『最貧困女子』『老人喰い』など、貧困者や様々なアウトローたちを取材してきた著者が、
これまで取材してきた相手によく見られた”だらしなさ”や”現実逃避的行動”などに関して、
自身が軽度の脳梗塞を経た後に、そのような態度、行動がどのような理由で起きているのかについて
自身の実体験を参考に考察したものです。
脳のワーキングメモリが機能しなくなったりすると、簡単な事務処理ですら困難になったり、
不安を喚起することを思い出すと、そこから逃れられなくなり、何もできなくなるため、
敢えて様々な督促などの書類を開封しないなど、一般的には単に『意志が弱い』『現実逃避癖』
などと片付けられ、非難されるような態度、行動が、いかに様々な障害当事者にとっては、それなりの
理由があることなのかが著者の実体験をもとに解りやすく解説されています。
それらに関しては、それほど大きな病や障害を持つ人ではなくても、うつ症状やDV被害体験、PMS、更年期障害
など、多くの人に見られることとのことです。
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