飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

お金の仕組み-マネーが生み出す格差社会-

2007-12-18 21:16:20 | 社会・経済

お金が、通貨と言うより、マネー(それ自体が価値)になったら

 お金が、通貨 であるうちはいい。マネーとして、それ自体が価値を発揮し出すとどういう事になるのか。
Photo
 その前に、マネーとなる原因は、お金の増殖機能、金利である。そして、その為の融資機能である。その融資機能を飛躍的に高める信用創造である。これらは本来の通貨として、お金の交換機能以外のものである。
 さらに、国別通貨はそれぞれ、各国の経済力価によって為替価値の差を生み出す。そして、それらは為替差益を求めて流通する。それに費やされるマ ネーは実体経済の比ではない。実体経済の比ではないマネーと言えば、株式、商品市場をはじめ、ありとあらゆる先物相場が形成され、高いレバレッジ(倍率) がかけられマネーが流通する。今は、何でもかんでも債権証券・何とか証券が生まれ、マネーが流通する時代だ。サブサプライローン債権などと云ったモノは、 おそらく普通の人々は何のことかも知らさせてはいなかった典型であろう。
 敢えて解説すれば、アメリカの実体経済の底上げをねらった
ばらまきローンのなれの果てである。その次に来るものは、カードローンの破綻であることは間違いない。

Photo_2  米国のサブサプライローン破綻が、日本の大手銀行・証券会社に多大な損失をもたらす構造であることにオドロキを禁じ得ない。

 一体全体、経済とは何であろうか。解りやすく砕いて教えて欲しいモノだ。豊になると云うことは、何をせねばならぬか、具体的に示して欲しいモノ である。おそらく、『真面目に働き
、無駄をしない。倹約これ努べし』などと云うことは、時代遅れの手法であることにマチガイはない。

 現因は、マネーが価値を持ってそれ自体が流通する仕組みが、巨大化したことにある。物を作ることより、物を売ることより、サービスを売ることよ りも、実際、マネーを扱うことが規模も大きいし、稼ぎが圧倒的に大きいことになっている。それは、一部の人々の世界である。従来型の
『真面目に働き、無駄 をしない。倹約これ努べし』の人々は、確実に通貨が回ってこない構造になった。貧富の格差はそこに生まれる。

 人間の知恵で生み出した
Photo 通貨としてのお金、それが今やマネーとしての一人歩きをし始めた。『魔ネー』として、偶像化した。その諸悪の根源が、金利であり、信用創造である。もはや通貨であって、通貨ではない。マネーバブルである。
 格差がさらに広がれば、2通りの
前途しかない。1つは低層者層のマネー経済参入である。不可能に近いが、出来れば最終バブルの破綻である。理由 は、実体経済が消滅するからである。2つめは、革命である。しかし、それは許さないであろう。その為の、管理統制社会が目前にある。つまり、奴隷管理社会 を意図して、世界を一旦混沌の世にして圧政を受け入れさせようとする輩が確かに存在する。
 
目を覚まして、見極めなければならない。それが、このブログの大きな目的の、ほんのささやかな飄(つむじ風)である。

(追記)すでに暴落するであろうグリーンノートの米ドルは、新たなブルーノートとして、準備されている。新たなコインも出来ている。記載のコインがそれである。
AMEROSコインである。それよりも、電子マネーの普及であろうし、社会保障制度の名を借りた、低層者層の管理体制確立であろう。
 
強制収容所は、おとぎ話ではない。人口削減も実施段階だ。