みんなは「坂の上の雲」のようだが
編み物をする間の目のやり場は
「李世民」→だった
この人唐の二代目の皇帝
髄を滅ぼして群雄割拠の時代
長安に拠って唐を堅固くしたのは李世民の父の李淵だけど
実際に唐の中国全土支配の立役者は李世民だったのだと思う
面白いのは
いろいろ
歴史で習った人々がイメージできること
李世民も素晴らしい書を書いたということになってる
王羲之の真筆を集めるのに一層懸命のあまり
色々すごいことになるが
王羲之→の唐代のうわさが
ふうん そんなだったのかと初めて具体的にイメージで来た
欧陽詢 虞世南 褚遂良 など教科書で見た名前が
でてくる
三代目の皇帝も 素晴らしい書を書いたという設定で
調べたら中国の能書家の中にちゃんと入ってた
書の素晴らしさを 皇帝の気韻にあふれてる
なんて
東洋では書や絵の評価に
気韻って わかる人にしかわからない基準で
何やら言うなあと思った
玄奘も李世民と同時代
帰国後の経典の翻訳 大唐西遊記が李世民の命で書かれた
なんてことも
はじめて知った
それにしても英雄は建国の時ばかり
後を継ぐのは ろくなことにならない
世襲制だからね 変なのよね
世襲で地位を襲うというのは
やめればいいのに
王様とか 天皇とか北朝鮮も
それにしても
則天武后→がもとは李世民の後宮にいて
のち
李世民の子
高宗の二番目の皇后に立皇されたとは知らなかった
それにしても
皇帝って 一種独特だ
手の上で 人材を操作する
そうやって 国を治めるのだけれど
東洋の国家経営には 民を天とする思想があるにだなあ
それにしては
日本の為政者は 人材を操作できないし
民を天にする発想がないし
権力争い 他社の蹴落としにうつつを抜かして
本当に小物ばかりだなあ
李世民には 魏徴という直言諫言する臣がいて
大変なぶつかり合いをするし 李世民はしょっちゅう頭にきていたけれど
重用した
それがなかなかよく描かれてた
「人生 意気に感ず」というのは
魏徴の言葉だそうだ
李世民の時代 さまざまな文化が花開き
国際交流も盛んになり
そういう世界を創出したというのは
やはり
英雄だな