食・飲・読の日記

日々の食べたり読んだりを綴ります♪

27000冊ガーデン@大崎梢

2024-03-15 15:54:28 | 本(あ)
  27000冊ガーデン@大崎梢 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
星川駒子は県立高校の図書館に勤める学校司書だ。ある日、カウンターに置いた「本について相談したいことがあったらなんでも声をかけてね」というプレートを見た男子生徒から、転落死体が発見された場所に本を落としてきてしまったと相談を受けた。駒子は出入りの書店員・針谷敬斗と共に、生徒が巻き込まれた事件の解決に一役買う。そんなふたりのもとには、図書館や本にまつわる謎が次々と持ち込まれる!?本も生徒の心も密室みたい。中で何が起こっているのか、わからない。




図書館にやってくる高校生、やってこない高校生、それぞれ個性的で、いろんな家庭環境があり、いろんな思いを抱えていて、ザ・青春。生徒たちが持ち込む本にまつわる謎を解く、ザ・ミステリー。青春にミステリー、お得感あり! 図書館司書の駒子さんが生徒と一生懸命真摯に向き合う姿がすてき。めちゃくちゃするどい観察眼の針谷さんもすてき。5つの短編どれもが、駒子さんと針谷さんのおかげで嫌な終わり方にならない、救いを見出せるのもすてき。そして作者・大崎梢さんの本の知識量もすごい。思わず読みたくなってメモした本は原田マハさんの「星がひとつほしいとの祈り」。私が高校生のころ、図書館とは縁がなかった。もし駒子さんみたいな司書さんとめぐり合ってたら、本の楽しさをもっと早く知ることができたかもな。

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お邪魔してます、こたつ犬@尼野ゆたか

2023-12-21 17:17:00 | 本(あ)
  お邪魔してます、こたつ犬@尼野ゆたか 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
宏美は東京でOL生活中。仕事帰りにスマホを見ると、母親から突然、今向かってるとメッセージが。正直、仕事で疲れているので、相手をするのは面倒だ。そう思い帰宅するとー「お邪魔しています」。部屋には何故か、こたつに入った喋る犬がいて!?犬は一宿一飯の恩義と言い、なんと宏美の声真似をして、やって来た母親の相手をしてくれた。すると傍目に二人の会話を聞く宏美にも、母親との思い出が蘇り…。そんなちょっとだけ疲れた普通の人たちの物語。こたつ犬があなたの“や”なこと、代わります。




寒い日に、表紙のぬくもり、こたつ犬というネーミングに惹かれて借りた1冊。こたつ犬の歩き方とか、触り心地とか、擬音がかわいい。癒される。そんなこたつ犬、悩める人間の前に現れ、嫌なことを代わってくれる、いいやつ。人間の心をちょこっとほぐして、ほどいて、気づきを与えてくれる。人間はほんとは気づいていたかもしれないけれど、そのきっかけを作ってくれる。ほっこり。5つのお話があり、第5話はこれがこたつ犬?っていう普通の犬のお話。普通の犬が人間のように2足歩行でおしゃべりして料理してあれこれできるこたつ犬になる経緯は書いておらず、あまり意味がないような‥ 第1話から第4話は誰にでもありそうな嫌なことが書かれており、読み終えてホッとしたり、スカッとしたり、楽しめたわ。

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むかしむかしあるところに、死体がありました。@青柳碧人

2022-08-26 17:51:42 | 本(あ)
  むかしむかしあるところに、死体がありました。@青柳碧人 {book/}

あらすじ(出版社より)
鬼退治。桃太郎って…えっ、そうなの?大きくなあれ。一寸法師が…ヤバすぎる!ここ掘れワンワン埋まっているのは…ええ!?昔ばなし×ミステリ。読めば必ず誰かに話したくなる、驚き連続の作品集!




昔話ミステリ第二弾 赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。の読書感想文はこちら
第二弾の赤ずきんはおもしろく読めたんだけど、第一弾はどうも好きな感じではなかった‥ どの作品もどんより暗い。「死体がありました。」だから死体が出てくるんだけど、そこにいたるまでの描写、例えば桃太郎が鬼を殺すようなシーンも私にはきつい。和と洋では昔話の質が違うのか、ちっとも楽しめませんでした‥ 「つるの倒叙返し」は構成が変わっていておもしろかったです。

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赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。@青柳碧人

2022-08-11 15:01:17 | 本(あ)
  赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。@青柳碧人 {book/}

あらすじ(出版社より)
森の中のお菓子の家。走り抜けるカボチャの馬車。お城で、眠り続けるお姫さま。次から次へと起きる事件を赤ずきんがスッキリ解決!昔話ミステリ第二弾。




タイトルの赤ずきんと死体のギャップ、表紙のおどろおどろしさとかわいさのギャップ、に惹かれて読んでみました。まずはそれぞれの章のタイトル。なるほど、シンデレラ、ヘンゼルとグレーテル、眠れる森の美女、マッチ売りの少女、ね。と確認して読み始めると、ぷんすか怒る赤ずきんからスタート。これまた私の想像している赤ずきんとのギャップ。しかも赤ずきんは推理がお得意。ミステリとしてはどうかな。もともとの物語の登場人物と、この小説のダークな登場人物とのギャップがすごく、それを楽しみました。第一弾も読んでみたいな。ちなみにタイトルは「むかしむかしあるところに、死体がありました。」。興味津々!

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お探し物は図書室まで@青山美智子

2022-08-03 14:16:50 | 本(あ)
  お探し物は図書室まで@青山美智子 {book/}

あらすじ(「BOOK」データベースより)
お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?悩める人々が立ち寄った小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押しします。『木曜日にはココアを』の著者が贈る、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。




5人の悩みを抱える老若男女が、たまたま寄った図書室で司書さんと会話をし、数冊の本を借り、付録の羊毛フェルトをもらい、人生が動き出す! 摩訶不思議な司書さんは小町さん、かわいらしい名前とはうらはら!? 風貌もしゃべり方も独特で魅力たっぷり。司書見習いののぞみちゃんはかわいくて一生懸命。そして本を借りる5人。それぞれ年代も性別もバラバラなんだけど、その悩みに私自身がちょっとずつ共感できる部分があり、引き込まれました。5人はみんな、本と付録を手にしたことがきっかけで、自分自身で1歩踏み出します。そんなことができる小町さん、すごい。私にはどんな本と付録を選んでくれるのかな。登場人物が少しずつリンクして出てくるので、その後の姿も垣間見れて、楽しめました。心がほんわかする、そんな物語でした。

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