コムラサキ（クマツヅラ科・ムラサキシキブ属）落葉広葉低木

　庭のコムラサキの花が咲きました。秋の紫色の実も綺麗ですが、今の季節、花も可憐な
感じです。本家のムラサキシキブは、花も実もまばらにつくそうですが、コムラサキは
花の数も実の数も多く、園芸用としては、一般的だそうです。
　薄紫色の４裂した花冠も、４本の長い雄しべも、特徴があって可愛いです。
枝には白っぽいぶつぶつがいっぱいついています。花序は、葉柄の腋より少し上から出て
います。

ナンテン（メギ科・ナンテン属）常緑低木

　梅雨の季節となって、ナンテンの花が咲いてきました。
木の下の地面や、葉の上にたくさんの白い花びらが散り敷いています。
ナンテンの花は、花序の中で、あちこちの花がぽつぽつと開き、花弁を閉じている白い蕾も
たくさん見られます。白い６枚の花弁は、開くと反り返っています。
黄色い雄しべは６個で、花粉を出し、昆虫に運ばせます。花粉を出し終えた雄しべは、
少し黒っぽくなり、花弁が散ると、間もなく脱落します。
昆虫によって、受粉に成功した雌しべは、柱頭が赤くなってきます。子房を膨らませ、若い
果実を実らせます。

クジャクサボテン（サボテン科・クジャクサボテン属）多年草

　何年ぶりかで、今年はクジャクサボテンが何個か咲きました。
でも、育て方がよくないのか、どの花もあまり元気がありませんでした。
最後の一輪が昨日咲いたので、写真に撮って残しておこうと思いました。
以前に月下美人を咲かせたことがありますが、月下美人は夜の数時間だけ開花するのに比べ
クジャクサボテンは、まる一日は、綺麗に咲いています。

ハナヤエムグラ（アカネ科・ハナヤエムグラ属）１～越年草

　曾根沼公園の芝生の中に、今年もハナヤエムグラの咲いている頃かな・・と思って
探しに行きました。一昨年に初めてここで見つけた花です。
今年は、草刈りが近かったせいか、株の数が少なく、草丈も低くて、目を凝らして探さないと
見つからない程でした。
　ハナヤエムグラは、比較的新しい帰化植物だそうで、この辺りでも、他の場所では、
出会ったことがありません。
　ヤエムグラほど高く蔓延って伸びず、ここで見たのは、せいぜい２０ｃｍぐらいの草丈
でした。葉の形などは、ヤエムグラと似ています。ヤエムグラの果実は、丸い分果が
目立ちますが、このハナヤエムグラの果実は、あまり目立ちません。
　漏斗状の花は、ややピンク色をしていて、愛らしい感じです。直径はせいぜい３～４ｍｍ
ぐらいで、とても小さな花です。花冠が４裂することや、雄しべ４個、雌しべ２個という点も
ヤエムグラと似ています。

マメグンバイナズナ（アブラナ科・マメグンバイナズナ属）越年草

　田んぼに沿った道端には、マメグンバイナズナがまだ生えていて、たくさんの実を
つけていました。
ナズナに似ていますが、茎が直立して、枝分かれしています。花時には、根生葉は残って
いません。花序に花が多く、果実は、小型で、丸っこいです。
果実の中は、２室に分かれ、種子が１個ずつ入っています。
明治時代に北米から渡来した帰化植物だそうです。