毎日暑いので、ほとんど外に出ず読書とDVD鑑賞しています。
今回読んだのは
「職場も家庭もうまくいく ねぎらいの魔法」
by 兼重日奈子
「ねぎらいカンパニー」代表、ねぎらい伝道師
これ、1年くらい前に買った気がするのですが
たぶん、職場で悩み事が多かった時期でなんとなく手にとった記憶があります。
ところが、本を読むほどの余裕がなかったのでしょうか
そのままになっていました。
先日、本の整理をしたときに未読本として本棚に戻されたのでした。
「ねぎらいカンパニー」って全くの初耳ですわ~
おまけに「ねぎらい伝道師」って、なんかの宗教?って思いました。
(↑ そんな本買っちゃダメでしょ)
「家庭も職場もうまくいくなんて!そんなうまい話があるものか」
とおもいつつページをめくると
そこには、「そんなうまい話があるものか」と思いましたよね!と
先回りして書かれていました。
「ねぎらいカンパニー」が主催する「ねぎらいフォーラム」の記録でした。
疑いの眼全開で読み始めた私でしたが・・・・最初から涙。涙。
こんなことあるんだ~!!!奇跡とは言わないけどそれに近いかも~。
あるアパレル関係の会社で、社長、マネージャー、店長、社員の関係が
こじれてしまい、店舗での社員の辞める率が高くなっていました。
マネージャーは全員女性。
会社は マネージャー全員を集めて「ねぎらいフォーラム」を開催します。
マネージャーたちには「研修会」としてあります
さて、ねぎらい伝道師兼重さんのリードに従ってマネージャーは自分の気持ちを
正直に話します。マネージャーたちは「いつ辞めてもいい」くらいの
モチベーションだったので、言いにくいことも、えいっという感じで
話してしまいます。
一通り、話を聞いたねぎらい伝道師はマネージャーたちの
モチベーションが下がる原因を二つ指摘します
①売上が下がるとき
②自分が必要とされていないと感じる時
特に②必要とされていない → 現場が報われない → モチベーションが下がる
ここに注目しています。
沈黙するマネージャー達に「みなさん、ひとりひとりにあてた社長さんからの手紙」
があるので読んでくださいと言い出します。マネージャーさん達、驚愕!
研修会の前に社長さんに頼んで準備しておいたのでした。
〇〇マネージャーへ
毎日の業務本当にお疲れ様です
ということばから始まり、彼女が新しい店舗でどれほど
頑張っていたか、ある時は心配になってこっそり見に行っていたこと。
次の日に行ったら、明るい笑顔で接客していたのを見たこと。
〇〇さんのおかげで、店舗が明るくよい雰囲気になっていること。
これからも、よろしくおねがいしますね
とありました。
手紙を読むマネージャーは号泣しながらです
(↑ 私も号泣)
このように一人一人に丁寧なお手紙があります。(全員号泣)
このサプライズレターがあるのが、「ねぎらいフォーラム」の核心らしいです。
仕込み方法は企業秘密。
これで、180度マネージャーの気持ちが変わりました。
自分は必要とされていた、
社長は自分のがんばりをわかってくれていた。
それだけで、またがんばろうと思えたんですね。
このようなフォーラムの様子がエピソード風にいくつかつづられています。
「ねぎらい」も第1のねぎらいから 第7のねぎらいまであり、
その中で「共感」ということばがよく出てきます。
これもよく聞く言葉ですが、それを「ねぎらい」につなげたらよかったんですね!
人間て、単純で難しいですね。
ねぎらい伝道師は 「足りないのはねぎらいです」ときっぱり。
ねぎらうとは「結果」に感謝するのではなく
「苦労」に感謝すること。
結果が出ようが出まいが、その苦労に感謝すること。
家族に対しても 「ほめる」は結果に対して、
「ねぎらう」は苦労に対して。
さて、どうやってねぎらいましょうか。
「言葉にする」「手紙を書く」など具体的にね!
目からウロコ。
(↑ 自然に実行している人もいるかもね)
子供をほめる → 子供の頑張りをねぎらう・・・こちらにシフトしたほうがいいですね。
それに、実行しやすい気がします。
第7のねぎらいの中から一つ、とても気に入った一節
どうしても気に入らない人に対して(ねぎらいの気持ちがわかない)
「この人もだれかにとって大切な人なんだ」と思う
中学生の頃に曽野綾子さんのエッセイの一節に
「きらいな人を好きにならなくてもよい、その人にも
礼儀をつくせば神の心を実践したことになる」という文があって
それを頼りにしていたのですが、別に神様を頼りにしなくてもよかったんですね。
頼りにすべきは「ねぎらい伝道師」