夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

雨降りの風景が撮りたいんですが

2022-06-03 16:37:42 | Weblog
水彩画のための写真に夢中で出掛けるときはいつもカメラ持参です。
デジイチは重いしかさばるなんて言う人が居ますが一昔前の映像の分野ではカメラは10キロ前後で三脚もヘビー級。
私にしてみれば FinePix なんてタバコの箱程度の感覚です。

今日は幸か不幸かウォーキングに出掛けたら空模様が怪しくなってきました。
にわか雨でウォーキングがランニングになったら笑っちゃいます。
こりゃあ雨降りの情景が撮れるかもと目的を急遽写真撮影に変更しました。場所は隣りの信濃町です。
雨にならなくても曇りの情景を撮る練習になるぞ。

ここはいつも車を置いているスペースの脇。


カメラを提げて歩いていたら近所のご婦人が「こんにちは。写真ですか?」
「ここはいい風景なので撮ってるんです。」
「こんな日じゃなくても」
「敢えてこんな日だから撮るんです。」
ご婦人は終始笑顔でした。
この地域はどなたも気軽に声を掛けてくれます。

車で移動しては降りて散策しながら撮影していきます。

都合のいいところに都合のいい黒い雲が都合のいい形で。

この土蔵は遠くから撮ったり近くに寄ったりして。


怪しい雲行きですが、トンビが舞っているからまだ降らないかな。


途中、畑の脇で赤いポピーが咲き乱れていましたが構図が決まりませんでした。
これは牧場ですが敷地に入るわけにいかないので道路から。定番の年寄り臭い構図です。

目の上に手をかざしたような構図は絵画でもよくありますが嫌い。

ウォーキングで息を整える場所に流れる川です。川べりに下りてみました。


車に戻る前にもう一枚。

生活感を出すために林の先、右手の小屋とビニールハウスを入れ込んでみました。

車に乗る前にこれもついでに

軽トラックの方が風景に馴染むんですが。

林の様子も


コントラストが面白いので。おっと、これは違う場所の御神木でした。

いわゆる鎮守の森です。
梅雨明け前後はヒグラシの大合唱が聞こえます。

先に進んで隣りの林。奥に赤屋根の家と電柱が入っています。

よく手入れされていて足元は花が一杯咲いていました。
光の状態を待ってたっぷり時間を掛けて位置を変え何枚も収穫。

黒姫の湧き水を汲んでいたら念願の雨。
先程通った田んぼの横に車を停めて上半身濡れながらカメラを向けました。

写真で雨を表現するって、難しいものですね。

通り雨でした。
しばらくすると薄い雲から柔らかい日差しが戻りました。

これはこれでいいじゃないですか。水彩画にもってこいの素材です。
この場合は手をかざした構図でもいいとしましょう。

昔、あの家の人(ご婦人)と話したことがあります。あれ、前にも書いたかな。


近頃は見る風景がことごとく水彩画に見えます。

珍しく上下二分割にしませんでした。

これは気まぐれに撮ったんですがいいのか悪いのか背景がボケました。


田んぼには違和感のある建物なので狙いました。


ウォーキングで前から気になっていた素材です。
重苦しい曇が最高!

快晴だとノー天気な写真になりそう。

町内に戻ってきました。

晴れていれば志賀高原の山並みが見えますが今日は霞んでいて計算通り。

りんごの丘は空が真っ暗になってきました。


ここで最高の被写体の最高の状況に遭遇。
押さえの一枚を撮ってから位置を決め目を輝かせてシャッターを切ろうとしたらカメラが拒否!
1GB の C.F が一杯です。
最後に撮ったのを削除して雨が強くなってきましたが無事撮影に成功。

でもカメラ任せで撮っちゃったので普通の明るさになっちゃいました。
カメラバッグに入射式露出計があったのに!

実際は感覚的にこんな感じです。
Photoshop で明るさとコントラストを調整してみましたがそれじゃあ画質は劣化します。

雨降りの撮影にはつばの広い帽子と防水性の上着は必須ですね。

今日も色々勉強になりました。
コメント
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