長閑な春の火の朝まだき、メイの散歩を終えて帰宅して、部屋のお掃除を済ませた、屋上へ干し物をすませて、美味しくプリンを食べたところである。時折小鳥の囀りが、彼方此方の木々の梢から弾んで聞こえて来る。穏やかなお昼前の佇まいそのもであり、静かな春の風物詩である。穏やかで和む感じの春の陽が、漸く毎日続く様になって来た。八つ手も、柿も、樫の木も、皆若芽を伸ばし始めて来た。確かに春の気配が濃厚でルンルン気分である。朝は特に午前午後も鶯、鵯などの声が聞こえ、乱舞の姿も見える。世田谷観音の右近の桜が黄金色に咲きそろって、葉に映えて綺麗である。染井吉野は既に大半が散り終えて来ている。