世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

下関市立考古博物館(4)

2022-07-19 05:29:30 | 博物館・山口県

<続き>

綾羅木平野には多くの古墳が存在するようで、そこからの出土品が展示されている。

これらの展示品を見て、毎回感ずることであるが、現代のように工具が発達しておれば、これらの品々の加工になんら問題はないが、古墳時代において良くできたものだと感心する。

<続く>


下関市立考古博物館(2)

2022-07-15 07:59:29 | 博物館・山口県

<続き>

今回は、博物館内にジオラマが想定復元されている、弥生時代の食料貯蔵穴を紹介する。

弥生時代の食料貯蔵穴は驚くにあたいしないが、紹介したような大規模の食料貯蔵穴は初見である。但し、地下であればネズミなどの害も想定されるが、何か対策があったと思われる。

<続く>


下関市立考古博物館(1)

2022-07-14 08:29:33 | 博物館・山口県

今回から下関市立考古博物館の展示品を紹介する。下関の古代と云えば、綾羅木遺跡である。先ずは綾羅木式土器から紹介する。

 

綾羅木遺跡は弥生時代前期(紀元前5世紀頃)からの遺跡である。そこは弥生時代中期まで継続して人々が暮しており、用いた土器の編年が行われている。その綾羅木式土器が、若狭までの日本海沿岸で出土しており、当時の中心が綾羅木にあったことを示している。

面白いのは、瀬戸内沿岸では伊予の1箇所のみであること。北部九州を含め、緩やかな日本海沿岸連合が形成されていたであろうか。

土器の文様つけにタマキガイを用いていたとのこと。以下、各様式ごとに紹介する。

<綾羅木Ⅰ式土器・弥生時代前期前半>

<綾羅木Ⅱ式土器・弥生時代前期中頃>

<綾羅木Ⅲ式A土器・弥生時代前期後半>

<綾羅木Ⅲ式B土器・弥生時代前期末~中期初頭>

<綾羅木Ⅳ式土器・弥生時代中期初頭~中期前半>

<続く>


山口県立博物館続編・その2

2022-07-13 07:28:29 | 博物館・山口県

<続き>

縄文時代には、既に果実酒が存在した。下の縄文土器はその酒を入れた容器と云われている。

縄文時代の様子が、年々明らかになってきているが、果実酒の存在も明らかになってきている。その果実酒は、コメ原料の酒に変化していく。

山口県立博物館の展示遺物は今回で終了し、次回から下関市立考古博物館の展示品を紹介する。

<了>