なごみのとき

ホッとするデジカメひとコマ日記

オオマツバウンラン(オオバコ科・マツバウンラン属)越年草

2019-04-30 15:59:32 | 草花
 マツバウンランがまだ咲いていると思って、少しだけ撮ってきましたが、帰って写真を
よく見ると、これが、オオマツバウンランだと、わかりました。
 唇形花の下唇が白く盛り上がるのでなく、上唇にも下唇にも紫色の筋が目立ちます。
花の大きさや草丈は、マツバウンランに比べると、やや大型です。
オオマツバウンランは、マツバウンランと同じく、北アメリカ原産の帰化植物だという
ことです。何処にでもよく群生しているそうですが、お目にかかったのは、初めてでした。

























ノウルシ(トウダイグサ科・トウダイグサ属)多年草

2019-04-29 14:45:18 | 草花
 沼の水辺には、ノウルシが群生していて、まだ花を咲かせていました。
ノウルシの花は、不思議な形をしていて、どれが花なのか迷います。1本の茎に注目して
花のなりたちを観察しました。写真を見比べながら、ネットで教えて貰いました。
 ノウルシは茎頂に5枚の葉を散状につけ、その葉腋から5本の散形枝を出します。
5本の散形枝の先端には、それぞれ3枚の総苞葉がつき、さらにそれぞれの総苞葉の葉腋
から細枝を伸ばし先端に2枚の苞葉をつけます。また、その苞葉の葉腋から、それぞれ
細枝を伸ばし、1個の杯状花序を頂生します。
 杯状花序とは、小総苞が合着したカップの中に雌花1個と、雄花数個をつけた花序です。
ころんとした丸い果実のように見えるのが、雌花の子房で、雄花は、1本の雄しべだけから
なり、雄しべの先には、小さな丸い葯が2個ついています。
その周りに黄色い花弁のように見えるのは、5個の腺体で、密を出しています。
 なお、5本の散形枝の中心にある杯状花序や、3枚の総苞葉の中心にある杯状花序には
雌花が無くて、不稔性だということです。



































サギゴケ(ハエドクソウ科・サギゴケ属)多年草 別名ムラサキゴケ

2019-04-28 09:20:57 | 草花
 沼の水辺近くに紫色のサギゴケが群生していました。
根元から匍匐茎を伸ばして新しい株を作り、殖えていきます。
花は、紅紫色の唇形花で、長さ1.5cmぐらいです。上唇は、下唇より短く、上を向いて
深く切れ込んでいます。下唇は3裂し、中央部は、隆起して、赤褐色の斑紋があります。
その隆起した部分には、細かい毛が生えています。
萼は、鐘形で、半ばで5裂しています。
サギゴケは、湿地が好みのようで、以前に沼べりの別の場所で、たくさん咲いているのを
見たことがあります。





































カンサイタンポポ(キク科・タンポポ属)多年草

2019-04-26 14:26:30 | 草花
 最近、道端に咲いているのは、殆どがセイヨウタンポポだということですが、曾根沼公園に
咲いていたタンポポは、在来種のカンサイタンポポでした。
花の基部の総苞弁が、セイヨウタンポポのように反り返らず、閉じています。
在来種のニホンタンポポには、カンサイタンポポ、トウカイタンポポ、カントウタンポポ等、
数種類があると言うことですが、違いがよくわかりません。
単純に、この辺りが関西に入るので、カンサイタンポポということにしました。
曾根沼公園は、沼と荒神山に挟まれた場所にありますので、セイヨウタンポポが侵入して
いないのだろうと、思いました。
 振り返って荒神山を見上げると、木々の若芽が綺麗に伸びてきていました。



































スイバ(タデ科・ギシギシ属)多年草

2019-04-24 16:49:27 | 草花
 スイバの花が見られないかと、曾根沼の畔を歩いていました。
公園はすっかり草刈りがされて、楽しみにしていた草花が見られなくなっていました。
でも、草がうっそうと繁ってきたら、足を踏み入れることも出来なくなるでしょうから、
草刈りは、仕方がないと思います。
水辺のすぐ近くに、少しスイバや他の草花も生えていました。
ここでスイバの花を見つけました。雌花は、柱頭が赤い糸状になっていて、短い毛束に
見えます。雄花は、6個の花被片が開き、白い葯が6個垂れ下がっていました。スイバは
風でこの花粉が運ばれる風媒花です。
スイバはギシギシと似ていますが、茎葉が茎を抱くようについているので、見分けられます。
 ラストの写真は、スイバを撮った水辺の風景です。