徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

さなえちゃんの結婚

2008-11-22 14:31:49 | その他
 いとこのさなえちゃんがついに結婚した。四十路を過ぎ、もう結婚しないのかと思っていた。聞けば旦那さんとは随分永いお付き合いだったという。いつまでもハッキリしない二人に業を煮やした叔父夫婦が「一緒になるか、別れるかハッキリしろ!」と迫ったらしい。ともかく良かった。優しそうな旦那さんだ。
 彼女が生まれたのは僕が大学2年の年だった。誕生の知らせに、住んでいた川崎の寮から、叔父の家のある御殿場へ駆けつけた。小さな赤ちゃんだった。抱くと両手の中に収まってしまうほど小さかった。人間というより小動物の感じがした。その後、大学在学中や卒業後も何度か御殿場を訪れた。さなえちゃんは同年齢の子どもと比べてとても小さかった。でも自衛隊のレンジャー部隊だった叔父の血を引いているのか活発に動き回った。近所の遊園地でブランコに乗ると、立ち漕ぎでブランコが一周するのではないかと思うくらい大きく漕いだ。ハラハラしながら見守ったものだ。
 2つ違いの妹たえこちゃんは早く結婚した。だから時折、さなえちゃんのことを思い出しては気になっていたが、よけいなお世話だったようだ。それにしてもウェディングドレスに身を包んださなえちゃんは、叔父と結婚した頃の叔母の顔にそっくりだ。