マチンガのノート

読書、映画の感想など  

近代的個人と発達障害

2017-12-27 07:33:00 | 日記
西洋では18~19世紀のころから、科学的、論理的的思考を基に、推理小説、精神分析などで
扱われるような、その人オリジナルな内面に裏付けられた近代的個人というものが成立してきた。
日本においては河合隼雄のいうように、地縁などの共同体からの独立としての
赤面恐怖などの対人恐怖症の増加がみられた。
現在の日本における発達障害の増加は、まだまだ前近代的で封建的なところなものが
残る日本での近代的個人の成立としてみることができるだろう。
封建的、かつ保守的な周囲へ抵抗するだけの個人の内面の成立の一面ととらえることが
建設的ではないだろうか。

アトラクション 制圧:監督 フョードル・ボンダルチュク

2017-12-27 06:23:17 | 日記
ロシアのSF映画で、独特の造形美が魅力。
監督は「スターリングラード 史上最大の市街戦」「アフガン(第9中隊)」の
監督のフョードル・ボンダルチュク。
内容的には現代のポピュリズムと排外主義に関するもの。
日本で報道されていないだけで、首都モスクワに多くいるアジア系出稼ぎ労働者への
差別やヘイトクライムなどはかなり起きているのだろう。
政権や警察への批判は難しい国なので、このような映画を撮ったのだろう。