世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

セブでジプニーに乗ってみた

2018-09-30 08:20:18 | フィリピン・セブ

セブのジプニーについて検索してみると、スリが乗車していて危険と書き込まれている。これは多分に偏見を背景とした感想で、描きこんだ本人は乗車はしていないであろう。既に5回乗車した。チェンマイのシーロ(ロットゥー)とはことなり、定められたルートを走行している。そのルートは40-50もあろうかと思われるほど豊富で、セブ・マンダウェーは網羅されているだろう。料金は距離制のようだが、よっぽど遠方でないかぎり、7ペソ(14円)ほどでべらぼうに安い。チェンマイのシーロ組合の運ちゃんは、爪のあかでも飲んだらどうか。

先にも記したが、軽トラとか小型トラックの荷台の左右に長椅子を設け、屋根を設けている点はシーロと同じだが、運転席との間に仕切りがない。

車掌と思われる人が乗車している場合は、その人に7ペソを渡す。いない場合は、他の乗客の手伝いで運ちゃんに料金を渡す。釣りが在る場合は、その逆で戻って切る。このような状態のなかで、スリなどできる状態ではない。

満車の場合、我々の年配者には席を譲り、自分は手擦りを持ってタラップに立ってくれる。日本では見ることのできない光景である。顔がちがうとどんどん話しかけてくる、まさにフレンドリーそのもの。降りるときは、手のひらで屋根を叩いて合図をしたり、大声で伝える人、中にはコインで手擦りをコンコンと打ち付ける人・・・様々である。コイン方式をパクることにした。

さて料金比較である。東横イン階下のJ・センターモールからアヤラまでTAXIで150ペソ、ジプニーでは7ペソで2人で14ペソ。何と十分の一である。今後もせいぜい利用したい。

<了>

 


セブで姿を見ない伝統的ジプニー

2018-09-27 13:06:55 | フィリピン・セブ

セブで滞在を開始して2週間を経過したが、その間ジープを改造したジプニーを見ない。ジープの供給源が絶えたせいであろう。代りであろうか、日本で云うところの軽トラや小型トラックの荷台の左右に長椅子を設けたジプニーしか目にしない。その一例が下の写真で多くの運行ルートが存在する。

ボディーにはルート名とルート番号が記載されている。セブのフィリピ―ノ、フィリピーナにはこれで分かるであろうが、当該ブロガーには分かるはずもなく、行先を連呼すれば、運ちゃんや周囲の人が、あれだと指さしてくれる。ほとんどの人がやさしい。日本人が記すブログの多くが、ジプニーは危険だと記す。曰く、スリに遭うと。しかしそれは誇張で、日本の地下鉄にもスリはいる。もうすでに5回利用したが、ジプニー利用者の多くは親切で、高齢者と見ると席を譲ってくれる。運賃は手渡しで運ちゃんに渡してくれる。スリなど見たためしはないが、やはり夜間は要注意であろう。

本題に戻るが、7~8年前に当地に来たときは、ジープを改造したジプニーが華やかに走行していた。その時に写した写真を紹介する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これらのジプニーが博物館に収まるのは時間の問題であろう。

<了>

 


セブの渋滞は酷い

2018-09-21 06:54:07 | フィリピン・セブ

昨日は、東横インのエアーポートシャトルで、セブ・マクタン空港のチケットオフィスへ行って来た。行きは幸いにも渋滞は酷くなく27分ほどで空港に到着した。当地にチェンマイから到着した今月11日は、空港から東横インまで1時間15分の超渋滞であった。昨日の帰りは、それほどでもなかったが48分も要した。

バンコクの渋滞に勝るとも劣らない。なぜこうも酷いのか・・・知る由もないが、当地には高架道をあまり見かけない。行政が遅れていると云えば、そうかもしれない。早く整備してほしいものだ。下の写真は東横インの前の通りであるA.S.Fortuna通りである。

写真手前側への走行車線の渋滞は慢性的である。下の写真は昨日のシャトル車内から撮影したもので、上下の車線ともに渋滞である。

特に交叉点を改修すれば、渋滞は相当改善されると思われる。いずれにしても道路はチェンマイがましである。

<了>

 


プラクルアンと古代インド哲学

2018-09-20 06:48:01 | 古代と中世

プラクルアン(พระเครื่องとは、仏像の形をしたタイの御守りで、タイのことを多少ご存知の方は、聞いたり見たりの経験をなされていると考える。今回はそのプラクルアンについて考えてみたい。ことの発端は、チェンマイの日本語情報誌CHAO367号の特集記事に『ランプーンのワット・マハーワンから”プラ・ロート”なるプラ・クルアンが出土した。そのプラ・ロートは水の性質をもち、危険を回避すると云われる。別の地域に土・火・風・金の性質を持つプラ・クルアンがあり、5つ揃うと強い力を発揮するそうだが・・・。』と記述されている。寄稿者は『あさくらようこ』さんである。そこで広く、深く・・・と云う訳にはいかないが、それなりに調べてみた。

先ず、プラクルアンである。下の写真はランプーン市民博物館展示のプラクルアンでキャップションには、พระกรเทศบาถ:プラコルテスバー(ト)と表示されている。

プラクルアンとは釈迦や僧の姿をかたどった小仏像の護符であり、材質は金属・粘土を焼いたものから、貝の粉に薬草を混ぜたもの、中には高僧の頭髪を混ぜて固めたものなど多彩であるが、緻密なデザインはなく、素朴で単純なデザインの物が多い。主に寺院で発行され日本の御守りのような身に着けやすいサイズのものである。 僧侶が一つ一つ祈祷を奉げて制作するもので、厄除けや現世利益に効果があると信じられており、首からぶら下げられて大切に扱われる。

『あさくらようこ』さんは、水・土・火・風・金の5つのプラクルアンが揃うと、絶大な力を発揮するという。ここで5つのプラクルアンとは・・・、

พระนางพญา:プラナンパヤー

พระซุ้มกอ:プラスムコー

พระสมเด็จ:プラソムデー(ク)

พระรอด:プラロート・・・・・・水

พระผงสุพรรณ:プラプンスパン

であるが、プラロートが水である以外は、どのプラクルアンが何んの性質を持つのか分からなかった。この5つのプラクルアンとは五大プラクルアンと云うことになる。五大とは古代インド哲学の一つの思想に他ならない。それは火・水・地を『三大』、または地・水・火・風を『四大』とする。これらに『虚空』を加えて『五大』とする考え方が現れた。Wikipediaによると、この思想がインド思想家と仏教徒との教学論議を経るうち、これらの思想がその時々に応じて仏教の思想体系に取り込まれていった。そして原始仏教や部派仏教に暫時取り入れられたのを契機に、仏教思想として広まった。仏教の一派である密教では五大を五輪と呼び、この思想に基づく塔婆として五輪の塔を造立する・・・とある。つまり宇宙の理であり、成程五揃えば大きな力を発揮するであろう。

ところでタイの五大プラクルアンとは、水・土・火・風・金であるが、本家のインドは地・水・火・風・虚空の五である。本家の虚空がタイでは金という即物的なものに変わっている。タイで翻案されたものであろう。ところで五大は、火・水・木・金・土の五行相克なる五行説と似ていなくもないが、五大と五行は全く別物である。以上みてくると、タイは東西文明の十字路であったと思わざるを得ない。詳しく調べれば、面白い噺はまだまだ存在するであろう。

<了>

 


J・センターモールにも在った i CHANGE

2018-09-19 07:06:45 | フィリピン・セブ

アヤラモールの i CHANGEで両替した記事を掲載したが、昨日J・センターモール内のイミグレ・オフィスにツーリスト・ビザ申請用紙を取得にいくと、オフィスの手前に両替ブースがあるではないか。よく見るとアヤラに在ったiCHANGEである。昨日の両替料率は0.4785で、J・センターモールのもうひとつの両替ブースCMAの0.468より遥かによい。何もタクシーを使ってアヤラまで行く必要はなかった。

場所は2階でエントランスを入り直進、薬のWatsonsの角を右に回ってすぐの場所で、分かりやすいとかんがえている。東横イン・セブで宿泊される方々はご利用されることをお薦めする。

<了>