脳にいいことだけをやりなさい
マーシーシャイモフ著
茂木健一郎訳
図書館で借りてきました。
序文に「この本にはコペルニクス的新事実が書いてある」とありましたが、
これね~、ほとんど「アドラー心理学」で学んだばかりの事でした。
パクっているとは思わないけど、アドラー心理学を
学んだことがある人なんじゃないかなとしか思えないくらい。
著者は脳科学者なので、脳科学者の立場からも
アドラー心理学と同じ結論が出るということなのでしょうね。
なにしろアドラー心理学の根本である
「誰でも今すぐに幸せになれる」という幸せの定義がそっくり。
「幸せを感じるには特別な豊かさは必要ない。
自分の脳がどう評価するかによって幸せ度は決まる」といっていますから。
同じですね。アドラー心理学では「幸せとは感じるもの」といってました。
(↑ 私の記憶では)
アドラーが「現在に強烈なスポットライトを当てれば、
過去も未来もぼんやりとしたものになる」
この著者は 「暗闇で頼りになるのがヘッドライトだけで
50m先しかみえなくても、正しい道を進むには十分」
「トラウマ的なもの」に対しても否定的なのには驚きでした。
過去は変えられない。許すことによって自分自身が自由になるとあります。
許しは相手のためのものではない、自分のため。
許すと口に出さなくても、心の中で許すことができれば同じことだそうです。
そこで、脳を訓練してそういう思考にしていこうという訳です。
ただし、どれも、「言うは易し、行うは難し」です。
ひとつアドラー心理学の本には書いていなかった、
「人間関係をよくする実施法」が、具体的に書いてありました。
「ありのままの自分を受け入れて、それを少しユーモアのある態度で
見ることができると、人との関係が驚くほどうまくいくようになる」
アドラーさんも、「ユーモアは大切」と言ってたっけ。
(↑ すっかり、友達きどり)
脳には「楽観回路」というものがあることがわかってきた。
「幸せそう」「楽観的」という状態になって、やっと働く脳の回路のことで
脳のエンジンのようなもの。
とにかくどんな手を使っても「楽観回路」「私は幸せ回路」を
働かせることがポイント。
「ユーモア」も「許す」というのも「楽観回路」を動かす動力でしょうか。
脳科学者の本なので、脳の生理も書かれています
幸せを阻害する食べ物
砂糖、炭水化物(全粒は除く)、カフェイン
自然に近い食べ物を食べる、水を飲む。
最後の方は、ヨガやら、瞑想やら勧められて
なんだかよくわからなくなってきましたが、
「なんとなく幸せにくらしている」という位がよいのかなと思います。
最後にもう一つ、アドラー心理学と共通していたのは、
「他人の幸せを考える」ということでした。
脳にもいいし、周りも幸せになれる。
「お先にどうぞ」みたいな小さいことです。
アドラー心理学は、私にとっては確かに、
「コペルニクス的発見」でした。
心理学は科学と書いてありましたが、本当でした。
そして、私の「悪くない毎日」がすごくありがたいものになりました。
◆◆◆
肌断食の様子。
おでこ、あご、鼻の周りはガサガサもとれて落ち着いた様子。
ほっぺは、カサカサとサラサラの繰り返し。
元々乾燥気味の人は実行しない方がいいと書いてあるところも
ありましたが、意外に大丈夫そうです。
最初のガサガサごわごわの2週間をクリアすると
だいぶ健康なお肌になってきます。
シミが薄くなるなどの目に見えた変化は
今のところありません。