食・飲・読の日記

日々の食べたり読んだりを綴ります♪

ペニー・レイン 東京バンドワゴン@小路幸也

2024-02-07 15:39:51 | 本(さ)
  ペニー・レイン 東京バンドワゴン@小路幸也 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
古きを愛し、新しきを迎え入れる、あるがままに。堀田家の暮らす下町に“日英テレビ”のロケ隊がやってくる!?そして迎える、“大引っ越し大会”。そんな慌ただしい日々に飛び込んでくるのは、かつて閉店したお店の謎や、突然の放火疑惑、思いがけない人生の悩みに、大事な家族のメンバーとの別れ…。巡る時代を共にしてきたご近所の仲間たちと、改めて「LOVE」を分かち合う。人気シリーズ待望の第18弾!




東京バンドワゴンシリーズ第18弾
第17弾 ハロー・グッドバイの読書感想文はこちら
まずは登場人物相関図をじーーーーーっくり見て確認し、記憶を呼び覚ます。えぇぇぇっと‥ もう人数が多すぎる‥ ついていけなくなってる‥
が、気を取り直して、他界しているサチによる家族の紹介から読み始めると、じわじわと記憶がよみがえる! 堀田家はなんとか、全体像はつかめる!! もう私も堀田家の一員!!! が、その他、縁ができた人、特に新しい人は記憶があやふや‥ 堀田家の輪が広がりすぎなのよ‥

春夏秋冬と4話からなるおなじみのパターン。そして朝食の風景も、家族の会話のみで構成されているおなじみのパターン。この会話、大好き。ただただ会話を「」でつなげて書いているのに、だれが何をしゃべっているかわかるって、ほんとすごい。けど、これだけ大勢になると、よーく読み込まないとだれがだれだかわからなくなるときがあったよ、今回も‥ って読み込んでも?となったところもあったよ‥ ま、気にしない気にしない。っていいのかそれで‥ って前作のときと同じように思ってる‥

冬のお話は、そんな昔の縁が今つながる!?って感じだけれど、それが東京バンドワゴン。
春のお話は、堀田家の大引っ越し大会。花陽のお友だちの和ちゃんのお悩みも、はるさんの提案で解決。堀田家の輪が広がる広がる!
夏のお話は、カフェのお客さんの不思議な行動にめずらしく勝気な亜美さんが怖がるのがおもしろい。そしてまた堀田家の輪が広がる広がる!
秋のお話は、今まで知らなかった青が抱えている苦しみを知った。そしてそこからはばたく青。これからが楽しみ! ベンジャミン、安らかに‥

今回は堀田家以外の人のお話が多かったなぁ。そんな中、秋のお話が一番おもしろかった。めちゃくちゃ、すんごく、とてつもなく壮大な青のプロジェクトの今後に期待! 勘一さんや我南人の活躍がもうちょっと見たかったな。堀田家の花陽や研人はもう大人だし、かんなちゃんと鈴花ちゃんはもう3年生。みんな、大きくなったなぁ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すべての神様の十月 二@小路幸也

2024-01-25 16:00:48 | 本(さ)
  すべての神様の十月 二@小路幸也 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
ある消防士が出動すると、勝手に火が消えてしまう。その意外な理由とは?(「天狗さまのもとに」)、銃で撃たれた女子高生が、死の淵で恋をした男の正体は…(「死神に恋」)、夢遊病に悩む漫画家は、コインランドリーで美しい女性と出会うが(「眠れぬ夜の神様」)。現代社会に溶け込むように存在している神々と、人間達とのちょっと不思議なふれあいを描いた、切なくも心温まる連作短篇シリーズ第二弾。文庫オリジナル。




第一弾 すべての神様の十月の読書感想文はこちら

第一弾からのつながりもある第二弾。福の神や貧乏神、死神といった本物の神様から、人間が作って大事に愛してきたものに宿る九十九神まで、そこら中に神様が存在するような気になってきた。どの神様も人間らしさがあって、より身近に感じるのかも。第一弾でも思ったけど、小路幸也さんが描く貧乏神の役割っておもしろいなぁ。お気に入りは「七回目の神様」。第一弾で学生の幸生くんが死神の幸生さんと会うのは死ぬときって話だったのに、会ってるじゃん。しかもふたりの関係が濃くなってるじゃん。ちょっと続きが気になるわ。と思ったら、第三弾が出てるわ。また読もうかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すべての神様の十月@小路幸也

2023-10-22 09:41:56 | 本(さ)
  すべての神様の十月@小路幸也 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
帆奈がバーで隣り合ったイケメンは、死神だった!?死神は、これまでに幸せを感じたことがないらしい。なぜなら幸せを感じた瞬間…(「幸せな死神」)。貧乏神に取り憑かれていた雅人。そうとは知らず、彼は冴えない自分の人生を“小吉人生”と呼び、楽しんでいたのだが…(「貧乏神の災難」)。人生の大切なものを見失った人間の前に現れる神々たち。その意外な目的とは?優しさとせつなさが胸を打つ連作短篇集。




死神、貧乏神、疫病神、道祖神、九十九神、福の神、山の神。会いたい神様も会いたくない神様もいるけれど、ここに登場する神様は人間が生きる上でほんのちょっぴりお手伝いをしてくれる、そんな神様。神様のまわりにいる人間は助けられたり導かれたり幸せになったり。なんだかほのぼの。なんだけど、福の神自身はなんだかかわいそうでせつなかったなぁ。ちょっとずつつながりのある連作でサクサク読みやすかったわ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そして、バトンは渡された@瀬尾まいこ

2023-08-19 10:26:25 | 本(さ)
  そして、バトンは渡された@瀬尾まいこ 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない“父”と暮らす。血の繋がらない親の間をリレーされながらも出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つときー。大絶賛の本屋大賞受賞作。




ふたりの母親、3人の父親を持つ優子。その事実だけを見ると不幸、かわいそう、なんて思ってしまうけど、優子はいつでもその名の通りやさしくて、たくましくて、あっけらかんとして、明るい。血のつながらない親たちの個性が際立つ。継母の梨花さんの奔放で自由で、でも優子に対する愛情がものすごく深い。2番目の父親の泉ヶ原さんは穏やかで懐が深く、やっぱり優子に対する愛情が深い。3番目の父親の森宮さんはなんか独特、素直で正直で、やっぱり優子に対する愛情が深い。優子が結婚することを機に、その愛情を親も優子も改めて確認する。そして登場するお料理が餃子にかつ丼にサンドイッチにオムライス、甘いスイーツもいっぱい。そしてピアノも。どれもこれも物語に彩りと香りと音、そしてぬくもりをプラスする。もう、最後はほっこり、にっこり、ウルリ、あぁ、幸せな気分で満たされた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

萩の餅 花暦 居酒屋ぜんや@坂井希久子

2023-08-07 12:35:11 | 本(さ)
  萩の餅 花暦 居酒屋ぜんや@坂井希久子 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
早い出世を同僚に妬まれている熊吉。養い子故に色々なことを我慢してしまうお花。二人を襲う、様々な試練。それでも、若い二人は温かい料理と人情に励まされ、必死に前を向いて歩きます。粒餡たっぷりのおはぎ、平茸、初茸、占地、栗茸、松露に網茸と山の幸ふんだんの茸汁、赤貝の漬け込み飯、蒟蒻と鰤のアラ煮ー心をほっと温め、そっと背中を押してくれるような、江戸の色とりどりの料理たちと健気な二人の奮闘に心満たされる人情時代小説、第二弾!




居酒屋ぜんやシリーズ第十巻の読書感想文はこちら
花暦 居酒屋ぜんやシリーズ第一弾の読書感想文はこちら

第一弾を読んだ時、「お花と熊吉では、ちょっとインパクトが弱かった‥」と思ったんだけど、第一弾で全体的に漂っていた重さ?暗さ?がずいぶんと晴れ、ふたりとも常に前向き! 熊吉は仕事ができる男で、あれこれと人にもまれながらどんどん成長しているし、お花は子供と少女の中間くらいの心の動きがかわいらしかったりハラハラしたり。お花と只次郎の関係性もいいなぁ。只次郎とお妙のお話もよかったけど、熊吉とお花の成長も楽しみになってきた!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする