前職の同僚とおいしいと評判の武蔵中原にあるフレンチレストランに行ってきました。
そこは青山、六本木でお店を開いても十分やっていけるぐらいクオリティーの高いお店なのですが、
この店には問題が一つ。
それは店主の接客があまりにもぶっきらぼうで、接客の悪さが天下一品なことです。
普通お店に入ってきたら、「いらっしゃいませ~」の声が聞こえるのが常だけど、
このお店は、
「こんばんは」
「…(無言) なに?」
気を取り直して、
「今日は2階に座りたいんだけどいい?」
「2階?なんで?」
再度気を取り直してメニューを見ながらお料理選び。
「今日のお勧めはなんですか?」
「うちのは全部まずいからお勧めはないです」
「…」
気を取り直してワイン選び
「赤にしようと思うんだけど」
「今日の料理だったら、軽めの白でもいいと思うけど」
ずらっと6本の白ワインが並び
「これがいい」
「これ?これなの?これでもいいけど、種類別に並べるとこうなって…」
「ふ~ん、でもこれがいい」
「これ?ほんとにこれでいいの?」
「なんかこれ選んじゃいけないみたい。この2本だったら、こっちを選んだほうがいいの?」
「いや、これでもいいですよ。いいけど、どっちがいいかなと思って。じゃ、じゃんけんで決めますか?」
客が飲みたいワインはじゃんけんで勝たないと飲めない。
「ちょっと寒いからエアコンの温度を上げたいんだけど」
「さすりましょうか?」
「はっ?」
万事が万事こんな調子。
こんなにぶっきらぼうなんだけど、お料理には愛情がたっぷり入っています。
ピクルスの中で溺れる、サンタさん。チョー可愛い!
デザートは見た目もかわいいけどお味もビックリの美味しさです。
食事が終わった後の私たちの会話は、自然とどうしたらあの店をメジャーデビューさせることができるかという相談。
別に頼まれたわけじゃないんですけどね。
世話好きな心優しい私たち3人は、何とかしてあげなきゃいけない気になって、ついついお節介心がムクムクと。
マジに余計なお世話なんですけどね…。