マチンガのノート

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マイ・ブラザー(2009)監督ジム・シェリダン 出演トビー・マグワイア ナタリー・ポートマン ジェイク・ギレンホール

2020-11-04 05:15:52 | 映画

アフガニスタンに派遣され、部下と共に捕虜になった将校とその家族の物語です。

海兵隊大尉のサム(トビー・マグワイア)は派遣されたアフガンで

搭乗していたヘリを撃墜され、部下と共に捕虜になります。

しかし家族にはサムが戦死したとの報せが行き、家族は彼が死んだものと思い生活しています。

サムは部下の兵士と共に囚われますが、敵は部下に激しい拷問を加えます。

しかし部下は何も言わず、敵はサムを脅して部下を殺害させます。

脅されたとはいえ、自分の手で部下を殺させられたことで、将校として、また米兵としての

アイデンティティを潰される事をさせられたので、サムは味方に救出され

帰国したのちに不調をきたします。

亡くなった部下の妻と娘も近くに住んでいることもあり、彼女たちと交流のある自分の妻

(ナタリー・ポートマン)にも打ち明けられないので、徐々にサムは追い込まれていきます。

最後にサムは妻に自分がさせられた事を言いますが、それは妻にとっても

あまりにも重いことでした。

「帰還兵はなぜ自殺するのか」(デイビッド・フィンケル著)では、戦友を助けられなかった事で

自分を責め、病んでいく米兵が取り上げられていますが、この映画のようなことだと、

さらに大変そうです。

最初の方では誠実な好青年の印象を与えるトビー・マグワイアさんの演技が鬼気迫っていました。

「中動態の世界」(國分功一郎著)を思い出させる映画です。

映画『マイ・ブラザー』予告編


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