世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

若狭町歴史文化館

2022-10-09 07:10:53 | 博物館・福井県

過日、若狭町歴史文化館へ。若狭は継体大王生誕の地の西近江・高島に近く若狭の首長と、何某かの接触があったものと思われる。

若狭の古墳時代、上中地域には古墳が集中していた。北川を下れば朝鮮半島や九州へとつながる若狭湾に至る。南下すれば、近江を経て大和へ至る要害の地である。このことが上中地域に古墳が造られた大きな理由であろう。

向山1号墳:全長48.6mの前方後円墳

前方部から短甲や刀、剣、槍、鉄鏃などの武器・武具を納めた長方形の武器埋納施設が出土した。被葬者は武人で、金製の耳飾りも出土したことから重要人物であったと思われる。

十善の森古墳:全長68mの前方後円墳 6世紀初め

副葬品は金銅製冠、飾履、銅鏡、馬具、玉など多彩。6世紀、若狭の首長も百済との外交を展開したであろう。伽耶産と云われる金銅轡(くつわ)が出土し、百済系の金銅製冠や飾履、とんぼ玉が出土している。これらの富を背景として継体大王擁立の基礎となったと思われる。

残念ながら飾履は見なかったようだが・・・。

<了>

 


福井県年縞博物館

2022-10-06 07:50:44 | 博物館・福井県

三方五湖の一つ水月湖底の堆積物を調査分析した結果を展示している。湖底から7万年の様子が分析できると云う。

水月湖の年縞は約7万年前から始まると云う。とてつもない大昔だ。

我が山陰の大山は、6万1千年前に噴火したとのこと。なぜ大山の火山灰の堆積と分かるのであろうか。科学的な分析結果であろう。

大山の火山灰と共に、三瓶山の火山灰も堆積していると云う。その当時は大山も三瓶山も噴火していたのだ。

沖縄で発見された日本人最古の人骨は、約3万5千年前。

日本最古の土器は約1万6先年前。以降、縄文時代へと続く。みていても、余りの悠久さに実感がわかない。

<了>


若狭三方縄文博物館

2022-10-03 11:59:03 | 博物館・福井県

過日、若狭の若狭三方縄文博物館へ。ここで、見たかったのは縄文時代前期の漆塗りの櫛である。縄文時代の女性もオシャレを楽しんだ。想像するだけで楽しいではないか。

縄文杉株 気山埋没林 幹径1.5m

残念乍らロビーの展示物以外は館内撮影禁止。はるばる島根県から来たと、漆櫛に限って撮影させていただいた。女性のオシャレは古今東西不変のようだ。

<了>