夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

写真素材で絵を描くのとは違うアプローチ

2022-06-19 00:30:00 | Weblog
また変なアイデアが浮かびました。
最近はまっている水彩画の素材としての写真ですが、もっといい方法があります。
写真を撮ってきてそれを見て家又はアトリエでじっくり絵を描くという方法は合理的で否定するつもりはありません。
現実問題として現場で最後まで描くのは状況によっては、例えば吹雪とか雷雨に限らず不可能な場合がありますから。
先日来自身の水彩画のために撮った写真に限らず昔コンデジで撮った写真の中にも素材に耐える物が出てきて喜んでいますが、
それらを見ていてこれとは違うアプローチを思い付きました。
写真は通常の感覚ではシャッター速度は屁理屈として良くも悪くも一瞬の姿。
うまく説明できませんがそこに何か割り切れないというか違和感を感じたんです。

私にはあれがあります。

1989年から ED Cam で撮りためた膨大な映像資産です。
これらは BGV を作ろうと考えて撮影したもので、どれも据えっぱなしのカメラでテープ1本(2時間)回してあります。
他に業務用カメラ Ikegami ITC-735 と Sony BVU-150 のコンビで撮った Umatic テープが段ボール箱に一杯。

思い立ったが吉日、さっそく ED Beta テープの1本を出して


EDV-9000 で再生してみました。


冒頭の映像がこれです。
ED Cam は業務用みたいな大型カメラですがハイアマチュア向けの民生用に過ぎません。
でも画質は良好で独特の味もあります。

ロケ地は長野市の旧鬼無里村。
この絵のような古民家は今は取り壊されて更地。貴重な映像となりました。

30分後は


1時間後


1時間半経過


2時間テープの終了間際


2時間の間に映像は微妙に変化しています。
そう、思いついたのはこの回しっぱなしの映像をモニターで見ながら絵を描いたらどうなんだろうということ。
それなら状況の変化も含めて現地で描く疑似体験が出来るんじゃないでしょうか。
この場所では四季を通して6年に渡り何度も撮影に行って、それをまとめて作品に仕上げた動画を YouTube にアップしてあります。


確か Umatic で撮った山野草の映像もあるはずで、映像ですから風に揺れているのも撮った記憶があります。
近いうちにモニターを見ながらスケッチだけでも挑戦してみましょう。
映像を見て描いても絵は静止画ですが写真を見て描くのとは違う結果に、なるかどうかは未知の世界ですが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする