食・飲・読の日記

日々の食べたり読んだりを綴ります♪

おそろし 三島屋変調百物語事始@宮部みゆき

2023-06-16 16:44:46 | 本(ま)
  おそろし 三島屋変調百物語事始@宮部みゆき 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
17歳のおちかは、ある事件を境に、ぴたりと他人に心を閉ざした。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。




17歳のおちかがふしぎな話を持つ客人の話を聞く、という物語。おちかが話を聞くと、その人の心がほどけ、おちか自身の心も少しほどける。なかなか肝の据わった17歳。時代小説であり、怪談要素あり、ファンタジーテイストあり、なんだか摩訶不思議な物語。読んでいくと、恐ろしいのはこの世のものではないもの、ではなく、人間の業の深さではないだろうか、と考えさせられた。続きを読もうと思うけど、これって百物語ってことは、あと95の物語があるのかな。読み切れるだろうか‥ 
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永遠のおでかけ@益田ミリ

2021-11-22 17:01:52 | 本(ま)
  永遠のおでかけ@益田ミリ 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
いつまでもそばにいてくれると思っていた人が突然いなくなってしまったら…?大切な人を失い悲しい経験をした人も、いつか辛い別れをするかもしれない人も、どんな人の心も震わせる珠玉のエッセイ。何気ない日常のふとした瞬間は、このうえのない宝物。人は誰でも自分だけの人生を生きている。単行本未収録作品「コロンの記憶」を収録。




永遠のおでかけ、それは死。益田先生が亡くなってしまった父親や叔父との日常を何気なく、やさしく、やわらかに、切なく、寂しく、しんみりと、温かく、ユーモアも混ぜて、あれこれをつづっています。永遠のお出かけっていう表現がすてき。重たいテーマのはずなのに、読み終わって穏やかな気持ちになりました。益田先生はあれこれの感情をフラットな状態に近づけることがお上手なような気がします。そんな人に私もなりたいわ。

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たべる生活@群ようこ

2021-10-06 14:57:04 | 本(ま)
  たべる生活@群ようこ 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
栄養バランスを考えつつも、料理に手間をかけるのは苦手──「最小の労力で最大の効果」をテーマとして掲げつつ、日々の食、だしと道具の関係から夏バテ、糖質制限、外食、子どもの食育まで──。生活の中で「食」と「健康」を明るく考える大好評エッセイ!




食べ物に関するほんわかのほほんとしたエッセイかと思いきや、まじめなテイストで、ちょっと思ってたのとちがったわ。群さんの食生活、食に対してきちんとしている人や料理上手な人のどんなところが尊敬できるか、食に対してきちんとしていなかったりそもそも食に興味のない人への群さんなりのご注意、そんなことが書かれています。群さん自身、自分のことを適当な食生活を送っていると言っているけれど、なかなかどうして、きちんとしていらっしゃる。だから群さんから見てきちんとしている人は飛び切りのすごい人たち。そして群さんがご注意なさるのはわりと若いお母さんがターゲット。パスタ単品の晩ごはん、そもそも買ってきたものだけの晩ごはん、それどころか子供にお金を渡すだけの晩ごはん、そんなのはだめよ、と。この本を読んで私が思ったのは、私は母にちゃんとごはんを作ってもらってきて今があるのだなということ。ま、当時(4、50年前!?)、冷凍食品とかレトルトはそもそもそんなになかったし、あったとしても高くて買えなかったと思う。外食は一大イベント。時代がちがうから今とは比較できないけど、何でも手作りしてくれました。今の私の食生活を群さんにのぞかれたら、きっと「もっと野菜を食べなさい。」「もっといろんな食材を食べなさい。」「お酒は控えめに。」なんて言われると思うなぁ。

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僕が恋したカフカな彼女@森晶麿

2018-11-14 17:52:51 | 本(ま)
  僕が恋したカフカな彼女@森晶麿 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
深海楓は架能風香に恋文を渡し、それは見事に振られた。「あなたの手紙には誤字が四十二、脱字が十四、文法的誤りが三十六、語の選択の誤りが七十八もあるわ」彼女は大変な読書家だった。食い下がる楓に、風香は一言。「ならーカフカにおなりなさい」彼女の敬愛するフランツ・カフカを目指し小説を書き始めた楓のもとに、級友から持ち込まれる不可解な謎。「彼女が突然消えてしまった」「姉が芋虫になった」そんな馬鹿な。しかし風香は冷静に鋭い観察眼でヒントをくれる。ヒントは常に、カフカにありー?




恋文の間違いを指摘され、あげく「カフカにおなりなさい」と。そんなことを言われて恋に落ちるのかね、高校1年生男子が。しかも中学時代はモテモテのいけてる男子だったけど、高校ではわざと天然の寝癖クンってねぇ。惚れられる女子はカフカに依存していてヘルメットをかぶっているってねぇ。そこにカフカの小説が絡んできて、私の頭の中は????? 全体的にややこしいけど、ラブコメとミステリのミックスと感じました。高校1年生男子・深海楓はすんごく理論的で頭がいい! 女子・架能風香は鋭い分析をしながらも現実的な解は見いだせない。そのやりとりが純粋で不思議でおもしろい。お似合いのふたりなんじゃない!? ミステリとしても楽しめました。作者あとがきに黒猫とか出てきてまたまた??? 他の作品に出てくるみたいです。
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衣もろもろ@群ようこ

2018-06-13 09:49:09 | 本(ま)
  衣もろもろ@群ようこ 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
「なんだこりゃ」-五十歳を過ぎたある日、入浴前に鏡に映る我が身を見て思わずつぶやいた。そこにいたのは太った痩せたを超えた老女の肉体だった…。あからさまなアンチエイジングはしたくないけれど、TPOをわきまえ、お洒落に気を遣っているなと思ってもらいたい。年とともに激変していく体型に戸惑いつつ模索するお洋服選び。中高年女性のリアルで赤裸々な共感&爆笑エッセイ。




お金のある人(例えば群ようこさん)でもお金のない人(はい、私)でも悩むところは変わりないのね。年齢を重ねて変化する体型、顔に合わせて洋服を選ぶのは誰だって大変なのだ。私がお友だちとあれこれしゃべってることが、おもしろおかしく書かれていました。私よりお金をかけても、努力を重ねてもなかなか悩みは解決しないのねぇ。洋服選びの答えを見つけようと思って読んだらそれは見つからず残念。でもみんな同じように悩むんだなってところはなんだか共感? 安心? しました。って安心していいのかな。だめよね、小ぎれいにして自分に似合う服を見つけたいなぁ。あぁ努力が必要です。もちろんそれなりにお金もね。

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