飄(つむじ風)

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界面活性剤ゼロ(0) バジャン、その意義!

2014-11-02 12:16:42 | バジャン

界面活性剤と言っても、耳慣れない方が多いだろう・・・。
現在の洗剤は、ほとんど界面活性剤である!
化粧品もそう!
トイレタリー製品の多くもそう!
生活は界面活性剤に取り巻かれている・・・!

 

これから、界面活性剤ゼロ(0)について、その意味するところと、意義、そして、役割について書いてまいります。

何回連載になるか? 見当をつけないで、思うままに書いてまいります。

 

界面活性剤というのは、水と油を混ぜ合わせる働きをする物質と考えても良いでしょう。

水と油は、ご存知のように決して混ざらない性質を持っています。

『水と油の関係』とは、よく言ったものです。


 

全く混ざらないと言えば、ウソになりますが、普通、水には油は溶けません。油に水は混ざりません。

これを仲立ちするという意味で、界面活性剤と呼ばれる物質があります。

混ざらないというのは、はっきりとした境界が出来ていることを意味します。

その境界面を活性化して、間を取り持つ役割をする物質が、界面活性剤です。

(境)界面活性剤と書けば、分かりやすいでしょう。

 

こうした物質は、自然界にも存在します。植物や動物にもそうした物質があります。

当然のことながら、人間の体内にも存在します。

そうでないと人間の体は、ご存知のようにタンパク質や脂肪や様々な物質から成り立っています。

また、常に血液が巡回し、新陳代謝を繰り返しています。

その70%は水だと言われています。

 

血液ばかりでなく、リンパ液や細胞間生体水が充満しています。

水は、生体に欠かせません。

空気もそうですが、水が絶たれると生命活動が失われます。

生体水(血液・リンパetc.)は、あらゆる物質を溶かし、生体各部に運び、命を育み、排出を助けています。

 

当然、脂肪を溶かし、排出するのも大切なことです。

その中に、界面活性剤として働く成分が体内にはありますし、

栄養素として、食物から供給されます。

代表的なものは、サポニンリン脂質ペプチドなどです。

 

大豆レシチンなども大切な食物由来の界面活性剤ということになります。

 

これらが働きあって、脂肪を各部に運んだり、余分な脂肪を排出したりしているものと考えられます。

ですから、

界面活性剤は大切なものだという事が出来ます。

そして、

自然界には、全く無駄がなく、必要なものは全て備わっていると

改めて驚きます。

 

そうした姿に倣ったかどうかは知りませんが、

石けんという界面活性の働きをする物質を人間は見出しました。

これは油に親しく、水にも親しい成分を化学合成させて作られます。

詳しく言うと、油と水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム(カリ石ケン)の合成です。


 

目覚しい洗浄効果を発揮しました。

今まで落なかった油汚れが、目覚しく落ちたのです。

 

次第に、

油が石油に移り、さらに性能の高い合成洗剤が生み出されました。

合成洗剤というのは、別名、合成界面活性剤のことです。

合成洗剤は、今では多種多様で、

石油系もあれば、植物油脂系もあります。

そして、

それぞれ性能も毒性も違いがあります。


 


 

一般に合成洗剤と呼んでいるものは、こうしたものを言います。

 

石けんだけが特別で、

石鹸と呼ばれて、合成洗剤とは呼ばれていません。

その理由は、よく分かりませんが、多分、製法が歴史的に定まっているから、

石鹸と呼ばれているだけでしょう。

界面活性剤としては、人間が合成して作り上げたものであることには変わりません。

 

大きく分けますと、天然界面活性剤と人工界面活性剤(合成洗剤)とに大きく分かれるということです。

 

天然の界面活性剤は、いろいろなものに含まれて存在します。

例えば、大豆には適度なサポニンなどが含まれていますから、大豆の煮汁には、それが含まれます。

レシチンなどもそうでしょう。

すると、

その煮汁で物洗いすると、よく落ちます。

昔から、それは知られていて豆腐屋さんなどは大いに利用していたものです。

 

今ではほとんど知られていないでしょうが、

糠袋(ぬかぶくろ)などもそうでしょう。

お米の糠を袋に詰めて、お肌を洗うときめの細かいお肌を引き出せるということで、

日本の女性は愛用していました。

今でもいらっしゃるかもしれません。

 

 今では、

ほとんど洗浄剤といえば、合成界面活性剤です。

泡立つものは、全てそうだと考えることができます。

それに、

クリームと言えば、必ず、界面活性剤が使われています。

乳液もそうですし、あらゆる化粧品には使われています。

界面活性剤が別名、乳化剤と言われるのは、油が水に混ざった状態(乳化)を作り出す重要な働きがあるからです。


 

台所用洗剤や、トイレタリー商品(シャンプーやリンス)もそうです。

そういう意味では、

現代生活は、『生活は界面活性剤に取り巻かれている・・・!』と言っても過言ではありません。


 

又、

産業構造が、石油産業を頂点に成り立っており、

ほとんどがそうした合成製品に満ち溢れていますから、

洗剤といえば、合成洗剤で、界面活性剤でないものはないという状況です。

 

泡立たつものは界面活性剤、クリーム・乳液、そして、化粧品といえば、

全てに界面活性剤が用いられており、

化粧水、メイクアップ化粧品も例外ではありません。

 

もしも、それらに何も問題がなければ、結構な話ですが、

合成界面活性剤には、必ず毒性があります。

 

これは、ここで初めて書いているのではなく、

PRTR法・制度が創られたことからも明らかです。

 

これは、環境ホルモンが問題となり、あらゆる化学物質に対する警鐘となりました。

これは地球環境生物だけではなく、人類の生存にも重大な問題が提起されたからです。

その中で、

はっきりと合成洗剤は、「国際有毒マーク」が指定されることとなったのです。

これは2006年1月に読売新聞に掲載されました。


 


 

合成界面活性剤(合成洗剤)が有毒であると認定された瞬間です。

しかし、

そのことはあまり知られていませんし、

実際に「国際有毒マーク」が、製品に明示さててもいません。

多分、「石鹸洗剤工業会」の見通しで、明示を断念されたものと思われます。

相変わらず、今までと同じように極めて普通通りに使われていることが、

驚くべきことです。

 

ますます、環境に対しては負荷が高まっています。

特に、中国の経済進展や、家庭用排水が野放しの地域が増えて、

河川や海の汚染は広がっています。


 

今回は、環境をテーマには書く予定ではないので、割愛しますが、

これは本当に由々しき問題です。

 

合成界面活性剤が有毒であることは明確になってはいるものの、

使用方法に変化がなければ、何も改善されません。

その毒性について、

ひとつだけ書くとすれば、家庭用の合成洗剤を常用濃度でメダカを入れると、

15~20分で確実に全滅するというデータがあります。


 

そして、界面活性剤は

いくら濯いでも、必ず、0.05%~0.1%は衣類や体に残留するということです。

このことはあまり知られていません。

 

今、下着メーカー等に苦情が殺到しているということですが、

下着に因るアレルギー問題です。

メーカーも素材を厳選するなど対策に追われています。

しかし、

それが洗剤に依るものだとしたら、問題解決にはならないでしょう。


 

又、

アトピー性皮膚炎が社会問題化しています。

大都市で約半数超、地方都市で約30%近い幼子を苦しめています。

 

アトピーという言葉自体、原因不明という意味ですから、その根は深いものがあるかもしれません。

しかし、洗剤がその要因に一つであるとしたら、

恐るべき実態が垣間見えます。

 

実は、

有数のアトピー専門医師は、洗剤を遮断することで目覚しい診療成果を上げています。

まずは、洗剤と合成界面活性剤入の製品について、

扱い方を見直すべきではないでしょうか?

 

界面活性剤が何故アトピーを悪化させるのか?

それは簡単です。

何らかの原因により、アトピー体質を持つと、皮膚が荒れたりかゆみを発症します。

そして、自然に掻き毟ることで、皮膚の角質が破壊され、バリヤーが無い状態になります。

 

界面活性剤は、

脂肪やタンパク質に親和性が元からありますから、

付着し、浸透します。

元から、有毒な成分ですから、一層悪化を招くのです。

 

又、それ自体、油脂を分解し、取り除く働きがありますので、

比較的健康なお肌も皮脂成分を過度の取り除き、バリヤーの働きを失わせます。

 

アトピー体質の方であれば、界面活性剤を使えば使うほど、

アトピー性皮膚炎を招き、悪化を招くというのです。

そして、

どんなものにも界面活性剤は付着し、残留します。

 

界面活性剤による洗浄というのは、

汚れを界面活性剤で包み込み水に流すという働きがありますが、

同時に、洗う本体にもそれが包み込み分離するという性質があるからです。

 

どんなに濯いでも、一定量は衣類の表面や、皮膚に残るという性質です。

そして、有毒です。

バリヤーがなくなった皮膚からは、体内侵入が始まります。

そのため、「経皮毒」という言葉が生まれました。


 

ご存知のように、皮膚から侵入した有毒物質は、排出機能がありません。

直接に血液・リンパに侵入し、体内を巡ります。

先ごろ、大手化粧品メーカーの化粧品事故がありましたが、

恐ろしい結果を招きます。

 

化粧品には浸透性を持たすために界面活性剤が多用されているからです。

 

本来、皮膚は物質を侵入させないように、バリヤーがあるのであって、

皮脂や多層の角質(20層)によって守られています。

本来は、良いものだといっても簡単に侵入させることは重大な問題を孕んでいます。

 

ましてや、

体質的にアトピーやその他のアレルギーを持つ方にとっては、

死活問題と言えるでしょう。

 

皮膚は、守らなくてはいけません。

汚れを取り去り、清潔に保つことは重要ですが、

バリヤーと角質は守らなければなりません。

 

ましてや、なんであれ異物の侵入は許してはなりません。

 

このことを第一に考えていると、自然と対応策が見つかります。

解決策が見いだせます。

どんなアトピー性皮膚炎に悩んでいる方も、改善の道が見えてきます。

 

今健康な方も、このことをまず肝に銘じておくことをお勧めしたいと思います。

 

ところが、

残念なことに、洗浄剤といえば界面活性剤です。石けんも界面活性剤です。

それを止めるということは、お湯洗いしかありません。

それでもまず、それを実行していると、必ず、改善されます。

そして、

乾燥しないよう保全をして、皮膚を守ることです。

掻き毟らないように、安全保湿剤を使用してください。

 

あまりにかゆみが激しい時は、医師に相談して、鎮痛剤を処方してもらうことも一策です。

かゆみは、神経の刺激で起こりますから、痛みの軽い症状だと言えます。

掻き毟るということは、物理的に皮膚の角質・バリヤーを壊すことになります。

一層、症状が悪化します。

 

さて、

界面活性剤を使わない洗浄剤がないと書きましたが、

これまではそうでした。

しかし、実はあるのです。

あまり知られていませんが、特許的製法でそれは日本で生まれました。

その事については、

次回以降に書いてまいりたいと思います。


 

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長い文章を読んでいただき、ありがとうございます。

少しは参考になりましたでしょうか?

では・・・(次回をお楽しみに・・・)