飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

官僚・警察腐敗!勘違いが支える日本②

2014-11-20 17:43:11 | 竹原信一元市長

官僚・警察腐敗!勘違いが支える日本
の続きである・・・。
驚くであろう・・・!?
信じられないであろう・・・!?
事実は小説より奇なり、ということは、
このことである!

 


これは警察だけの問題ではないであろう。

日本の制度そのものの問題であり、その疲弊化であろうし、

制度の根拠になった国家公務員法の悪しき一面の現実化だろう。


確かに、

国家公務員法には・・・


第一条  この法律は、国家公務員たる職員について適用すべき各般の根本基準(職員の福祉及び利益を保護するための適切な措置を含む。)を確立し、職員がその職務 の遂行に当り、最大の能率を発揮し得るように、民主的な方法で、選択され、且つ、指導さるべきことを定め、以て国民に対し、公務の民主的且つ能率的な運営 を保障することを目的とする。


とある。

これはこの法の目的及び効力、第一条の条文である。


普通、一般国民が、この法律を読む機会はほとんどないが、

読めば読むほどに?と考えざるを得ない。

一言も、憲法に定められた公務員の公僕については、書かれていない。



憲法15条には、


 

第十五条  公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。

 

 すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。

 

 公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する。

 

 すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない。


とあるが、ここでいう公務員とは一体何だろうか?

公務員には、国家公務員と地方公務員とがあることは、誰でも知っている。

憲法の公務員とはなんであろうか?


特別職公務員(議員その他)のことであろうか?

誰にも分からないのである。


しかしながら、

憲法が上位法で、国家公務員法は下位法であることは常識であるが、

いつの間にか、いきなり、公務員とは国家並びに地方公務員と定義づけされ、

憲法でいう公務員を、多分、特別職公務員と定義付けされているのである。


法で言う公務員とは、


この法律は、もつぱら日本国憲法第七十三条 にいう官吏に関する事務を掌理する基準を定めるものである。


とあるから、官吏のことだと思うが、公務員にすり替わっているのである。

言われてみれば、驚きだ。


そして、

一番先に戻るが、国家公務員法の目的と効力第一条は、

まるで、官吏の身分保障を定めたもので、

日本国憲法の公務員とは、全く別ものである。


公務員法とあるが、これはそう呼んでいるだけで、官吏法である。

もっと言えば、官吏身分保障法であって、

どこから読んでも公務員法ではない。

地方公務員法も基本的に同じであろう。


敢えて言えば、特別職公務員が憲法で言うところの公務員に似てなくもないが、

厳密言えば、日本には憲法で言うところの公務員は存在しない。

又は、はっきりと定義されていない。


こんなことって、寝耳に水である。


これは竹原元市長の指摘であるが、ごもっともと言うべきだ。

これがまかり通っているとは、現代の七不思議というべきであろう。

そして、

この「国家公務員法」は、


この法律の規定が、従前の法律又はこれに基く法令と矛盾し又はてい触する場合には、この法律の規定が、優先する


とあるが、憲法にも優先するが如き主張をしている・・・。

いやはや、驚きである。


もはや、日本は国民主権も存在しないとでも高らかに宣言している様である。

直截に言えば、官吏(公務員)が、全てに優先するが如き主張であって、

しかも、

職員の福祉及び利益を保護するための適切な措置を含む


とあるから、まさに官吏(公務員)による、官吏(公務員)のための法律が国家公務員法ということになる。

しかも、官吏(公務員)の福利を守るための法律、即ち、身分保障法である。


そこには、国民主権の一言の記述もなされていない。

官吏を罷免することは、国民には到底無理なのである。

ということは、憲法に文言は死文であり、

官吏に関しては、国民主権は不在であり、

日本は、官吏の支配する国家ということが、見て取れる。



いわゆる、公務員天国は、こうした法律によって生まれたものであると言える。

これでは憲法もあって無きごとく、

憲法9条と同じで、

統治上の高度な政治判断として、どこ(裁判所)も判断しないのであるから、

これについても誰も判断しないで、ここまで来たのであろう。


主権者は、日本でおいては官吏(公務員)であることが分かった。

官僚・警察の腐敗の原因もそこから発する。

利権構造もそうである。

日本は、官吏(公務員)の、官吏(公務員)による、官吏(公務員)のための国家であった。


日本で官吏(公務員)になることは、

最大の身分保障と、法律による互助機能と、

あわよくば、支配階級への登竜門である。


ああ、しまったなぁ~・・・。

しかし、面白くもなんともない!

(昔、私も官吏(公務員)であったが、面白くなくて、直ぐに辞めた。

若気に至りで、公僕と自負して乗り込んだ世界は、実は違っていたのである。)


【転載開始】前阿久根市長・竹原信一×兵庫県警元警部補・飛松五男

 

第8回 社会保険不正請求

<社会保険不正請求の片棒>

 飛松 神戸市内に、警察の人事を左右する病院があったんです。こ の病院には、総務部長も来たりして麻雀なんかしていた。この病院に、警察官の保険証、共済組合の健康保険証を50人くらい預けておく。それで、ケガや病気 で病院にかかったようにして、保険金を不正請求しとった。兵庫県は広いんですよ、淡路とか日本海まである。1日では往復できんのに、その人らが保険証を預 けたままですよ。淡路で刑事課長していた奴が、診察をずっと受けていたようになっていた。刑事課長はずっと淡路におったのに、神戸市内の病院に来れんじゃ ないですか。来れんけど、保険証を預けておった。黒河内豊(注:第2回「警察の基本活動」<初動ミスは、生活安全部>参照)は、これの番頭です。だから、警察内でのキャリアにもどんどん認められて、どんどん上に行った。

 竹原 完全な犯罪者ですよね。

 飛松 犯罪者ですよ。僕は社会保険事務所に何回も報告した。こういうことしているから、警察官の保険証を全部調べてくれと。

 竹原 社会保険事務所は動かないでしょう。

 飛松 全然動かない。警察官は絶対に悪い事をしたらアカンですよ。そういうところが警察やないですか。

 竹原 まあ、建前はね。そうすると、たくさんお金を集めた人が警察署で出世する?

 飛松 そういう人らがトントン上に上がっていく。試験受けるのも、そういう人らは上手する。

<「憂い奴だ、よいよいよい」>

 飛松 下の者だったら、それを上納して、上納したら「憂い奴だ、 よいよいよい」と。警察の試験と言うたら、僕らの若い頃はきっちり確立していたが、今は、誰でも合格できるようになっている。ショートアンサーといって、 全国の警察官の教養程度を知るための一斉考査なんです。学校の学力考査といっしょです。これは全部やる。警察官が試験を受けへんというのはまったく嘘なん です。みんな試験を受けるんです。よく「昇任試験を受けなかった」というのはまったくの嘘なんや。必ず受けるようになっている。受けなかったら処罰受ける んです。受けて、ショートアンサーに合格して、それで1次試験合格です。2次試験受験に行く。大変な嘘ついている。拒否することはありえない。

 竹原 それが昇進試験の扱いになる。

<昇進試験で「2行警部」>

sora1 飛松  それが昇進試験の1次試験の合格になる。今は、上司が「こいつはよく仕事をする」とかなんとか言うたら、1次は無試験になる。いわゆる「赤バッジ」という 優良警察官賞をもらったら、十何点でもオーケーです。あれね、100点の問題やから50問出るから、3番に全部丸したら、14、5問は正解になるやないで すか、警察官は3番が好っきやから、14問できたら28点。十何点でいいから、それで通って署長になっている。信じられんでしょう。これ現実に、僕の近く におったんだから。そしたら2次試験に行くでしょう。僕は最高点で通って、2次試験で横に並ぶでしょう。そしたら2行だけ書いている。

 竹原 なんて書いているんですか。

 飛松 交通の安全だったら、「交通の安全を守るため一生懸命頑張ります」。正答はまったく違うんですよ。僕は一生懸命2枚に答えをびっしり書いている。その僕が落ちてね。2行だけ書いた者が合格する。僕は、その人に「2行警部」とか言いよった。

 竹原 そのくらいしかかけない人間が署長になる?「2行警部」ですか。<字数制限のために、一部省略>

 

【山本 弘之】

 

  【転載終了】


官僚・警察腐敗!勘違いが支える日本③

2014-11-20 17:31:50 | 竹原信一元市長

連載のみ継続・・・



字数の為に、転載のみ・・・


 

【転載開始】前阿久根市長・竹原信一×兵庫県警元警部補・飛松五男

 

  政治・行政・社会などあらゆる面で日本がおかしくなっている。前阿久根市長の竹原信一氏と、兵庫県警元警部補で警察組織 の腐敗と闘い、事件捜査・犯人逮捕に命を賭けてきた飛松五男氏が対談し、日本社会の現状と官僚・警察組織の腐敗をテーマに語り合った。2人は阿久根市出身 の同郷。市長、警察官それぞれの立場で、あらゆる抵抗に立ち向かって、「住民のために仕事をする」組織への変革を追求したケンカ魂が共鳴した。

(司会・文・構成:山本 弘之)

 

<前回よりの続き>

 

 飛松 「18点警部補」とかね。僕は本人の目の前で言う。嫌われますよね。それが僕の上司でくるんだから。そいつが僕に「お前、ちょっと勉強して頑張れよ」とか言う。「お前に言われたくないわ」と言い返しましたよ。

 

 竹原 勉強の意味が違った。裏金の勉強だった。

 

 飛松  そいつは、今、警友会の支部長ですよ。署長クラスやから。それが警察の現実なんです よ。僕が『歪曲捜査』に書いた一部をしゃべりましたけど、そこまで固有名詞を出して本当に書きたかった。そうしなかったら、その人らが何をしたか世の中に 認知されません。それくらいの罰を与えないと、警察はよくなりませんよ。それがどんどんいい生活して、いいような顔をしているから、日本国はつまらん国に なる。一生懸命努力しても報われない国になっていきよる。僕は、黒河内にしても、知っているのしかしゃべれんから。兵庫県のナンバー1、ナンバー2、ナン バー3みんないっしょですよ、僕と一緒に仕事をするやないですか。警部補になって、上司で来た時に、いろんな問題があったんですよ、いかに警察官ではない か。1人なんか、兵庫署におったときに隣におった奴、もう1人も、これは神戸西署におった奴。

 

 竹原 よくそういう人と縁がありますね。

 

 飛松  縁があるというか、兵庫署というたら、そういう優秀な人が腰掛でおるところなんで す、何にも事件が起きない、不祥事が起きないところで、腰掛けでおるところで、不祥事が起きても誰かが処理してくれるから、そこにおるだけ。黒河内も、神 戸西に腰掛けで来たんです。そこやったら、昔、玉津警察署で、「玉津保養所」と呼んでいた。留置所がないもの。「保養地」やった。警察にもそういうところ があるんです。だから、ここやったら何も起きないと、そういう人が行くところがある。

 

<平日飲み屋、土日はゴルフ、全部接待>

 

 飛松 そして、上の階級の人は、月火水木金毎日、飲み屋に行ってカラオケ歌って、土曜日曜は麻雀とゴルフ。すべて接待です。自分の金を出しません。平日飲むのは、安全協会とか外郭団体が入り口で待っているんです。

 

 竹原 安全協会の会費が接待費に使われている?

 

 飛松  協会費から、警察OB、一部幹部の遊興費、個人的な家の増築とか新築に使うていた。 だから、僕は全国初、「安全協会は任意団体ですよ」と大々的にテレビ局で言うた。その当時、兵庫県では8割方、安全協会に入っていた。そしたら、3割方に 減った。その結果、ものすごく収入が減った。それでも経営は悠悠とやっていける。

 

(つづく)


  

第9回 自分たちの利益を守るのが公務員の目的

 

<110番電話に出ず、トイレで無線聞く>

 

police 飛松  警察学校のときに、治安の維持に燃えて、やったるぞという気になって、厳しい訓練を受けるんですよ。勉強も一生懸命する。でも、警察に行ったら、見たら、 上手したり、悪い犯罪見るんですよ、上手したり悪い犯罪した人の方が出世する。こつこつ住民のために、被害届1つでもをきちっと受けたり、相談ごとを「そ うですか」と言って住民の意見を聞くような人は疎ましがられ、組織の中で輝いていないんだから。僕は、ホンマにそういう人の方が輝いているのが組織の姿だ と思うんやけど。
 事件発生を受けるのも、事件があって、その110番通報あったら、電話に出ないで、まずトイレに入る。大に座る。無線持っているから、「どこそこで何々 があった」「どこそこ交番のだれが現着(現場到着)」という無線を聞いてから、現場に行く。受け持ちの交番ですよ。逮捕するやつとか検挙するやつは、いっ ちょ絡みで行くんです。それが現実です。それをやるのが一番多いのが、2世(偽)警察官。ニセというのは、普通やったら、2代目なので2世と書くじゃない ですか、でもこいつらは偽物だから偽警察官。1番で現場に駆けつけると何かある、それが怖いんですよ。
 不思議でならないのは、どうして、そういう奴が出世し、天下りまでできるのか。

 

 竹原 いやいや、悪事を働くと出世できるというのがこの国のルールですよ。そして守り合う。マフィアなんですよ。

 

 飛松 マフィアとヤクザはまだ義理があるからマシやと思うています。マフィア以下の輩の集団や。本当に、この人らなんのために生まれてきたのか、人間性そのものを疑います。

 

 竹原 それが、国の仕組みというか、正体なんです。

 

<全体の奉仕者と警察組織、再採用、ヤクザ以下…>

 

 飛松  実際に僕も40年間公務員をしてきた。最後の辞める前15 年くらい前から、いろいろなところで「これは違うぞ」「公務員は全体の奉仕者」だと。不祥事があると、警察官としてのというより、人間としての資質が出て くる。不祥事というより、警察の犯罪ですよ。いわゆる誤認逮捕とか調書の偽造がクローズアップされていますが、まさに犯罪なんですよ。その犯罪で警察官が 逮捕されています?ちょっと重たいやつだけしかされていないでしょう。

 

 竹原 世間がうるさいからだけでしょう。

 

 飛松 世間体がうるさいから書類送検しただけで、実刑にいったのはないでしょう。

 

 竹原 逆に出世していたりして。

 

 飛松 再採用ですよ。起訴されたら、分限免職という規定がある。ところが、「あいつクビになったのに、なんで来てるの?」というのがある。再採用ですよ。その現実を国民は知らない。

 

 竹原 飲酒運転でもクビになってもまた復帰していますよね。

 

 飛松 そのうえトントントンと出世しよる。

 

 竹原 悪事を働くと、見かけ上ちょっと下がったように見せかけて、結局は昇進する。ヤクザが組織のために犯罪を犯して刑務所に入る、そして出てきたら出世する。あれですかね。

 

 飛松  そうですね。ヤクザの場合は、やった者は非難されるし、新聞でもどんどん報道され、 ただでさえ悪いのをさらに悪い悪いと書くやないですか。公務員、僕は警察官についてはよくわかっていますから言うけど、警察官は法を守らないかん、絶対に 犯罪をしたらいかんわけなんです。犯罪を犯したらその場で腹を切らなければいかん。腹を切るどころか、言い訳ばっかりして、絶対に周りには波及させず本人 だけ。上司の命令があったはずなのに。警察の組織というのは、役場もいっしょだけど、柔な組織じゃないんです。指揮命令がきっちりしている。それが悪事を したときだけ、指揮命令権がまったくなしなんです。命令していない、わからないと、本人だけがトカゲのしっぽ切りなんです。

 

 竹原 なるほど。

 

 飛松 しっぽ切りだから、上の者が責任を追及されんで済んだ分をフォローするわけです。自分のことを言うたら困るから。

(つづく)
【山本 弘之】

 

 

第10回 大本は国家公務員法

 

<自分の集団に利益を回すのが仕事>

 

 竹原 本当に警察だけではなくて、市役所も官僚組織も一緒なんで すよね。たとえば、年金なども掛け金を泥棒するつもりで制度をつくったと、戦前の年金課長が言っていますからね。つまり後からみんなに請求すればいいんだ からどんどん使ってしまえということで始めたのが年金制度。戦前から同じように腐敗というか、彼らは、当然の権利のように自分の集団に利益を回す、その回 すことが仕事だと思っている。

 

 飛松 竹原さんが言われているように公務員法とはなんぞや。国家公務員法、それが下って地 方公務員法。僕自身も地方公務員でしたが、公務員とはなんぞや。最初の公務員の目的の精神が欠如している。それを国民がなぜ糾弾しないのか。「それは違う ぞ」「公務員はそうじゃないぞ」と。会社のように利益の集団とちゃいますからね。いわゆる給料をもらっているには国民からいただいている。企業の場合は、 企業が儲けたのからみんなが分配していただいている。

 

 竹原 私もそう思っていたんですよ、公務員は。でも、この法律をみたら自分の勘違いだとわ かったんです。どういうことかというと、国家公務員法に「適用すべき各般の根本基準(職員の福祉及び利益を保護するための適切な措置を含む)を確立」と書 いてある。しっかり、「すべての根本が職員の福祉と利益、それを確立する」と。組織が儲かるようにするのが公務員の仕事でございます。

 

 飛松 うーむ。そういうことを書いて、公務員は「それを良しとしてやっていれば自分たちはいいんだ」と。

 

<日本の仕組みの根幹>

 

fukei 竹原  国家公務員法というのは、日本の仕組みの根幹なんです。この意味を深く理解しないうちは、公務員の皆さんまだまともな部分があったわけです。ところが、だ んだん、理解するというか、行動によって、あるいはいろんな法律によって現実的にあらゆる立法・司法・行政が結託して、自分たちに利益を回す行動をしてい る。すると、その現実がだんだんと本心の方、考えの方を変えてしまう。そして法の設計図が現実化しているということなんです。おそらく、年金の問題のよう に、戦前からそれがあったということは、戦後につくられたというのではなくて、明治政府からこの状態だったと容易に推測できますよね。つまり、この国は初 めから、一部の集団がその他の者を踏みつけにする、食い物にするかたちとしてつくられたんです。日本というのは最初から。国民全体の幸せのためにとかいう のは、国の仕組みとしてあったためしがない。そのなかで、国民は勘違いというのか、良心に従って勘違いして、「全体の奉仕者」と思い込んできたわけなんで すよ。現実的には、どんどん踏みつけにする力が大きくなっていく。そして、ようやくどうも違うような気がしてきた。でも、踏みつけにする側、公務員は、ニ セ公務員ですけどね、本来は公務員ではないんですが、それが自分たちの欲望を止められなくなっている。それに付き従う人たちも利権が集まるから、結託して 大多数を騙して利用してしまう。それを秩序と呼んでいる。「秩序であり、統治である」と。本質は支配ですよ。この構造というのは、おそらく世界中の状況だ と思います。国によっては、カースト制度とか身分制度とかあったりするが、名前が違うだけで、やっていることはいっしょです。人間が、何か握ったものを離 したくない。

 

 飛松 なるほど、公務員の既得権ね、間違った既得権をね、守ろうとする。

 

 竹原 既得権という意識さえないかもしれない。責務だとか、職務という言い方をしますよね。

 

 飛松 責務というのは、警察法第2条に警察官の責務というのがあるんですよ。警察官の場合 は、全体の奉仕者と国民の正義を貫き、犯罪を取り締まるとなっているんですけど、いわゆる、警察学校は毎日、責務を読むんですよ。毎朝、毎晩読んで、叩き 込むんです。だけど、まあ出て1年くらいかね、心に残っているのは。実際、試験問題で出しても、書かれへんからね。宗教的にというとあれやけど、ナムアミ ダブツといっしょやから。そういうことやって、僕は、ある教団の人らと話して、その教団よりも警察はひどいと思います。そのくらい警察学校では叩き込ませ る。

 

 竹原 でも警察学校は、上の人はそれが現実ではないとわかっているんでしょう。

 

<警察学校がカルト集団化>

 

 飛松 教える人は、ようくわかっていますよ。わかっているからこそ、警察学校自身がカルト集団みたいになっとるんですよ。それに従わん者は絶対にアウトなんやから。従わん者から辞めていくんだから。

 

 竹原 変な宗教組織で、上の方は全然その宗教を信じていなくて。

 

 飛松 そうそう、そういうようなことですよ。実際に名前を出したらまずいかもしれんけど、 あえて名前出しますけど、オウム真理教の信者は、松本智津夫がそこまで考えているのを知らんで、やったのと同じで、それが警察学校長、本部長、長官という タテの線を刺すために、はみ出さんために、「既製品の警察官」を作るために、枠をはめる。そこからはみ出したものは辞めさす。自ら辞める人が多いですよ。 僕らのときで、150人くらい入って、最後に卒業したのは100人程度ですよ。

 

 竹原 そんなにあるの?

 

 飛松 僕らのときでね。今はもっと辞めていますよ。

 

 竹原 どういうわけで辞めるんですか。どうも言っていることが違うという部分で辞めるんですか?

 

 飛松 それとね、訓練なんかに耐えられん人、あと2世(偽)警察官が夜逃げしたりね。夜逃 げすると、困ります。捜さなあかんから。本人が辞めて行ったらええんですよ。「はい、さいなら」でいいけど、夜逃げして、その人が死んだりしたり、いろい ろ事件になったら困るでしょう。なぜ捜すかというと、教官の自分の責任にかかるからですよ。たったそれだけなんです。教官は、本人のことなんか考えていな いんです。ただ自分の責任にくるからみんなを借り出して、兵庫県の芦屋の山をずっと捜すんです。

 

 竹原 警察も現場がそんなに緩いんなら、そんなに苦しい訓練なんかしなくていいんじゃないですか。

 

 飛松 だから、僕が言うやないですか、「強きにへつらい、弱きをくじく」。

 

 竹原 そうか、くじく場面になっているわけだ。

 

 飛松 いわゆるいじめをやる。

 

 竹原 警察学校がいじめの場になっている。

 

 飛松 そうそう。僕自身も、警察学校で、顔をボコボコにやられました。

 

(つづく)
【山本 弘之】【転載終了】

 


官僚・警察腐敗!勘違いが支える日本④

2014-11-20 17:29:10 | 竹原信一元市長

転載のみ継続・・・


字数制限の為に、敢えて書かない。


 

【転載開始】前阿久根市長・竹原信一×兵庫県警元警部補・飛松五男

第11回 部品かロボットの存在

<組織の後ろ盾がないと弱い>

police 飛松 僕がいつも言うのはね、市長が言うのもいっしょやけど、僕が知っとる組織は警察やから言うけど、警察官じゃないその前に、人間やないと思うんです。

 竹原 本当に人間じゃない。本当に、犬畜生です。

 飛松 犬畜生に劣るということです。警察官の弱さ、組織の後ろ盾がないと、弱い。僕は、そういう感覚です。

 竹原 良心を捨て去ることが仕事だから、裸になったら弱い。人間って、おかしなことになるんですね。なんなんでしょうね。部品になっちゃって、部品でさえないのか。

 飛松  部品だったら、そこをちゃんとやる。社会の一員ということさえもない、人間じゃな い。僕が言うのは、人間であって、社会の一員であったら、溝掃除もするし、それもせえへんのやから。警察官というのは、公務員といったらある程度のクリア してきている。学力的にもいろいろな面でも、その人は選ばれとるんですよ、選挙はないけど。選ばれているにも関わらず、こういうふうに不祥事が絶えないと いうことは、やっぱり、そこに公務員制度、組織そのものが欠落している。

<公務員という毒が社会を病気にする>

 竹原 根っこが悪い。

 飛松 そう、腐っとる。腐っとったら、横から食えるところがあるじゃないですか。それもないということですよ。

 竹原 そうなんですよ。毒だという感じですね。

 飛松 まわりがね、病気になってまうんですね。

 竹原 公務員イコール毒、みたいな感じですね。

 飛松  そこらあたり、なんでそうなってまうのか。姫路市で、住民票の間違った交付をしたこ とがあって、被害者の女性が、僕のところに相談に来たんです。その人は夫に、いわゆるDVで殴られたりするから、警察に言うて、住民票を見せたり交付せん でくれと制限をかけてたんです。それなのに、夫が「また殴ったる、殺したる」と思って住民票を取りにいったら、姫路市の職員が、住民票をすっと出したんで す。そこに出したらアカンと書いてあったんです。にもかかわらず交付した。だから、夫が近くに来た。それでおかしいぞとすぐ警察に飛び込んだ。警察が調べ たら住民票が交付されていた。交付した相手は加害者です。それで、「おいおいどうしたんだ」と問題になった。その担当者の上司に会うたんです。組織は、自 分の身を守るために、すみませんでした、すみませんでしたと、示談とかいろんなこともやったんだけど、ところが、その本人はいっさい謝るどころか、「なに が悪いんや」という感覚ですよ、「わしは住民票を出すのが仕事や」と。そこには、ちゃんと、やったらいかんということが書いてあるんですよ。その決まりを 守らない。確かに、住民票を出すのが仕事ですよ、しかしこれは規制がかかっとるから出したらダメやった、それを知ってもなんら反省がない、「わしは住民票 を出すのが仕事や」と、ちょっと違うやろと。

 竹原 ロボットみたいな感じでしょう。

 飛松 ロボットのように、言われたことしかしようとしない、考えない。

 竹原 魂が抜けているんでしょうね。

<暴走族リーダーの爆死>

 飛松 警察の詰所で、こんなことがあった。赤色灯のある詰所の前に、バリケードを張って、暴走族が集団で襲って来るから、鍵閉めるんですよ。

 竹原 警官が籠城するんだ。

 飛松  僕は、鍵を外すんですよ、痴漢におうたとか、ストーカーにおうたと言って駆け込んで くるやないですか。これは、僕のおらんときだったんですが、暴走族が集団で攻撃に来たんです。ドアも何も突き破られている、壊れている。それなのに、被害 届を出そうとせんのだから。捕まえようと思わない。おまけに警察官が殴られたり、小突かれたりしていたんです。ところが被害届を出そうとしない。

 竹原 どうにもならない。

 飛松  「それなら、ええ」と、僕は器物損壊で、捜査した。僕は、そういう厳しいこともする けどね、反面、暴走族のリーダーがそれから半年後、暴走しとって、爆死したんです。そしたら、暴走族に何の対応もしなかった警察官が「死んでくれてよかっ た、よかった」と手を叩く。それは「違うやろ」と、僕は病院に行って、そいつが血みどろになったのをきれいに拭いたって、それで、「お前自身は暴走して楽 しかったやろ、でもな親はちゃうよと、お前が死んでほんまに悲しんでいるんやで」と、僕はそこで泣くようにして言うた。そこに集まっていた暴走族が「おっ ちゃんは違う、飛松さんは違う」と。そこで僕の言うことは聞くようになった。厳しい取り締まりをするけど、犯罪者も人間や。暴走族、暴力団といっても人間 なんですよ。確かに反社会的と言うけど、やっぱり、人が死んだのに手を叩くなんてことは、全体の奉仕者、住民側に立っていない。その後、追悼暴走するとい うから、「アカン。第2の爆死が出たらどうするのか」と言うたら、僕の言うことには聞いてくれた。それまで何回も集結していたのに、それから1回も集結せ んへん。そういう暴走族でも、相手を人間として尊重して、中に入って本人の気持ちを聞いたるというのが必要なんです。それが警察なんです。

 竹原 そういうのがいないんでしょうね。

(つづく)
【山本 弘之】


第12回 原発と「阿久根イワシ」

<原発温排水が止まり、ブランド魚戻る>

川内原発 飛松 市長とは、くしくも同じ阿久根で、市長は阿久根市の北で、僕は阿久根市の南なんです。ところで原発、言わへんの?

 竹原 原発から20キロ以内ですね。見えるところですよね。

 飛松 僕は、海での素潜り、「カチギ」というんですが、田舎に帰ったら、必ず潜ってタコやサザエを獲るようなことしおったんです。海流が北に向いている。市長のところは日本三大急流と言われるくらい、流れも速い。川内の上が阿久根だから、阿久根が一番被害を受けるんです。

 竹原 原発は、1日に1,000万トンの海水が超高温のパイプの中を通るんです。だから、プランクトンが死にますよ。

 飛松 プランクトンが死ぬから藻が生えない。

 竹原 ここ3年くらい原発が止まっているから復活している。

 飛松 それなんです。原発の影響だったという裏付けなんです。これを、みんなに知ってほしい。

 竹原 再稼働したら、また漁業が壊滅しますよね。

 飛松 昔は、阿久根イワシというブランドイワシがおった。大分の関アジといっしょで、ブランドのイワシですよ。だから、2月の節分のときは、阿久根からダーッとイワシを出荷しとった。

 竹原 今は獲れないから、高級魚です。

 飛松 高級魚になっているのはなぜか。すべてが川内原発とは言わへんけど、これが稼働したらまた獲れない。人の命にも関連する。阿久根は、なぜ、九電から補償金もらわないんですか。

 竹原 あります。電気代を安くするとか、市が施設つくるときに、補助金がきてますよ。でも、補償金をもらったところで、原資は電気代だから。

 飛松 電気代ちゅうたら、自分らのお金やないか。

 竹原 そうです。結局、広く集めたお金を、自分たちに引き寄せるというやり方は、あまり上等なやり方ではないですね。要望しても、他の人の金をよこせというのと同じじゃないですか。九電が自腹から払うわけじゃないし。

<箱モノ拒んだ竹原前市長>

 飛松 阿久根というのは、すごくええ街なんですよ。市長の功績もあるけど、ホンマええ街です。鶴の飛来地で、潟があって、僕らのときは、教科書にも載っていた。ナベヅルやタンチョウヅルが降りよっていた。今、阿久根市役所のあったところにね。

 竹原 市のマークもツルです。

 飛松  肥薩オレンジ鉄道になって、「つばめ」もJR新幹線に行ってしまったが、それでよ かった。「オレンジ鉄道に乗りたい」という、観光地になった。竹原市長(当時。以下同じ)が、箱モノつくるとかごっつい無理していないから、自給自足で街 を守っていただいたから、阿久根はよかったんです。ほんまにもう少し市長が、悪い事をしようとしてゼネコン呼んで、箱ものをつくっとったらアウトやった。

 竹原 だんだんアウトになりつつあります。

 飛松 それをずっと市長が拒否してきとったんです。竹原市長にホンマに感謝しないといけん。自然がそのまま残っている。竹原市長が自分だけがかぶって、箱モノをつくるのを拒否してくれた。その努力はすごいですよ、そこをみんな知ってほしい。

 竹原  難しいと思いますよ。たとえば、こんなふうに言われるんですよ。「もう少しうまくや れば、市長を続けられたのに」。うまくやればというのは、「妥協して無駄遣いに加担すれば」という話なんです。職員を採用したり、そういったものを喜ばせ るように金を使って、土建屋も養ってやればよかったのに、と。これは背任行為じゃないか。自分の評価を上げるために、市長を続けるために物事をやったら、 背任行為だと私は思っています。それはできないよ、それで続けられないなら仕方ないじゃないの。自分のために、市長を続けるためにやっちゃいかんわけで す。

<個を犠牲にする市長が出なあかん>

 飛松  市長の場合は、個を犠牲にした。そういう市長が出なあかん ということです。どこから言われても耐えて仕事をする人が少ない。首長でも、警察の幹部でも所属長は、孤独にならないかんですよ。迎合したら駄目なんで す。竹原市長の場合は、職員に迎合しない。僕らも、ブログしている阿久根市長ということで、「飛さん、阿久根やろ」って。僕はブログできないんですよ、そ れなのに、「ITの申し子」みたいに言われたんです。

 竹原 誤解ですね(笑い)。

 飛松  誤解でもいいじゃないですか。そう言われて、うれしかったんですよ。今でも竹原市長 が続いておったらよかったんです。ところが、どこのマスコミも市長の悪いことばかり。人間としての報道がなかった。竹原市長に初めて取材して、初対面のと きに、市長みずから傘をさしてくれた。他人のことを考えている。忘れもしません。

 竹原 私は忘れました。

 飛松 普段考えていることがすっと出るんです。市長の場合は、自然体なんです。そこらあたりを理解してほしい。

(つづく)
【山本 弘之】【転載終了】