マチンガのノート

読書、映画の感想など  

中高生とプロレスや格闘技

2023-08-11 23:10:03 | 日記

子供は9歳くらいから抽象化能力が発達してゆき、それ以降に周囲とは違う自己というものを生成して

ゆくのだが、家庭が何かと上手くいっていなかったり学校の授業が解らなかったりするほど、

自己をしっかり持つ必要があるので、いろいろ周囲と対立して自己を生成しようとしたり、

対立と対決を扱うプロレスや格闘技に魅力を感じるのだろう。

何かと『みんな仲良く』ということが奨励される学校教育だが、生徒によっては対立と対決が

なにより必要なことなのだろう。

20世紀末までヤンキー物の漫画が多かったのも、多くの中高生が自己を生成してゆくことに

取り組んでいたからと考えられる。

それ以降は派遣社員が増え、格差が拡大していったので、自己を生成するより出来るだけ学校で

いい成績を修め、少しでもいい職業に就こうとする生徒が増えたので、周囲とは異なる自己を生成するより

周囲と同じように振る舞おうとする生徒が増えたのだろう。

多様性の必要性が何かと話題になっているが、画一的な価値観に多くの生徒が合わせる様になったことで、

個性のない大人が増えて来ているのかもしれない。