なごみのとき

ホッとするデジカメひとコマ日記

ノウルシ(トウダイグサ科・トウダイグサ属)多年草

2019-04-29 14:45:18 | 草花
 沼の水辺には、ノウルシが群生していて、まだ花を咲かせていました。
ノウルシの花は、不思議な形をしていて、どれが花なのか迷います。1本の茎に注目して
花のなりたちを観察しました。写真を見比べながら、ネットで教えて貰いました。
 ノウルシは茎頂に5枚の葉を散状につけ、その葉腋から5本の散形枝を出します。
5本の散形枝の先端には、それぞれ3枚の総苞葉がつき、さらにそれぞれの総苞葉の葉腋
から細枝を伸ばし先端に2枚の苞葉をつけます。また、その苞葉の葉腋から、それぞれ
細枝を伸ばし、1個の杯状花序を頂生します。
 杯状花序とは、小総苞が合着したカップの中に雌花1個と、雄花数個をつけた花序です。
ころんとした丸い果実のように見えるのが、雌花の子房で、雄花は、1本の雄しべだけから
なり、雄しべの先には、小さな丸い葯が2個ついています。
その周りに黄色い花弁のように見えるのは、5個の腺体で、密を出しています。
 なお、5本の散形枝の中心にある杯状花序や、3枚の総苞葉の中心にある杯状花序には
雌花が無くて、不稔性だということです。