せているんだけど
全く魅力的に見えない。
「失われた時を求めて」より "モレルとサン・ルー"
振付:ローラン・プティ 音楽:ガブリエル・フォーレ
マルセロ・ゴメス、デヴィッド・ホールバーグ
素晴らしい!の一言。
惹かれ合い、同調し、反発し、でも引き合う。
物語としての「モレルとサン・ルー」としてもいいし、
(といっても私は粗筋しか知りませんが)
単純に旬のダンサー二人の並びも良い。
蠱惑的で肉感的なのに、ピュアでもある。
不思議な熱量の世界だった。
モレルがゴメスで
ホールバーグがサン・ルーなんだっけ?
逆の方がしっくりするよなー、
と思ったけど
このパターンだと・・・、と、
自分の中で膨らませていくのも面白いな。
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アシュレイ・ボーダー、ホアキン・デ・ルース
力任せ過ぎなのがいっそ清々しい。
技を見せることに終始し、バランシン要素皆無だけど、もうOK!
2人ともNYCB本場のダンサーだけど
今はこの芸風でバランシン作品はOKなんだね。
私が思うバランシンって、映像ではスザンナ・ファレル、
ナマで見たのはダーシー・キスラーで
音楽がキラキラ輝いて身体から零れてくるイメージなんだけど
そういうタイプはもういないのか、
私のイメージがそもそも間違っているのか。
ボーダーに比べてデ・ルースが小さくて、
見てて痛々しかった。
彼より小柄な人はそんなにいないだろうけど。
第2部
「ダイアローグ」
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:フェデリコ・モンポウ(「ショパンの主題による変奏曲」)
ディアナ・ヴィシニョーワ、ティアゴ・ボァディン
ピアノ演奏:アレクセイ・ゴリボル
恋人同士の日常の風景なんだろうけど、
私の頭の中には入って来なかった。
ヴィシとボァディンの並びは存外に良く、
ヴィシはルジとも合ってたし、
意外と誰とでも合うのかな、
マラーホフは結局ワシリエワが一番合ってたな、
と思いながら寝た。
ごめん。
第3部
「フーケアーズ」
振付:ジョージ・バランシーン 音楽:ジョージ・ガーシュイン
アシュレイ・ボーダー
開演前に
「ホアキン・デ・ルースが、かねてより痛めておりました
膝の状態が悪化したために、アシュレイ・ボーダーによる、
バランシン振付の「フーケアーズ」に変更させていただきます。」
とのアナウンスが入り、演目変更。
ボーダーは歯切れの良い踊りだった。
音楽性も高く、見ていて気持ちが良い。
衣装も音楽も用意済みだったのは
演目変更は想定内だったのかな。
「マンフレッド」
振付:ルドルフ・ヌレエフ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
マチアス・エイマン
内容はわからないけど、いかにもヌレエフっぽい、
香気漂う作品で、エイマンは美しく踊っていた。
ソロの方が断然輝いている。
「ジュエルズ」より "ダイヤモンド"
振付:ジョージ・バランシン 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
エレーヌ・ブシェ、デヴィッド・ホールバーグ
実に素晴らしかった!!
ABT出身で、ボリショイのプリンシパルというホールバーグは、
バランシン振付のロシア・バレエへのオマージュというこの作品の
まさに具現化だ。
作品に相応しい気品や品格はあるけど、
「眠り」のような、どこか甘やかなパ・ド・ドゥだった。
硬い鉱石の威厳や圧倒的な威圧感は無いけど、
こういう雰囲気でもいいんじゃないかな。
そして、ブシェのチュチュはレア!
ありがたい!!
「オネーギン」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
ディアナ・ヴィシニョーワ、マルセロ・ゴメス
ゴメスに髭がない。大減点。
二人とも失ってしまった青春の苦さは皆無で、
現役感漂う、情熱的かつ官能的な踊りだった。
長年に渡る不倫の清算にしか見えない。
それはそれで美味しいけど。
フィナーレもゴメス振付で、タンゴチック。
悪くないけど、衣装チェンジを待つ時間が
ちょいイライラした。
◆上演時間◆
第1部 15:00 - 15:50
休憩 15分
第2部 16:05 - 16:35
休憩 15分
第3部 16:50 - 17:40