旅行2日前に、直子さんから電話があって、急きょ予約を取って、松阪肉元祖と言われる名店の
『和田金』 に行ってきました。
お昼だからランチコースのお値打ちメニューがあるのかと思いきや、
昼も夜も同じメニューで同じ価格という強気の営業。
お値段、脳天クラクラ の1人14,300円(税抜き)
そこまでの価値があるのか、都内で食べるステーキと何が違うのか、疑問はいろいろありますが、
まずは百聞は一見にしかず、和田金を知っているという経験値を上げるための投資(?)と思えば
価値がある?
老舗レストランは、実はこんな巨大なビルでした。
一体畳何畳あるのか分からないぐらい広い大広間に、テーブルとついたてを置いて仕切り、
一つのテーブルには専属の中居さんが付きます。
まずは網焼きコースから
前菜やお吸い物を食べながら、炭にきれいに火が入るのを待ちます。この待っている時間が期待感を高めてくれます。
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満を持しての松阪牛の登場
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お肉は特製のたまり醤油を付けて焼きます。このたまり醤油は非売品。ここでしか味わえない本店の味です。
お肉はからしを付けて戴きます。ナイフフォークではなく、お箸で裂いて食べるのが和田金方式。
たかが肉を焼いて食べるだけのことに、これだけの演出。それに負けないぐらいの和田金の自信の一品です。
フィレステーキの次は、すきやきです。
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名店のすき焼きの作り方を、じっくり拝見しました。
肉は一般にすき焼き肉として売っているものよりも厚めで2枚で130グラムらしいです。
鍋に肉を入れて、砂糖を入れて、特製たまり醤油を適度に入れて、だし汁をほんの少々。これだけです。
肉に火が通ったら、最適な焼き加減で、中居さんが取り分けてくれます。
この最適な状態で食べることができるのは、焼く人が専属でいるから。自宅でやってうまくいかないのは
焼くのと食べるのを一人二役でやるので、最適な状態を逃してしまうからなのかもしれませんね。
そしてお野菜
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野菜は至ってシンプルで、たまねぎ、にんじん、ネギ、みつば、そして豆腐。以上。
ネギは長ネギではなく、地元のネギの穂先の部分を使います。そして、意外なことにたまねぎを使います。
たまねぎの甘みが、美味でまいう~でした。これは自宅でも応用できますね。
すき焼きといえば、定番の『しらたき』 は登場しません。しらたきの成分は肉を硬くしてしまうらしいです。
以上が和田金流すき焼き。
松阪牛元祖、明治11年から130年間ブランドを守っている和田金のすき焼きは、最高レベルのものであることは
間違いないですよね。多分これ以上のすき焼きは世の中にはないのかもしれません。
ただ、すき焼きはすき焼き。
うまく言えないけど、頂点のすき焼きを知ったことで、「こういうことか」 とすき焼きの世界観を知るいい勉強に
なりました。
知った上で、個人的には、庶民の味方、吉野家のすき焼き定食も好きですね~。