現代的な西部劇
有名なアウトローのビリー・ザ・キッドとそれを殺した保安官のパット・ギャレットの話をもとに
作られた西部劇ですが、何かと現代的に作られています。
【あらすじ】
15歳のリオ(ジェイク・シュア)は酔って母親に暴力を振るう父親を射殺して姉のサラ(レイラ・ジョージ)と逃亡します。
二人は叔父のグラントたちが追ってくる来ることを考え、なんとか南部まで逃げようとしていました。
南へ行く途中でビリー・ザ・キッド(デイン・デハーン)たちと偶然に出会い、彼らを追う
保安官のパット・ギャレット(イーサン・ホーク)たちのもとに身を寄せることになります。
なにか事情がありそうなことを感じた保安官のギャレットもさり気なく聞きますが、リオたちははぐらかします。
囚われたビリーたちのために絞首刑の用意がされているのを見て、自分たちも重罪を犯したことから
罰されるのを警戒しているのでした。
【感想】
ストーリーが進むに連れて、無法者のビリーは当時、その地域の権益を巡り抗争していた内の一人で、
他の仲間はその土地を離れたので、追跡されることもないことが明らかになったり、保安官のギャレットも
それなりに話の解る人物であることが解ってきます。
そのためリオも叔父のグラントたちに連れ去られた姉のサラを取り戻すのに保安官に助力してくれるように
頼みますが、その辺りは昔のシンプルな勧善懲悪の話ではありませんでした。
原題は”THE KID”ですが、無法者のビリー・ザ・キッドと主人公の少年の両方を指しているのでしょう。
基本的に主人公のリオの成長物語になっています。最後の所で保安官とサラを働かしている酒場の主人でもある
叔父のグラントが決闘することになりますが、それに対するリオの言葉は納得でした。
映画『スリー・ジャスティス 孤高のアウトロー』本国版予告編