世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

チェンマイ大学陶磁資料室#1

2015-06-30 10:22:20 | 博物館・タイ
 チェンマイ大學陶磁資料室とは、当該ブロガーの勝手なネーミングである。芸術学部に付属するそうだが、詳細はよくわからない。
 場所は旧市街の北西方向、運河沿いの外環状通りの西側で、フォイケオ通りとステープ通りに挟まれた4平方キロメートルの広大な構内である。
 当日は裏門(西門)から構内に入った。そこに女子学生がいたので場所を聞くと、たまたまそこに掲げてある構内地図で13番の建物だと云う。ここから2kmはあるので、無料の構内循環バス5番に乗り、途中で1番バスに乗り換えて行くとよいとのこと。早速5番バスに乗り途中で1番バスに乗り換えたまでは順調だったが、ここで久々にチェンマイ式ドツボに嵌った。とんでもないところで1番バスの運転手に降ろされた。目的地の所在を聞くのだが、聞く人毎に異なる場所を指し示す、その都度右往左往することになった。たまりかねて地図を描いてもらったが、その位置も描いてもらうたびに異なる。1時間を経過した時点であきらめたが、最後にプロフェッサーであろうか、スタッフであろうか理知的な人に出会ったので、目的地を尋ねると現地点の隣の建物で、その2階がそれであるとのことであった。
 後学の方々は、その資料室の場所を知悉した人に連れて行ってもらうか、余程周到な準備をしていない限り、探し当てるのは困難である。そこでその位置を示しておく。参考になれば幸甚である。

 赤丸の位置に上写真の建物が建つ、その2階が下写真の資料室である。
 訪問時に担当プロセッサーは不在であったが、事務員によると資料室の見学は可能であった。質問したいことが沢山あるので、再訪してみたい。写真撮影を許可されたので、次回から収蔵品の紹介をしたい。

チェンマイ国立図書館

2015-06-26 09:46:16 | 博物館・タイ
 昨日、北タイ古陶磁の図書を閲覧すべく、チェンマイ国立図書館へ行ってみた。図書館の構えはそれなりだが、図書室に一歩を踏み入れると、書架には疎らな図書しか見当たらない。一挙に期待は萎み、目的の図書はないであろうと諦めた、おかげでそこの写真を撮るのを失念した。多分司書とおぼしき女性に聞くと、あるにはあるらしい。その書架に案内してもらった。



 対象図書を探すと5冊あったが、既に蔵書しているものやタイ芸術局第8支所で見た書籍もあり、興味をひいたのは<ナーン窯発掘調査報告:タイ語版>のみであった。これのコピーをお願いし、持ち帰ることにした。
 その調査報告で見て多少なりとも衝撃を受けたのが、下の写真である。

 これは、Gooブログ「の~んびりタイランド 2」に紹介されていた貼花文様で多分麒麟と思われる。更に次のような象の印花文様も存在しているようで、これは当該ブロガーにとっては初見であった。是非現物をみたいものである。

 過去、パヤオの鉄絵象文様と称してインターネット・オークションに出品されていた倣作の盤があった。その鉄絵文様と上の写真の印花文様のシルエットがそっくりであった。なるほどこの文様を写したのか。

 いずれにしてもこの調査報告は、興味ある記事満載である。残念ながらタイ文字は辞書片手のド素人で、長文のタイ文字を翻訳できそうもないので、その筋の人にお願いすることになるが、何とか読みたいと考えている。

チェンマイ・イミグレ待ち時間解消裏ワザ

2015-06-25 09:22:17 | チェンマイ
 チェンマイ・イミグレの長時間待ちはつとに有名である。聞くところによると朝5-6時に行列ができるという。事の真偽は?との印象をもたないでもないが、昨日(6/24)午後1時パスポートを受け取りに行くと、番号札は450番でオフィスにファラン(外国人)が入りきれず、外にもいる。成程朝5-6時は、あながち誇張でもなさそうだ。
 それもあってか不便解消のため建て替えると云う。その期間中はショッピングコンプレックスのプロムナーダに、6月12日(金)から1時移転するとのことであったが、依然として空港近くの従来地点で業務を行っている。・・・アドバルーンは揚がるが、その通りになった試しはないチェンマイであれば、別段驚くことはないのだが・・・。

 写真の通り小さな建物で窓口の数も少ない。奥にはコピー屋と写真屋もあるので、パスポート持参だけで事足りるのは良いのだが、早朝から長蛇の列は困ったものだ。そこでビザ代行屋の出番である。チェンマイにはそれなりのビザ代行屋が存在する。今回はG社にお願いした。
 今回の滞在は、ダブルのツーリストビザで入国した。入国後2カ月経過時点で、1カ月の延長手続きが必要である。今回それをお願いした。申請書の記入と提出、受取サポートをしてもらえる。ビザ延長料金1900バーツ、G社手数料1000バーツである。この1000バーツからイミグレ審査官に幾ら袖の下が渡るのであろうか?
 いずれにしても、この1000バーツで我々は大助かり、パスポートを受け取りに行くだけで事足りる。待ち時間もない。専用窓口へ行けば最優先でパスポートを受け取ることができた。イミグレの時間待ちに閉口している方、一度代行屋を使われてはどうだろうか。



カンタリーヒルズの水盤アート#1

2015-06-24 09:42:25 | チェンマイ
 写真の水盤に活けられる花々は、4-5日毎に活け替えられる。カンタリー流のおもてなしの心を表しているのであろう。京都の一力は知らないが、京都でも見たことがない。なぜ日本でこのような水盤アートをみないであろうか?これから夏になる。目に鮮やかな水盤アートでお客さんの目を楽しませて欲しい。


 今後、4-5日毎に活け替えられる都度紹介したいと考えている。



北タイ窯址紀行:ムアン・ケーン古窯址

2015-06-23 09:34:42 | 窯址・タイ
 ムアン・ケーン古窯址については、「清邁堂コレクション」を参照願いたい。このムアン・ケーン古窯址は2度目である。カロン窯址紀行での所在地探しが、比較的順調だったため、予定時間より 早く終了しチェンマイに戻る途中に行った。しかし乍ら残念なことに、正面の門は開いていたが資料館は閉館で、中を見ることはできなかった。
写真の1号窯は炭素14年代測定で1445-1475年を示すと報告されている。その年代測定の結果、創業は1375-1400年頃と報告され、約100年間操業したと考えられている。
閉館中の資料館の壁に以下の資料が貼り付けてあった。その1部を掲げておく。


刻花で鎬文を表した盤も焼成されたようだが、サンカンペーンの鎬文と比較すると稚拙な感じがする。

 ムアン・ケーン窯の特徴が表れている壺片で、写真の色合いは実物とやや異なるが壺の内側は青磁釉、外側は褐釉に覆われている。このような陶片が数点出土しており、一つの特徴を示している。
 当該ムアン・ケーン窯は、確証はないものの時期的に考えると、サンカンペーン窯の陶工により開窯されたものと思われる。