好文亭内のすべての梅の木をご紹介しています。今回は2回目で、奥御殿の庭と御殿の庭の東・南・西側です。
品種名につけられている記号は樹木番号です。
奥御殿は藩主夫人と奥女中たちの部屋です。かつては天皇がお休みになられたり、お泊りされたこともあります。
奥御殿の東側から南側にかけて、和実梅、六名木の江南所無、玉垣枝垂、見驚、座論があります。
玉垣枝垂D1-074 1602150072mj posted by (C)雑草
上の画像は奥御殿の南側廊下から東南方向を見ています。
左端は奥御殿東側の和実梅です。
D1-063和実梅 奥御殿東側の庭に和実梅と書かれた小さな碑があり、1本の梅の木があります。由来と品種名は定かではありませんが冬至梅でしょうか。一重の白花が咲いています。
D1-067江南所無 奥御殿東南角には六名木の江南所無があります。遅咲きでまだ蕾は小さいです。
D1-074玉垣枝垂 江南所無の先の低い位置に玉垣枝垂が盛んに咲いています。
上の画像の右端に見驚が見えています。下の画像ではその見驚が中央に見えています。
見驚D1-081 1602150079mj posted by (C)雑草
左は玉垣枝垂、中央が見驚、右が座論です。
D1-081見驚 見驚は遅咲きですが、下のほうの枝が咲いています。
D1-082座論 座論は八重咲きの白梅です。この座論はしばしば1花に雌しべが3本のことがあります。それで、1花で3個の実がなることが多く、しかも大きくて立派な実です。
座論D1-082 1602150078 posted by (C)雑草
この座論を実座論ともいい、これに対して、八重の紅花で品字梅という品種もしばしば雌しべが3本ある花が咲き1花に3個の実をつけます。品字梅は実が小さく1個の実はラグビーボール状でこれが3個で品の字に見えることから品字梅といい、また花座論とも言います。品字梅は好文亭外の藤棚の近くにあります。
以上が好文亭奥御殿の梅の木です。
次は御殿周辺の梅の木です。
奥御殿から太鼓橋を渡ると、御殿の東広縁に出ます。東広縁は武家や街の長老が殿様とお会いする場所です。東広縁からは好文亭の向こうに見晴広場や千波湖を望むことができます。
八重黄金D1-093 1602150083mj posted by (C)雑草
庭の石灯籠の右隣に八重黄金が咲き始めています。
D1-093八重黄金 八重黄金はかつては御成門近くに大木がありました。満開になると、周囲の白梅よりも黄色っぽい花が咲いていました。この梅の木の品種を調べたところ、該当する品種が見当たらないので、八重黄金と名付けたのが始まりで、偕楽園固有の梅です。御成門近くの古木は枯死しましたが、その苗を震災より数年前に好文亭内に植えたものです。
上の画像の八重黄金の向こう側から、こちら側東広縁を見たのが、下の画像です。
好文亭1602040092 posted by (C)雑草
これと同じ景色をデザインした地方自治記念硬貨が発行されています。
地方自治記念硬貨1602040003tr posted by (C)雑草
この記念硬貨の左上の梅は一重っぽい花弁ですが、花弁が厚ぼったい梅の花が描かれています。この位置にあるのは八重黄金しかないので八重黄金がデザイン化されたと思います。
次は御殿の南側です。以前は3本の梅がありましたが、今は2本だけのようです。左が未開紅で、右は藤牡丹枝垂です。
未開紅D1-132 1602150085mj posted by (C)雑草
D1-132未開紅 御殿南側のの高木で咲いています。
D1-135藤牡丹枝垂 御殿南側の垣根の近くの老木で盛んに咲いています。
2019年2月28日追加です。
上の写真の未開紅のさらに左側(東側で写真からははみ出す位置)に新しく3本の梅の木(若い苗木)が一昨年植えられました。
今年2019年にはすこしですが花が咲きました。2020年には小さいながらも3本とも花が咲くことが期待されます。数年後が楽しみです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/4d/1673c246164a38b55eee8493830c285f.jpg)
写真の左側(椚門側・東側)から順に蓬莱 麝香梅 黄金鶴の順です。黄金鶴の右側(西側)が未開紅と藤牡丹枝垂と続きます。
御殿南側は東側から蓬莱 麝香梅 黄金鶴 未開紅 藤牡丹枝垂 計5本が並びました。
(追加終り)
御殿西側の西広縁は詩歌を作るなどのための辞書として戸板に漢字を書いた物があります。
その西広縁の庭にはきれいな一流と花弁のない酈懸梅とがあります。
一流と酈懸梅2011mj posted by (C)雑草
D1-101一流 ピンクの八重としては早く咲く美しい花です。
D1-149酈懸梅 花弁が退化して無いか、あってもごく小さいものです。酈懸とは中国の地名と思われます。また花の形状が茶筅に似ていることから茶筅梅とも言われます。
酈懸梅D1-149 1602150089 posted by (C)雑草
以上が好文亭内の梅の木です。
機会がありましたら、じっくりとお楽しみください。
品種名につけられている記号は樹木番号です。
奥御殿は藩主夫人と奥女中たちの部屋です。かつては天皇がお休みになられたり、お泊りされたこともあります。
奥御殿の東側から南側にかけて、和実梅、六名木の江南所無、玉垣枝垂、見驚、座論があります。
![玉垣枝垂D1-074 1602150072mj](http://art17.photozou.jp/pub/724/1299724/photo/233454460.v1455545603.jpg)
上の画像は奥御殿の南側廊下から東南方向を見ています。
左端は奥御殿東側の和実梅です。
D1-063和実梅 奥御殿東側の庭に和実梅と書かれた小さな碑があり、1本の梅の木があります。由来と品種名は定かではありませんが冬至梅でしょうか。一重の白花が咲いています。
D1-067江南所無 奥御殿東南角には六名木の江南所無があります。遅咲きでまだ蕾は小さいです。
D1-074玉垣枝垂 江南所無の先の低い位置に玉垣枝垂が盛んに咲いています。
上の画像の右端に見驚が見えています。下の画像ではその見驚が中央に見えています。
![見驚D1-081 1602150079mj](http://art17.photozou.jp/pub/724/1299724/photo/233454464.v1455545593.jpg)
左は玉垣枝垂、中央が見驚、右が座論です。
D1-081見驚 見驚は遅咲きですが、下のほうの枝が咲いています。
D1-082座論 座論は八重咲きの白梅です。この座論はしばしば1花に雌しべが3本のことがあります。それで、1花で3個の実がなることが多く、しかも大きくて立派な実です。
![座論D1-082 1602150078](http://art9.photozou.jp/pub/724/1299724/photo/233456664.v1455547358.jpg)
この座論を実座論ともいい、これに対して、八重の紅花で品字梅という品種もしばしば雌しべが3本ある花が咲き1花に3個の実をつけます。品字梅は実が小さく1個の実はラグビーボール状でこれが3個で品の字に見えることから品字梅といい、また花座論とも言います。品字梅は好文亭外の藤棚の近くにあります。
以上が好文亭奥御殿の梅の木です。
次は御殿周辺の梅の木です。
奥御殿から太鼓橋を渡ると、御殿の東広縁に出ます。東広縁は武家や街の長老が殿様とお会いする場所です。東広縁からは好文亭の向こうに見晴広場や千波湖を望むことができます。
![八重黄金D1-093 1602150083mj](http://art17.photozou.jp/pub/724/1299724/photo/233454467.v1455545603.jpg)
庭の石灯籠の右隣に八重黄金が咲き始めています。
D1-093八重黄金 八重黄金はかつては御成門近くに大木がありました。満開になると、周囲の白梅よりも黄色っぽい花が咲いていました。この梅の木の品種を調べたところ、該当する品種が見当たらないので、八重黄金と名付けたのが始まりで、偕楽園固有の梅です。御成門近くの古木は枯死しましたが、その苗を震災より数年前に好文亭内に植えたものです。
上の画像の八重黄金の向こう側から、こちら側東広縁を見たのが、下の画像です。
![好文亭1602040092](http://art17.photozou.jp/pub/724/1299724/photo/233118551.v1455417851.jpg)
これと同じ景色をデザインした地方自治記念硬貨が発行されています。
![地方自治記念硬貨1602040003tr](http://art17.photozou.jp/pub/724/1299724/photo/233118554.v1455444900.jpg)
この記念硬貨の左上の梅は一重っぽい花弁ですが、花弁が厚ぼったい梅の花が描かれています。この位置にあるのは八重黄金しかないので八重黄金がデザイン化されたと思います。
次は御殿の南側です。以前は3本の梅がありましたが、今は2本だけのようです。左が未開紅で、右は藤牡丹枝垂です。
![未開紅D1-132 1602150085mj](http://art1.photozou.jp/pub/724/1299724/photo/233457625.v1455549403.jpg)
D1-132未開紅 御殿南側のの高木で咲いています。
D1-135藤牡丹枝垂 御殿南側の垣根の近くの老木で盛んに咲いています。
2019年2月28日追加です。
上の写真の未開紅のさらに左側(東側で写真からははみ出す位置)に新しく3本の梅の木(若い苗木)が一昨年植えられました。
今年2019年にはすこしですが花が咲きました。2020年には小さいながらも3本とも花が咲くことが期待されます。数年後が楽しみです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/4d/1673c246164a38b55eee8493830c285f.jpg)
写真の左側(椚門側・東側)から順に蓬莱 麝香梅 黄金鶴の順です。黄金鶴の右側(西側)が未開紅と藤牡丹枝垂と続きます。
御殿南側は東側から蓬莱 麝香梅 黄金鶴 未開紅 藤牡丹枝垂 計5本が並びました。
(追加終り)
御殿西側の西広縁は詩歌を作るなどのための辞書として戸板に漢字を書いた物があります。
その西広縁の庭にはきれいな一流と花弁のない酈懸梅とがあります。
![一流と酈懸梅2011mj](http://art17.photozou.jp/pub/724/1299724/photo/233454453.v1455545593.jpg)
D1-101一流 ピンクの八重としては早く咲く美しい花です。
D1-149酈懸梅 花弁が退化して無いか、あってもごく小さいものです。酈懸とは中国の地名と思われます。また花の形状が茶筅に似ていることから茶筅梅とも言われます。
![酈懸梅D1-149 1602150089](http://art17.photozou.jp/pub/724/1299724/photo/233454477.v1455547208.jpg)
以上が好文亭内の梅の木です。
機会がありましたら、じっくりとお楽しみください。